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さいきょう祭レポート2020

7年 身体表現「さいきょうサーカスがやってきた!」②

投稿日:2020.12.09


(その1からの続き)


 


アクロバットチームは体操の個人技で魅せました。バランス、前方宙返りなど、体を大きく使った技を繰り出しました。軽々と技を決めた後は、竹馬チームの出番。一本の竹馬を肩に担いで片足ケンケンの状態をキープする「狩人」、カニのように大股で横歩きするなど、軽快な乗りこなしが素晴らしかったです。


最後は『マジ・パン』、マジックとパントマイムのグループです。まずは、大きな「?」が描かれた箱が出現。箱に手を入れると、向こう側までびよーんと伸びる手。離れたところに置かれた自分の帽子を取り戻し、それをかぶってご機嫌な様子。さらに、キラキラのシャツを着たパフォーマーは、グレーの服を着た人たちに、「もっとセンスよくいこうよ!」と言っているかのよう。カウント123でくるりと回ると、みんなの服は赤、青、黄など7色に変化。顔をほころばせながらムーンウォークで退場していき、最後の一人はばっちりポーズを決めて、サーカスはフィナーレへ向かいます。


 


全員がステージに集結すると、団長が代表して最後の挨拶へ。


「みなさん、楽しんでいただけましたか?」の声に、会場は大きな拍手で返答。


楽しい限定公演は、演者も観客も笑顔いっぱいで終幕しました。


 


 


〈学校長より〉


身体表現が恒例演目となっている7年生。コロナの影響で、組体操や大人数によるダンスなどができない状況下、みんなでアイディアを捻りだし作り上げた、今までにないユニークな演目でした。「会場を盛り上げ楽しませたい」という強い想いと努力を積み重ね披露した技の数々が相まって、大きな手拍子を誘い出し会場の一体感を高めてくれました。


個性の総和が大きな力となりえることを示してくれた演目でした。


アクロバット

竹馬

マジックとパントマイム

7年 身体表現「さいきょうサーカスがやってきた!」①

投稿日:2020.12.09


「みなさーん!こんにちはー!!」


ひげにハット姿の団長の声が高らかに響きます。ライオンのケンティーとトラのスバルンを従えた団長の挨拶を皮切りに、本日1回のみ、さいきょうサーカスの特別公演の始まりです。


 


最初に呼び込んだのは、ジャグリングとバトントワリングのスペシャリストたち。ボールやリングを使ったトスジャグリング、空中へ高く投げ上げたバトンのキャッチなど、見事な技を披露しました。


次はダブルダッチ。ロープ2本を使い、跳ぶ人と回す人が入れ替わったり軽やかなステップをプラスして跳んでみたり。元気に動きまわる演者と一緒に跳びたいスバルンでしたが、縄に絡まってあえなく退場していきました…。


バルーンアートの6人は、ステージ上で完成させたカボチャや犬を順番に披露。カラフルな風船を曲げたり、くるくるツイストさせたりしてパパっと完成させたバルーンアートは、どれも力作ばかり。スティックキャンディーやほうき、お化けにステッキと、スマートな手さばきで実演してみせました。


話題の曲「♪Make You Happy」をBGMに、はつらつとしたダンスパフォーマンスで会場を楽しませてくれた演者たちがいれば、ソロで登場した「けん玉を愛するピエロ」も大技に挑戦。流れるような動作で、後方席のみなさんには見えづらかったかもしれませんが、その主な技名をあげると「かかし」「スイーツスペシャル」「インスタ灯台とんぼ返り」などがありました。。


 


(その2へ続く)


ジャグリングとバトントワリング

ダブルダッチとバルーンアート

ダンスとけん玉

5年 合奏「ベートーヴェン作曲 交響曲第5番ハ短調より 第1楽章・第4楽章」

投稿日:2020.12.07

生涯で9つの交響曲を世に送り出した「楽聖」ベートーヴェン。その中でも、「ジャジャジャジャ~ン」と文字にしただけでも分かるほど有名な5番目の交響曲は、通称『運命』と呼ばれ、3738歳のときに作られたといいます。本人が「運命」というタイトルをつけたわけではないそうですが、「苦悩を突き抜け歓喜に至れ」を人生の主題としていたと聞くと、耳の病気と闘っていたベートーヴェンが音楽にどれほどの熱を注いできたのかが分かるような気がします。


