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さいきょう祭レポート2015

第11回さいきょう祭 継承から伝統へ~届けよう!笑顔という名の贈りもの~

投稿日:2015.11.11

 1031日(土)、「第11回さいきょう祭」をキッセイ文化ホールで行い、児童生徒は歌や合奏、ミュージカルなどの様々な演目を披露しました。今年も大勢の皆さんが来場され、会場はほぼ満席でした。そのような場でも臆することなく堂々と発表する児童生徒に、何度もあたたかい拍手をいただきました。


「最高の舞台を作り上げる」という使命感・責任感を持ち、一丸となって練習に取り組んできたこの3か月。児童生徒一人ひとりが力を発揮し、大舞台に立つことの楽しさや素晴らしさを体験しました。


 


こちらでは、そのさいきょう祭の様子をプログラムごとに紹介していきます。


どうぞお楽しみに!

「夕やけ小やけでまたあした」 小学1年 音楽劇

投稿日:2015.11.11

 明るいお日様の下、神社の赤い鳥居の前に集まった仲間は今日も元気いっぱいです。


「今日は何をして遊ぼうか?」


 


だるまさんがころんだ、けん玉、めんこにお手玉、まりつき…みんながやりたいことは本当にたくさんです。お地蔵さんがそっと見守る中、懐かしい歌が次々に聞こえてきました。


全員でかくれんぼをして、「ずいずいずっころばし」や「アルプス一万尺」の手遊び歌…。きれいなしゃぼん玉をみんなで見上げ、煙を噴いて走る汽車を見送れば、あっという間に夕方になっていました。気づけば空には一番星がきらりと光っています。


「明日も絶対遊ぼうね!」と約束をして、それぞれの家へと帰っていく小さな影がとてもかわいらしく、ほっこりと温かいステージに1年生の仲のよさを感じました。


 


昔の遊びは、友達みんなで一緒にやるから楽しいことがたくさんあって、何度も何度も続けることができました。夢中になって遊んだ「あのころ」を思い出した方も多かったのではないでしょうか。

「2分の1成人式」 小学4年 合唱

投稿日:2015.11.11

 今年で10才になる小学4年生は、さいきょう祭で「2分の1成人式」を行いました。


 合唱1曲目「未来の扉が」は、はつらつと明るい4年生らしさを全開にして歌いました。続く群読で、「のはらうた」から「はなひらく」と「はしる」の2篇を披露。


合唱「ゆうき」では、この歌を聞いて涙ぐむ方の姿も見られました。失敗を恐れず自分の足で立って歩く。真剣に考え、勇気をもって行動する…大きく成長した4年生が心を1つにし、「私たちは空のように広い心と海のような思慮深さを備えた人になる」と、宣言したように感じました。


 


そして、将来の決意の発表です。


病気を治してたくさんの人を笑顔にしたい。


文学や宇宙の分野で活躍し、ノーベル賞をとりたい。


災害現場で救助にあたる消防士になりたい。


世界を驚かすことができるような写真家になりたい。


 ひとりひとりが、尽きることのない夢に向かって、これからも前進し続けます。


 


 最後は合唱「10歳のありがとう」。


 ここまで育ててくれた方々への感謝の想いを伝えました。楽しいことだけではなく悩むことも多い毎日ですが、家族に支えられ、友達と切磋琢磨しながら、大人への道を歩んでいくことでしょう。

「どうぶつ園へ行こう!」 小学2年 音楽劇

投稿日:2015.11.11

 小学2年生はみんなで動物園に来ました。おそろいのシャツにカラフルなバンダナで、まるで小さなレンジャーです。たくさんの動物たちを見て回っているうちに、自分たちが動物になりきって、歌ったり踊ったりし始めました。


 


大きなぞうに、かわいいおさるさん。のんびり屋の牛と一緒にゆったりフラダンス。


「シマウマを、“シマ模様のロバ”って呼んでいる地域もあるよ。」


「アイアイはリスやネズミの仲間と思われていたんだって。」


動物についての豆知識も飛び出します。


 


「すずめがサンバ」「5匹のこぶたとチャールストン」ではボディパーカッションに挑戦しました。手や足をたたいてリズムを刻み、テンポよくそろった動きと明るい表情が印象的でした。


 


ところが…3人の友達がはぐれてしまうというハプニング発生!


