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さいきょう祭レポート2015

卒音ステージ  小学6年 合唱

投稿日:2015.11.11

 6年生は、第69回松本市小学校卒業記念音楽会(115日・6日に開催)で歌う2曲を披露しました。


 


 「命があるということは、前に進めるということ」


 


 これは、6年生が東日本大震災で被災された方から直接聞いた言葉だそうです。いまだ大きな傷が残る未曾有の出来事から4年半が経ちました。復興も進む中、今年6月に研修旅行で宮城県を訪れた6年生は、この言葉に影響を受け、「生きるということ」「生きている自分たちにできること」についてじっくりと考えました。


 争いのない平和な社会になってほしいと願う「HEIWAの鐘」と、人のあたたかさに触れ、受け継がれていく命の大切さや尊さを歌った「いのちの歌」…厚みのあるハーモニーが、ともに深く胸に響きました。

「Next Legend」 中学1年 組体操

投稿日:2015.11.11

 自分たちで新たな伝説を作り出したい――中学1年生による組体操は、個人やグループで、たくさんの技を披露。何度も繰り返された練習で、タイミングを揃えること、腕や脚をあげる角度…一切の動きを体に覚えこませようと、本番直前まで全員で一生懸命に取り組んだ成果を見せました。


ステージの端から起こる、ゆったりとした波のような動き。ピリッとした雰囲気の中、曲に合わせてスピーディーに展開される扇やピラミッド。「次はどんな技が見られるのかな?」と思わせる、メリハリのあるステージとなりました。倒立やブリッジ、バランス技にタワーなど、一人ひとりが常に細心の注意を払い、最後まで演じきることに成功しました。


個々の成長と集団が生み出した一体感に、会場から感動の拍手が贈られました。

「ザ・サウンド・オブ・ミュージック」  中学2年 ミュージカル

投稿日:2015.11.11

 映画やミュージカルで広く知られる「サウンド・オブ・ミュージック」は、表題曲の歌で幕を開けました。


 


家庭教師としてフォン・トラップ家にやってきたマリア。厳しい父、軍隊のような規律のもとで育てられていた7人の子どもたちに子供らしさを取り戻してほしいと、歌を通じ心を通わせていきます。激しい嵐の夜は、「怖いとき、泣きたいときには楽しいことを考えるの。」と、お気に入りを詰め込んだ歌を、音楽を知らないという子どもたちには、「ドレミの歌」で楽しく階名を教えます。


ある日、大切なゲストを歌でもてなしたことが原因で、マリアは大佐から家を去るよう告げられてしまいます。しかし、子どもたちの見事な歌声に本来の心を取り戻した大佐は、周囲に勧められ自らも「エーデルワイス」を歌います。離れかけていた親子の絆をしっかり結びつけてくれた音楽。その音楽をもたらしてくれたマリアを家族に迎え、物語は終わりました。


 



 


試行錯誤を繰り返しながらの演出、衣装やセットの製作など、自分たちの手でつくりあげてきたミュージカルを、最後まで自信をもってやり遂げた2年生。練習を積んだ歌声を響かせ、渾身の舞台で会場を魅了しました。



 

♪私のお気に入り

♪一人ぼっちの羊飼い

「レ・ミゼラブル メドレー」 中学3年 合唱

投稿日:2015.11.11

 ヴィクトル・ユーゴ―の長編小説を基に、映画・ミュージカルで名高い「レ・ミゼラブル」。中学3年生は学習の集大成として、フランス革命の真っただ中で繰り広げられる物語の劇中歌メドレーに挑みました。


 


19世紀のフランスは、仕事に就くことも食べることも困難なご時世。「その日暮らしが精一杯だ」とあえぐ民衆の実際のようすは、現代社会に暮らす私たちには想像しがたいものです。自分が生まれ、生きていかなくてはいけない世界のなんと理不尽なこと…。絶望がすぐ隣で手招きしているような暗い人生を、はかない希望を抱いて懸命に生き抜いた人々の苦悩や失意を歌で表現することは大変難しいことでした。また、歌の雰囲気を直に伝えるため、全編英語詞での歌唱ということも大きな挑戦でした。


 


しかし、3年生は、その壁を乗り越えて真剣な面持ちで歌をつないでいきました。どれも聞かせどころの多い名曲。かわるがわる引き継がれていくソロパート、フィナーレに向けて盛り上がっていく迫力ある合唱は、辛さや優しさといった感情が聴く人の心の奥深くまで届くようなステージでした。

♪Do You Hear the People Sing? (民衆の歌)

♪On My Own

♪Finale

「FINLANDIA」  中学 合唱

投稿日:2015.11.11

 「FINLANDIA」は、フィンランドの国宝とも呼ばれる作曲家、ジャン・シベリウスによる交響詩です。


この曲が発表された当時、フィンランドでは厳しいロシア化政策が行われていました。自治も母国語であるフィンランド語も奪われた国民たちは、徐々に民族意識に目覚め、帝政ロシアへの反発を強くしていきました。以降、敗戦の歴史もありながら、現在は独立と平和を維持するフィンランドの人々にとって、この曲は愛国心の象徴にもなっているそうです。


前半は静かに優しく、ふるさとの大地を情景豊かな歌声で、そして後半は、自由を求め命の限り戦うような力強い歌声が響きました。心の底から平和を願う人々の思いが込められた曲を、中学生全員で声高らかに歌い上げました。

「ハピネス」 全校合唱

投稿日:2015.11.11

 さいきょう祭のラストを飾る全校合唱では、小学1年生から中学3年生までの全員がステージに上がり、「ハピネス」を歌いました。歌の最後の部分は、アカペラと歌詞に沿った振り付けもありました。


 後ろに並ぶ中学生の声をしっかり聴きながら、元気よく歌っていた小学生。


 練習のときから小学生をリードし、きれいなハーモニーを目指した中学生。


「たくさんの人に幸せを届けたい、笑顔になってほしい」という思いを込めた児童生徒の歌声が会場の際奥まで響き、会場のみなさんと幸せな時間を共有することができました。

開校10周年を祝う会

投稿日:2015.11.11

 今回のさいきょう祭では、「開校10周年を祝う会」が併せて行われました。


 


「さいきょう祭10年のあゆみ」では、内田地区にある開校当初の校舎の写真を皮切りに、過去のさいきょう祭の様子を、動画と写真で振り返りました。


 


続いて、卒業生を代表して、永原さん(平成20年度卒業)によるあいさつがありました。


永原さんは、「母校が節目の年を迎えたことをうれしく思います。自分が中学3年生のとき、歌声や思いを届けるために仲間と試行錯誤して練習に打ち込んだこと、そして、すべてを出し切った時の興奮や感動を今でも鮮明に覚えています。」と在籍時の思い出を話してくれました。また、「才教学園は、それぞれの夢にたどり着くための礎を築くのに最適な場であり、一人の人間として大切な事を学べる所でもあります。多くのことを吸収し、志をもって才教学園から羽ばたき活躍することを期待します。自分もここでの学びを誇りに、よき医師になることを目指します。」と、後輩に向けた激励の言葉と自らの目標を語りました。


 


そして、ジュニアクラシックコンクール全国大会にヴァイオリンで入賞した御子柴さん(中学3年)は、ピアノ伴奏を務める小口さんとともに、美しく繊細な演奏を披露し、10周年の記念に花を添えてくれました。