 


さて、そんな大作『交響曲第5番』の合奏に挑戦した5年生。時間にして10分以上にもなる曲を暗譜してステージに立ちました。弦楽器などを用いたクラシックオーケストラにみられる本格的な楽器編成はできませんが、鍵盤ハーモニカやリコーダーを使い、「今の自分たちだからできる演奏、自分たちにしかできない『交響曲第5番』」の完成を目指しました。


曲の出だしの一音をそろえるために指揮者を見つめる5年生全員の集中力は、会場のみなさんにも伝わっていたと思います。第1楽章は繰り返されるあのフレーズで緊張感のある演奏、第4楽章は「暗」から「明」に転じたように大きくイメージを転換させる演奏で、堂々とした様子が印象的でした。本番ではこれまでの練習への取り組みが大きく花開き、「全員で音楽を作り上げる喜び」をしっかり感じ学ぶことができました。


 


〈学校長より〉


ベートーヴェンの「運命」を合奏すると聞いたとき、「何であんな難しい曲を・・・」と心配しましたが、その不安を吹き飛ばしてくれる見事な演奏でした。各々が自分の楽器とパートに強い責任を感じ、それを全うしようとする気迫。一音のブレをも許さんとばかりに指揮者を見る強い眼差し。そして、何より一つに心を合わせようとする連帯感。この学年の大きな可能性を随所に感じることのできる演目でした。 

合唱部 華麗なるアカペラステージ

投稿日:2020.12.07


合唱部の演目は「華麗なるアカペラステージ」。女声7人、男声2人の混声で素晴らしい歌声を響かせました。


伴奏がない歌、ということだけではなく、表情豊かなコーラスには絶妙に不協和音(隣りあわせの音)がわざと入ることもあります。声を重ねることで生まれる綺麗なハーモニーを聴くと、「人の声」が持つ表現力の凄さに驚かされます。合唱部のアカペラはチームワークの良さが容易に想像でき、コーラスやアレンジでオリジナル曲とは違った魅力が詰まったステージになりました。


 


そのおおらかな旋律を誰もが知っている『ふるさと』は、出だしのコーラス部分から一音一声を大切に歌いました。歌いこなすには難しい曲に思えましたが、丁寧に発音される歌詞やアイコンタクトを取りながらほかの人の声をしっかりと聴いて歌っている姿からは、ひたむきに練習してきた成果を感じ取ることができました。


2曲目は、しっとり聴かせた『ふるさと』とは両極にあるといえる『紅蓮華』を披露。アグレッシブなリードボーカル、旋律から少し離れたコーラス、それを男声のベースが厚みのある基盤となって支えました。フレーズごとに主旋律が入れ替わり、ソロやユニゾンでの聞かせどころも多く、歌う人の声色がわかる高揚感いっぱいのナンバーでした。


自分ののどや口だけでなく、体全体をすばらしい「楽器」として鳴らした合唱部のみなさん。9人の呼吸はぴったり揃い、美しい声を遠くまで響かせました。


吹奏楽部 「紅蓮の弓矢」ほか

投稿日:2020.12.04


夏のコンクールが中止となり、代替大会等の開催もなく演奏する機会がぐんと減ってしまった今年の吹奏楽部。秋の定期演奏会をもって引退した9年生8名も、58年生部員とともに演奏に参加しました。


 


『紅蓮の弓矢』はアニメ『進撃の巨人』のオープニングテーマソング。元の曲は勇ましいロックナンバーです。吹奏楽の演奏は持ち味のやわらかい音色が強調されがちですが、この曲ではクールで鋭く硬質な音を出すように心がけました。その演奏には、抗えないかもしれないほどの大きな力に向き合おうとする意志を表現しているような疾走感がありました。全体を支えるバリトンサックスやバスクラリネットの低音、細かく変化する中・高音域の楽器で奏でられるメロディーは、音量のメリハリがついたダイナミックな演奏で、最後はパワー全開で駆け抜けました。


 


続いて演奏したのは、2019年のヒットソングを集めた『J-BEST'19』。10曲が詰め込まれたメドレーです。テンポや雰囲気の異なる楽曲を次々と進行させ、特に主旋律はまるで「楽器で歌っている」ような演奏が印象的でした。終盤の『グランドエスケープ』では、曲に合わせて会場から手拍子も。15名の華やかな響きを堪能することができたプログラムでした。