「どこに行ったのかな…」と心配したのも束の間、友達と無事再会でき、いつも笑いあえるすてきな友達の大切さが分かりました。


そして、一日たっぷり遊んだ動物園ともお別れの時間です。でも、帰り道もまだまだ元気な2年生なのでした。


 


動物園は、世界各地に住む貴重な動物たちが暮らす場所。希少動物の保護や研究、生きていける環境の提供などの大切な役割を果たし、動物と触れあえる機会をつくってくれています。


その動物園に、もし、2年生のみんなと一緒に行ったら…?


もっとたくさんの歌やダンス、豆知識で、私たちを楽しませてくれるかもしれません。

「ちいちゃんのかげおくり」 小学5年 合唱

投稿日:2015.11.11

 5年生が選んだ題材は「ちいちゃんのかげおくり」でした。


 


 「かげおくり」は、幼いちいちゃんにお父さんが教えてくれた遊びです。晴れた日に、地面に映った自分の影を見つめ、ゆっくり十まで数えて空を見ると、影が空に映って見えるというもの。お父さんの出征前日に家族4人でやった「かげおくり」は、大切な記念写真になりました。


空襲警報が鳴り響く夜、燃え盛る炎の中を走るちいちゃんは、お母さんともお兄ちゃんともはぐれてしまいます。頼る人もなく、怖くてさみしい気持ちを抱えて眠りについたちいちゃん。目覚めて聞こえたのは、大好きな家族の声でした。一緒に十まで数えて見上げた青い空に、くっきりと白いかげが四つ並びました…。


 


「戦争とは何か、平和とは何か」…5年生は、時代背景などを理解して自分たちのステージに活かそうと、夏休みにテレビや新聞から色々な情報を集めてレポートにまとめました。また、お話には直接出てきませんでしたが、ちいちゃん一家の住んでいるところや氏名を自分たちで設定し、その人物になりきり、現実味を持たせる工夫もしていました。


序盤はニコニコとした笑顔で始まりましたが、物語の進行に合わせてつらく悲しい感情を表すようにするなど、気持ちを込めた歌や表情に、会場は心動かされました。

「友達」~何よりも大切な心のおくり物~ 小学3年 音楽劇

投稿日:2015.11.11

 小学3年生は、帆船の乗組員となって南の海を航海中。 


友達の大切さや仲間との絆を、歌にのせて披露しました。


 


 


波の音が響く中、「ハイ・ホー」を歌いながら登場し、ぴったり息の合ったリコーダー演奏を聞かせてくれました。全員で協力すれば、いつでもどこでも楽しく過ごせるし、大きな船の掃除だって魔法をかけたようにピカピカになっていきます。煙突まで磨き上げ、仕上げのワルツを踊って掃除はおしまい!


そこへ突然の雷が!! 船は大きな嵐に巻き込まれてしまいました。暗闇の中、みんなで「大丈夫だよ!」と声を掛け合っているうちに嵐は過ぎ去り、太陽の光が戻って空が明るくなりました。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」の軽快な音楽が流れはじめ、ぺアダンスをした後はステージいっぱいのかわいいランニングマン。会場の手拍子に後押しされ、56人の笑顔がはじけました。


 


最後は合唱「コンパス・オブ・ユア・ハート」。何が起こるか分からない冒険の途中で出会った仲間は、かけがえのない宝物です。まだまだ長い人生の旅は続いていきますが、子どもたちは、自分の意志をしっかり持って進み、ふいに襲う困難にも力強く立ち向かっていくのでしょう。会場をあたたかいパワーで満たしてくれたプログラムでした。

