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インタビュー

卒業生 インタビュー2025

多角的な視点を身につけ世界と日本をつなぐ架け橋に

令和3年度卒業 京都大学 法学部

才教ではテニス部に所属し、北信越大会出場という目標に向けて仲間と練習を重ねてきました。休日も返上して自主練をするなど皆で思いをひとつに取り組んだ結果、県大会で優勝し、北信越出場を果たせたことが一番の思い出です。
また勉強面では本質を捉えることの重要性を学びました。例えば数学では公式を暗記するだけではなく、成り立ちや、それが何を意味するのか考えさせられる授業が多くありました。高校生になり難しい問題に挑戦すればするほど本質を捉えることが必要になります。才教での学びが生かされていることを感じながら高校で学びを深めることができました。また小学校低学年から英語に触れ、オンライン英会話やALTの授業など、英語が身近だったことも得意な英語の力を伸ばすことにつながりました。
私の将来の目標は世界と日本をつなぐ架け橋になることです。日本の素晴らしい文化や技術を広めるとともに世界の優れた文化や技術を日本に紹介するため、外交官や国連職員になることを目指しています。志すきっかけになったのは、東日本大震災の際に「TOMODACHIイニシアティブ」を発足させた元駐日米国大使からお話をうかがったことです。私もこの方のように両国を絆でつなぎたいと考えるようになりました。大学では、京大ならではの「自由の学風」のもと国際関係学や国際法、経済学など学ぶ中で多角的な視点を身につけ、想いを形にしていきたいです。

卒業生 インタビュー2025

挑戦を応援してくれる環境で得られた自信と友人との絆

令和元年度卒業 東京藝術大学 美術学部 絵画科油画専攻

私は昔から吃音があり、緊張すると言葉がうまく出なくなってしまいます。小学校のプレゼンテーションコンテストでは人前でうまく話すことができず、本番で言葉に詰まってしまったり、つっかえたりして、悔しい思いをしたことを今でも覚えています。
しかし私はその欠点を言い訳にすることなく積極的に人前で話す機会を増やしていきました。8年生のさいきょう祭ミュージカルでは「オズの魔法使い」のライオン役を演じ、生徒会選挙では推薦責任者を務め、9年生では体育祭の応援団長にも挑戦しました。これらの経験を通じて人前で話すことには慣れましたが、吃音は完全には治りません。しかし、先生や友だちが私のことを理解し、言葉を発音しやすいものに置き換えるなど対策を一緒に考えてくれたり、励ましてくれたことがとてもうれしく、自信を持って発言できるようになりました。9年間を共に過ごした仲間とは深い絆があり、今も一緒に旅行へ出かけるなど交流を深めています。そんなかけがえのない仲間との出会いも大切な財産です。
大学進学は、幼い頃から芸術の道を志していたので、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を目指しました。浪人という期間を経て、今春、念願の合格を手にすることができました。大学では絵画にとどまらず立体作品や写真、映像など表現の幅を広げていきたいです。そして、多くの人に自身の作品を見てもらえるよう世界に向けて発表していきたいです。

卒業生 インタビュー2025

才教で学んだ精神を胸に真に人のため尽くせる人材に

令和3年度卒業 慶應義塾大学 商学部 商学科

才教時代、一番思い出に残っているのはさいきょう祭です。歌、芝居、演奏など先生方があれほど熱心に指導し、主体的に取り組むことの素晴らしさを教えてくれる学校は珍しいのではないかと思います。特に8年次のミュージカル「まつもともののけ騒動記」では先生の熱心な指導のもと学年が一丸となり、完成度の高いステージができたと今も胸を張って言えます。
才教では自らに与えられた役割や使命を意識しつつ周囲と協働し、指揮を執ることが早い段階から求められます。私は歌が得意だったこともあり、パートリーダーを任される機会が多くありました。その経験を通じてリーダーシップや積極的に前に立つ精神が身についたと思います。
「人の役に立ちたい」。今の私を形作るこの思いが生まれたのも「世のため人のために尽くす 高い志を持つ」という校訓に基づいた才教での学びがあったからこそ。大学では経営学、商業学、会計学、経済産業など幅広く学びながら多角的な視野を身につけ、総合商社へ入社することが第一の目標です。得意な英語を武器に、日本製品の強みを生かして世界の市場を席巻できるよう尽力したいと思います。また、高校での勉強を通して、政治にも興味を持つようになりました。才教で培った精神を忘れずに、これから大学で学ぶ商学の知識を活かして、政治にも関わってみたいと思います。