 


J-BEST'19 2019J-POPベストヒッツスペシャルメドレー~』


使用曲一覧


♪令和


♪ハルノヒ


♪真夏の夜の匂いがする


♪白日


♪インフェルノ


♪宿命


Pretender


♪愛にできることはまだあるかい


HAPPY BIRTHDAY


♪グランドエスケープ(Movie edit feat.三浦透子


 

4年 合唱「花は咲く」「いのちの歌」

投稿日:2020.12.03


4年生による合唱の1曲目『花は咲く』は、東日本大震災(20113月)の復興支援ソングとして作られた楽曲です。10歳の澄んだ歌声には、ふるさとの懐かしい情景や失われたたくさんのものに寄せる思いが載せられていました。


「突如奪われた当たり前の日常」という点では、現在のコロナウイルス感染症による窮屈さにも通じるものがあります。やりたくてもできないことが多くなった2020年。さいきょう祭のステージに立つことを願いながら、自分たちで工夫してやれることを探し実践してきた4年生は、繊細な歌声で「私たちは元気でやっています」と言っているようでした。物事がこれまでどおりに進まないことがあっても、4年生の歌声を思い出せばふっと背中を押してもらえそうです。


 


2曲目『いのちの歌』は、全国で卒業式など節目となる場面で歌われることが多く、様々な世代のみなさんから愛されています。さいきょう祭のアンケートでは、「気が付いたら涙が止まりませんでした」「子どもが生まれたときのことや家族のことを思って、とても温かい気持ちになりました」などの感想が寄せられました。歌詞の意味を噛みしめて歌った4年生も、歌を聴いて下さったみなさんも、命について改めて考えさせられた人は少なくないと思います。


 


「希望、笑顔、元気を届けたい。」


「出会ったすべての人に感謝し、未来につなげたいという願いを込めて歌う。」


演目の冒頭、生徒からこのような言葉がありました。


 


4年生からの思いは、みなさんの胸に届き、残ったでしょうか。


 


 


〈学校長より〉


美しいハーモニーと伝えたい想いと言葉が、混然一体となった本当に素晴らしい合唱でした。


歌が終わるやいなや始まった万雷の拍手。4年生が舞台袖に移動するまで鳴りやむことのなかったあの大きな拍手が、多くの人を感動の渦に巻き込んだことを物語っています。


真剣に、そして妥協することなく演目に取り組んだ結果です。「素晴らしい」の一言に尽きます!


なぜこの歌を歌うのか。どんな気持ちで歌うのか。

3年 活弁「大きなかぶ」

投稿日:2020.11.25

 大正から昭和の初めにかけて親しまれたエンターテインメント「活弁」。映画が活動写真と呼ばれていた頃、スクリーン脇で映画の説明をしたり、役者の声をあてたりしていたのが、「活弁士」です。ロシア民話『大きなかぶ』を、3年生は活弁風にアレンジして披露しました。


さて、才教の活弁士たちの活躍やいかに…?


***


 


 最新映画では、座席が動く、匂いや風を感じられるような体感型も多くなりました。「もう活弁で映画を見る人なんて…」と不満気味の活弁士たちは、今日も飽きるほどやりこんだ『大きなかぶ』の練習を開始。人物の動きに説明を加えながら練習は進みます。おばあさんが来て、犬が来て―…次は猫、と思いきや、ある活弁士がこう言いました。


「犬がかみついたので、おばあさんはけがをしてしまいました!」


 


あれ、役者たちの様子がおかしいぞ? なんだか怒っているみたい。ボリュームを上げると、


「セリフを勝手に変えないで!」


「動きを合わせないといけないでしょ!」


役者は、活弁士のアドリブに振り回され大変だと訴えます。そして、このスクリーンが外と中を行き来できると知った一同は、相談の末に宇宙一楽しい『大きなかぶ』を作り上げることに。


ところが、そのお話がかなり個性的。例をあげれば、


.主人公であるおじいさんが文句を言う


  「かぶの種をひとつしかくれない隣のおじいさんはケチ!」


おじいさんの呪文でかぶが大きくなる


手伝いに呼ばれたおばあさんが、ぎっくり腰になる


おばあさんのぎっくり腰が、医者の気合いですぐ治る


おじいさんたちはイヌ・サル・キジに団子をあげて、


  かぶを抜くための仲間にする


 


