感動体験を刻む

本校では、あらゆる教育活動で感動を数多く体験できるカリキュラムに取り組んでいます。 志の生命力を芽吹かせるものは感動です。知識は伝承できますが、感動は伝承できません。 魂が打ち震えるような感動は、人間が本来備えている善なる心に触れ、肯定的な考え方を生みます。 子ども達が感動を体験し、自ら成長を実感できる瞬間を刻むことが、将来の高い志を育む大きな礎になるのです。 ここでは、人々の志に触れる体験、子ども達が一つの目標に向かい、全力で創り上げていく体験を紹介します。

実体験を重視

社会科見学、理科実験実習など実体験を重視します。 社会やものの背後にある人の想いや情熱を、実体験を通して肌で感じることで、文字や画像では得られない経験ができます。

感動体験を刻む

宿泊研修5年生

日本のモノづくりの原点である、職人が伝統的な手作業で物を作る現場を見学することから始め、日本の基幹産業であるロボットを駆使した最新の自動車工場を見学します。今の豊かさを支えている「日本のモノづくり」と、それに人生をかけて取り組む人々の姿に触れ、社会科の学習のみならず、自身の将来像や生き方の刺激をにもなります。

研修旅行6年生

東北地方に2泊3日の研修旅行に行きます。福島県会津では、激動の幕末、会津の地で誇り高く武士道を貫いた少年たちが、教育を受けた『日新館』と『白虎隊』の生き方を知り、自分の弱さを克服するきっかけとすること。岩手県平泉では、世界遺産、中尊寺をはじめとした、奥州藤原氏に縁のある地を訪れることで、先人の生き方に学び、今後の自分の人生に生かすこと。宮城県石巻では、未曾有の大災害の現場を目の当たりにし、自然の猛威を実感することで防災意識を高めるとともに、復興途上の現実や避難を余儀なくされている人に対し、自分は何ができるのか、世のため人のために尽くすとは、どういう生き方をすることか再考すること。これらの経験を通し、第Ⅱ期の中間で、志について更に深く考えるきっかけとなります。

宿泊研修7年生

世界遺産となった長野県にもゆかりの深い富岡製糸場、松代大本営、無言館を見学します。近代の富国強兵策から、戦争へと向かった歴史をたどることで、「平和の意義」や「先人の努力によって築きあげられた平和」についての学習を深めます。

修学旅行9年生

オーストラリア修学旅行2019

 本校の修学旅行は文字通り「修学」で、生徒たちにあえて高いハードルを設定します。強い意志がなければ決して乗り越えることはできません。令和元年度は、オーストラリアのメルボルンに行きました。メインの活動は、姉妹校のPa rktone P ri m ar y  School(以下Parktone)との交流とホームステイでした。才教生の訪問に合わせ、Parktoneが日本文化に親しむイベント「Japanese Day」を企画してくれたため、9 年生は渡豪前に各グループで披露する内容を考え練習を重ねました。最初こそ緊張していた生徒たちも、アクティビティを実践していくうちに積極性を発揮し、英語を駆使しながら和菓子づくり、折り紙、かるたを楽しみました。ホームステイでは、日頃学習してきた英語で会話ができた喜び、文化や生活習慣の違う国の人と生活を共にすることでわかる異質性、人としての同質性など、日本人同士では味わえない貴重な体験をすることができました。現在でも交流は続いています。困難にぶつかり、苦労を重ねながら、全力でチャレンジすることでしか得られない体験が、大きな自信へとつながり、人間として大きく成長できるのが本校の修学旅行です。

心通い合わせたホームステイ

鳥山 花香さん

(令和元年度卒業・国立長野工業高等専門学校1年)

修学旅行では、一人一家庭にホームステイをします。 会話が続くか不安でしたが、ホストファミリーが積極的に話しかけてくれたり、私の言葉の意図までくみ取り,正しい話し方を教えてくれたりしたことで、心まで通い合うような関係を築けたと思います。学校で学ぶ文法と日常会話との違いも学びました。自分の意見をはっきり発言できるオーストラリアの人たちと出会い、気後れせずに自分の考えを発することの大切さを実感しました。

折り紙の披露は姉妹校で大反響

牛山 稜太

(令和元年度卒業・松本深志高等学校1年)

姉妹校のパークトン小学校との交流会では、班ごとに発 表を行いました。私たちの班が披露したのは、日本の文化である「折り紙」です。「山折り」などの専門用語や、折り方の独特な手法を英語でわかりやすく表現するため、準備を万全に整えて本番に臨みました。予想以上の反響を得られ、伝えることができた感動でいっぱいになりました。修学旅行を通し、英会話に対する自信、そして9年間ともに過ごした仲間たちとの絆も深まりました。

体育祭

全学年合同で行う体育祭は、赤白真っ二つに分かれて徹底して勝負にこだわり、全力の戦いを繰り広げます。低学年生は高学年生の姿に憧れ、高学年生は低学年生を気遣い、共に団結して勝利を目指します。勝敗が決したあとには、勝った喜び、負けた悔しさで共に涙を流し、正々堂々と精一杯戦った感動は、子ども達を大きく成長させます。

体育祭の詳細はこちら

さいきょう祭

千人規模の会場を借りて行われるさいきょう祭では、合唱、合奏、ミュージカルなど猛練習の成果を大観衆の前で披露します。例年、観客の方々も想像以上の演技に大きな感動に包まれます。より良い作品を目指してのつらい練習や意見の食い違いなど、壁を仲間と支え合いながら乗り越え、会心の演奏・演技ができた達成感は、万雷の拍手の中で感動とともに子ども達の心に刻まれます。

さいきょう祭の詳細はこちら

実体験を重視

  • あさがおの観察(1年)

  • 大きなかぶ(1年)

  • くじらぐも(1年)

  • 遠足(1・2年)

  • さつまいもづくり(2年)

  • けん玉出張講座(2年)

  • 松本城見学(3年)

  • スーパー見学(3年)

  • 写生会(3年)

  • 登山遠足(4年)

  • 県庁見学(4年)

  • クリーンセンター見学(4年)

  • 図工の授業

  • トヨタ原体験プログラム(5年)

  • 地層・化石館見学(6年)

  • 幼稚園実習(8年)

  • 写生会(8年)

  • 美術の授業(7年)

  • 理科の授業

  • 修学旅行報告会(9年)

さいきょう商店街

2年生が商品を製作し、店員を務め、1年生がお客として買 い物に来る生活科の学習です。2年生は数人のグループ毎に お店を計画し、出店許可をもらうため、校長先生の前でプレゼ ンテーションを行います。事前に1年生の嗜好調査アンケート を実施して、商品を手作りし、開店準備をします。当日は仲間と 協力して売上一番を目指して必死に働きます。お客である1年 生の喜ぶ姿を見て、「働く喜び」、「みんなを幸せにする喜び」 を実感します。

保護者の声

授業をご覧いただいた保護者の方々から寄せられた感想をご紹介いたします。