卒業生 インタビュー2025

勉強への価値観を変えてくれた才教での学び

令和2年度卒業 慶應義塾大学 文学部 人文社会学科

さいきょう祭や体育祭などの行事にもそれぞれ思い出はありますが、一番の思い出として私は先生や生徒の「勉強に対する姿勢」を挙げたいと思います。小学6年生の時、公立の学校から才教学園へ転入してきた私にとって、それまで「勉強」という言葉には堅苦しい、退屈なものというイメージしかありませんでした。しかし、学ぶことに面白みを持たせ、共に高めあえる仲間や先生がいる才教の学び舎は、私の勉強に対する価値観を大きく変えてくれました。主要5教科はもちろん、特筆すべきは「教養」です。美術史や茶道などの体験は、今思い返せば貴重なものであり、学びを面白がれる姿勢は才教で身についたものだと思います。
また、転入生の私を自然に受け入れてくれた仲間たちにも感謝しています。1年間の浪人生活を送り、今年受験を迎えた際にも友人が「合格祈願だよ」と湯島天神のお守りを手渡してくれました。そんな友人との出会いこそ一生の宝だと感じています。
現時点でなりたい職業はまだ明確ではありませんが、大学院への進学も視野に入れています。大学では日本の中世・近代史を学びつつ、数学や物理など文理を問わず幅広く学び、学際的な視点からひとつの問いに対して答えを導き出すための道具を多く吸収していきたいです。そして、複雑化し即時に答えが出せない問題に対しても考え続けられる持久力と見識を備えた人間になりたいと考えています。

卒業生 インタビュー2025

自分に自信をくれた9年間夢を与えられる教師を目指して

令和3年度卒業 東京学芸大学 教育学部 A類保健体育コース

在学中、深く思い出に残っているのは副キャプテンを務めた9年次の体育祭です。コロナの制限もある中で何ができるか四役で話し合い、試行錯誤しながら戦ったことは今も忘れられない思い出です。
才教では「凡事徹底」や先輩・後輩との関わり方を学びました。様々な場面で役立つことも多く、人として核になる部分を育んでくれた9年間だったと思います。また、小・中学校とサッカーの全国大会を目指してクラブで練習に励み、高校でも部活を続けながら上位の成績を保つことができたのも、幼い頃から勉強する習慣が身についていたからこそ。すきま時間を利用し、効率的に学ぶことで第一志望の大学に合格できました。
教員になりたいと思い始めたのは中学の時です。一時、学校へ行けなくなってしまった時期があったのですが、担任の先生が毎日電話で気遣い、戻りやすい雰囲気を作ってくれました。体育教諭だったこの先生をはじめ、出会った先生方が楽しそうに仕事する姿を見て「自分もこんな大人になりたい」「子どもたちの人生をサポートしたい」と考えるようになりました。
大学は教育に特化した学校のため、同じ夢を持つ仲間と交流しながら多くのことを学びたいです。また「先生になりたい」と子どもたちに感じてもらえるような教師になり、教員不足の解消にも貢献したい。そしていつかは才教学園へ戻り、お世話になった先生方と一緒に働けたらと思っています!

卒業生 インタビュー2025

一人ひとりの良さを見出し子どもたちの自信を育める教師に

令和3年度卒業 千葉大学 教育学部 小学校コース教育学選修

「菜乃花さんは文章が上手だね」。小学校の時、折を見ては何度も声をかけてくださる先生がいました。私は昔から自分に自信がなく人前に立つことも苦手でしたが、先生に自分の強みを見つけてもらえたことが何よりもうれしく、中学、高校とその出来事が私を支えてくれました。そして将来を考えるにあたり「私がしてもらったように、子どもが自信を持てる『何か』を伝えられる教師になろう」と志すきっかけになりました。
才教学園にはさいきょう祭や体育祭など本気になれる行事がたくさんあります。その中で自分のなすべき役割や方法など、考えながら行動する力が身につきました。またチャレンジ精神も培われ、高校時代には新聞社主催の海外記者派遣でアメリカの教育格差や高校生の生活習慣について取材したほか、南信州で行われた子どもキャンプにボランティアで相談員として参加するなど様々な経験を積みました。
大学では総合大学という特色を生かして多くの分野を学び、広い視野を持った教員になれるよう力を培っていきたいです。特に私は地域による教育格差に関心があるため、行政や家庭、国との関わりについても探求し、様々な角度から教育を見つめていきたいです。そして将来は長野県の小学校の教員になることが目標です。小学生時代の私が経験したように子どもたちの良さを見出し、自信を育み、成長につながる支援をしたいと考えています。