ラストシーンは、おばあさんのぎっくり腰を治した医者が「報酬として、このかぶをもらっていこう」と宣言します。


そこで、みんなで締めの一言。


「それはないよ~~!」


 



〈学校長より〉


人から笑いを取る「喜劇」を演じるのは、本当に難しいことです。その難しさを微塵も感じさせず、舞台上でキラキラした眼差しで、楽しそうに演じている3年生が印象的でした。


いつも笑顔の絶えない明るい3年生。会場が笑いに包まれたとき、このコロナ禍で忘れかけていたみんなで笑うことの爽快感を、みなさんのステージが思い出させてくれました。


「どうしたら活弁を見てもらえる?」

宇宙一楽しい『大きなかぶ』の話にしよう!

アレンジいっぱいのお話に…

2年 音楽劇「スイミー パネルアートVer.」

投稿日:2020.11.20

 国語の教科書に40年以上(!)掲載されている『スイミー』。お父さん、お母さん方も授業で習ったことがあるのでは?


「パネルアートVer.」とある通り、スイミーやきょうだいたちをはじめ、作品に登場する生き物は、色画用紙などで作ったもの。それらを携えた2年生は、かわいらしい海の世界へ私たちを連れて行ってくれました。


 ***


 


海の中、赤い色の魚の群れに、「からすがいよりも真っ黒」という、みんなと違う特徴を持った魚、スイミーがいました。


周りからは何をして遊ぼうかと楽しそうに話す声が聞こえます。


「鬼ごっこがいいな。」


「ぼくが鬼になる。みんな、逃げてね!」


そんな日常が一変。突如現れた大きなまぐろに、小さな魚は食べられてしまいます。誰よりも速く泳げたスイミーは難を逃れましたが、一人ぼっちで海をさまようことに…。


 


“にじいろの ゼリーのような くらげ・・・・・・”


“ドロップみたいな いわから はえてる, こんぶや わかめの はやし・・・・・・”


“みたこともない さかなたち(以下略)


“そして, かぜに ゆれる ももいろの やしのきみたいな いそぎんちゃく。”1


 


初めて見る生き物に心躍らせ、元気を取り戻したスイミーが次に見かけたのは、なが~いうなぎ。


「体はどこまであるのかなぁ?」


うなぎのしっぽを見送ったスイミーは、自分と同じくらいの魚たちを見つけますが、みんな大きな魚に怯え岩陰に隠れています。この状況を変えようと、「みんなで群れになり一番大きな魚だと思わせよう」とするスイミーたち。


スイミーは体の色を生かし「魚の目の部分になる」と自ら提案。頭を大きくしたりしっぽを細くしたり、「離ればなれにならない。持ち場を守る」というスイミーの言葉どおり練習を重ね、力を合わせて大きな魚を追い払ったのでした。


 


 海の生き物になりきった2年生のパフォーマンス。赤い魚となって泳ぐときの顔の向きをそろえ、生き物の動きの特徴をよくとらえていました。仲間との絆、協力することがいかに大事か、客席の皆さんに伝わっていたら嬉しいです。


 


[注]引用文献


 レオ=レオニ,谷川俊太郎訳『スイミー ちいさな かしこい さかなの はなし』,好学社,1969


 


〈学校長より〉



小さな体とパネルを使って、さいきょう祭史上初めてのパネルアートに挑戦した2年生!


練習を通じて「持ち場を守ること」の大切さを学んだみなさんは、それぞれの役割を立派に果たし、『スイミー』の世界を見事に表現しました。みなさんが力を合わせて舞台の横幅いっぱいにつなげた巨大うなぎは、特に圧巻でした。


1年 歌と群読「あしたてんきになぁれ」

投稿日:2020.11.20

ぽつり、ぽつりと降り出した雨。なかなか止まない雨の中、レインコートを着たり傘をさしたりして行きかう子どもたち。どの子も、元気がなく悲しそうな顔でうつむいています。


 


「顔を上げてごらん」


雨音の中にふと聞こえてきた、優しい声。その声に促され、みんなで指を差して見上げたその先には―。


雨も上がり、うつむいてばかりでは見えない景色が広がっていたのでしょう。


悲しいことやつらいことには、手を振ってさようなら。


はつらつとした「♪雨のちハレルヤ」の歌の向こうに、心の中に秘めた強い意志と温かい思いやりが見えるようでした。


 