「伊福部昭 SF交響ファンタジー第1番」 小学5年 合奏

投稿日:2015.11.11

 インパクトのある重厚なゴジラのテーマ曲を筆頭に、東映怪獣特撮シリーズの楽曲に挑戦した5年生。4拍子と5拍子が合わさった複雑な変則9拍子は、日本を代表する作曲家・伊福部昭の作品の特徴です。奇怪で壮大な怪獣と、それに立ち向かう地球防衛軍の勇敢な様子を、全員で力強く表現しました。


 


真っ赤な光を背にした5年生の黒いシルエットが浮かび上がり、ゴジラの鳴き声が響いて演奏が始まりました。


 夏休み前から始まっていた練習。ひとりひとりの音がパートごとになり、さらに全体の輪郭が見えてくると、練習にも一層熱が入りました。自分以外の楽器の音を聴くこと、指揮者から目を外さないこと…約10分のあいだ、最後の一音まで集中を切らすことなく、本番の演奏にベストを尽くしました。

「オズの魔法使い」 小学6年 ミュージカル

投稿日:2015.11.11

 竜巻によってオズの国に飛ばされてしまったドロシーと愛犬トト。カンザスのお家に帰りたい一心で、大魔法使いオズに会いに行きます。


旅の途中で、かかし、ブリキのきこり、ライオンと仲間になり、それぞれの願いを叶えてもらうために全員で向かったエメラルドの都。ようやく会えたオズは、「西の悪い魔女を倒せば願いをかなえてやる」といいます。西の魔女の弱点が水だと知ったドロシーたちは、見事魔女をやっつけ、再びオズのもとへ。


ところが、オズが魔法を使えないと知り途方に暮れてしまいます。オズは西の魔女の帽子を使って南の魔女を呼びだしました。そこで伝えられたのは、既にかかしには西の魔女の弱点を見破れるほどの知恵があること、ブリキのきこりは仲間を気遣う優しさを、そしてライオンは仲間のために戦う勇気を持っているということでした。不思議なめぐりあわせでしたが、ドロシーも自分の力で道を切り拓き、懐かしいわが家へとたどりつくことができました。


 


欲しかったものは自分自身で手に入れていたドロシーたち。たくさんの苦楽を経験して成長していくすがたは、そのまま6年生の子どもたちに重なって見えました。

「Singin' Swinging」 合唱部

投稿日:2015.11.11

 合唱部の14人はジャズのスタンダードナンバー2曲を英語で披露。透明感のあるソプラノ、アルトの歌声に、ピアノ、バスマスター(低音用オルガン)、サックスで先生方が伴奏に加わり、楽しいパフォーマンスとなりました。


 金に赤のリボンが映える帽子、星とト音記号がプリントされたTシャツは、自分たちでデザインを考えました。よく見ると、 “Saikyo”のSの部分は反転したト音記号をアレンジしていて、歌や音楽が大好きな合唱部らしさが表れていました。


 


I Got Rhythm」、「When The Saints Go Marchin’in」は、いずれも50年以上前に発表された曲ですが、褪せることのないメロディーに元気なハーモニーが加わって、体の中からわきあがるような楽しさを感じさせてくれました。

「魔女の宅急便メドレー」  吹奏楽部

投稿日:2015.11.11

 吹奏楽部は、スタジオジブリ映画「魔女の宅急便」から、「海の見える街」など作品に登場する楽曲をメドレーで演奏しました。フルート、クラリネット、アルトサックス、バスクラリネットの4種類の楽器を使い、高音から低音までそれぞれの特徴を生かした音色を、8人そろって響かせました。


 映画は、見習い魔女である主人公の少女が、親元を離れ、知らない街で紆余曲折しながら一人前の魔女を目指して成長していくというものです。主人公の年齢は13歳と、まさにみなさんと同年代。希望や迷いといった主人公の気持ちの変化をなぞるように、そしてそこに自分たちの気持ちを重ねるように、テンポの異なる曲を次々と奏でました。