「ぼくたちは、なにもできないままのかな?」


「どうしたらいいんだろう?」


降り続く雨に、不安になるときもあります。


けれど、『止まない雨はない』。


雨が降るから憂鬱になるのではなく、雨が降るからこそ見られる素晴らしい景色が待っていると、みんな信じています。


想像したのは、大きな虹のかかった青空。


その景色を心待ちにしながら、レインコートを脱ぎ捨てたみんなの服は、あか、だいだい、きいろ、みどり、みずいろ、あお、むらさきの7色。ステージ一面に大きな虹をかけて歌った「♪にじ」は明るい曲で、みんなの表情も晴れ晴れとしていました。


 


明日の晴天を祈りながら、金子みすゞの詩「おひさん、あめさん」の群読へ。


気持ちをそろえ、声をそろえての群読は、まるで雨上がりの澄んだ空気の中で草むらに座ってつぶやいているかのようでした。


「♪あすという日が」の中盤、「いっしょうけんめい生きること」というフレーズを歌うときには、小さい体からあふれる力強さを感じさせました。


 


そして再び聞こえた優しい声は、「止まない雨はないし、乾かない涙もない。前を向こう」と語りかけます。


始めのしょんぼりした気持ちはすっかり消え、最後はみんなで


あした、てんきになぁれ!


 



〈学校長より〉



「止まない雨はないんだ」


「雨が降るから、虹もかかる」


会場に響き渡った1年生のこのセリフに、どれだけ多くの人たちが心を震わせ、勇気をもらったことでしょう。当たり前に小学校生活を始めることのできなかった1年生がここまで「超越」した姿を見せてくれたことに、本当に感動しました。先の見えないコロナ禍の中で一筋の希望の光を見出すことのできた、素晴らしい演目でした。


見上げた先には…

明日もみんなで空を見よう

第16回さいきょう祭 開会式

投稿日:2020.11.20

学校長挨拶


「己の限界を超え、その先の道を歩む人であれ」


 この瞬間にステージからご挨拶できることが夢のようです。新型コロナウイルスの影響で行事が中止・縮小に追い込まれ、生活上も様々な制約があり不自由を感じる日々が続きました。子どもたちの頑張りはもちろん、ご家庭で感染防止や健康管理に努め、子どもたちの背中を押していただいたことに心より御礼申し上げます。


2ヶ月に渡る学校休業は、子どもたちの前に大きな障壁として立ちはだかりました。


いつものように声が出せない。


いつものように表情が作れない。


いつものように演技ができない。


そのような中で、スローガンのように何かを『超越』しようと日々の努力を重ねてきた子どもたちの姿を見届けて下さい。


昨日のゲネプロで8年生と9年生の演目中に、全学年がこの会場に揃いました。ひとつの空間にすべての生徒が集まったのは、昨日が初めてでした。いくつものハードルを乗り越え、後輩の道筋を作ろうとステージを披露する高学年がいる一方、そこから何かを得ようと真剣な顔で演目を見ている後輩の様子が印象的で、才教学園が一つになったように感じました。


乗り越えよ、そのハードルを。


乗り越えよ、己の限界を。


乗り越えよ、自分の可能性を。


生徒の皆さんには、常にその先につながる道を歩み続ける人であってもらいたい、そう強く願います。


 


 


副実行委員長挨拶 齊木りささん(9年)


本日は第16回さいきょう祭にお越しいただきありがとうございます。まず、このコロナ禍においてさいきょう祭を行わせて下さる先生方、保護者の皆様、キッセイ文化ホールの皆様、本当にありがとうございます。「さいきょう祭ができる」ことへの感謝を忘れず、自分が成長できるチャンスを私たちはしっかり生かします。


今年度のスローガン『超越』の2文字には、さいきょう祭にかける私たちの思いがたくさん込められています。今までのさいきょう祭を超越したステージにしたい。コロナという暗雲を超越したい。見て下さる方々と自分たちの間の見えない壁を超越したい。過去と現在、時間を超越したい。今までの自分を超越したい。


今年は例年と違う点もありますが、私たちの思いは例年以上です。これから始まるステージをどうぞお楽しみください。

学校長挨拶

副実行委員長挨拶

第16回さいきょう祭スローガン