感動の3大行事

3大行事

才教学園には、年間を通じて子どもたちの「志」を大きく育てるたくさんのイベントがあります。中でもさいきょう祭、体育祭、プレゼンテーションコンテストの3大行事は、何ヶ月も前からたくさんの練習や準備を積み重ね、一人ひとりが最高の結果を残せるように、幾つもの壁を乗り越えながら本番を迎えます。最高のパフォーマンスを発揮した達成感や沸き上がる感動が精神の成長につながります。

共に創る体験をする

さいきょう祭

第15回 さいきょう祭

さいきょう祭では学年ごとに合唱・合奏・ミュージカルなど練習の成果を披露します。例年、短期間に集中して練習し、音楽が苦手な子も得意な子も互いに協力して、一生懸命努力して一つの作品を作り上げます。真剣に練習するが故に意見の食い違いが起きることもありますが、本番までには一致団結して、素晴らしい演奏・演技を見せてくれます。
第18回さいきょう祭では、8年生がミュージカル「千と千尋の神隠し」に挑戦しました。途中、何度も壁にぶつかり、考え、話し合い、修正し、苦労しながら一歩一歩乗り越えて、本番では最高の演技を披露することができました。本番のステージを終えた時の達成感、わき上がってくる感動もひとしおだったのではないでしょうか。
1年生から9年生まで各々の熱演に対する、観客の皆様の心からの拍手に、子ども達は感動し自分の新たな一面を発見します。今年もどんな舞台が披露できるか楽しみです。

対談想いを一つに創り上げた最高の舞台

田中 壱君(9年生)

林 美怜奈さん(9年生)

─8年生の学年発表ミュージカル「千と千尋の神隠し」ではキャストと係長を兼任し、活躍されたお二人ですが舞台作りにはどのような思いで臨みましたか?

田中)僕はハク役と演出係長を務めました。歴代の8年生のミュージカルでもジブリ作品を題材にしたのは初めてのこと。独特の世界観はそのままに、2時間の映画を1時間の舞台に短縮する作業は思った以上に大変でした。作品のメッセージ性も含めてきちんと伝わるよう意識して作りました。

林)私は千尋役(舞台後半)と衣装係長を担当しました。神様の衣装など個性的なものが多く大変でしたが、作りがいがありましたね。

─練習時に苦労したことは?

田中)台本や歌を決めたら次は大道具、小道具、衣装、映像などそれぞれの係と打ち合わせ。進捗状況を随時確認し、まとめていく作業には時間を要しました。ただ、一方で役が疎かになれば皆に迷惑をかけてしまう。セリフや動作も多かったですし両立することのプレッシャーもありましたね。

林)私はもともと人前が苦手だったので、それを乗り越えるのに苦労しました。「恥を捨てた方がカッコよく輝く」と自分に言い聞かせて、友達や家族に見てもらいながら歌や演技を磨きました。

─舞台当日、特に印象的だったことは?

林)私がセリフを言って、その後に照明がつくというシーンがあったのですが、タイミングを間違えてしまい、大道具を準備する前に照明がついてしまった時は焦りました。

田中)全然わからなかったよ。

林)一緒に出ていた二人がアドリブでうまくフォローしてくれたからね。この時は本当に仲間のありがたみを感じました。また、映像係が作ってくれた背景の映像のすごさにも圧倒されました。

田中)舞台背景に映像を取り入れたのは、これまでのさいきょう祭でも初めての試みだったと思いますが本当にレベルが高くて驚きました。僕自身は緊張もしましたが、仲間に迷惑をかけぬよう責任持って演じました。カーテンコールの盛大な拍手を耳にした時は「やりきったな」と感慨深かったです。

─さいきょう祭を通じて、自分の糧になったことは?

林)舞台は一人ではできず、仲間と思いが一つになってこそできるもの。客席から拍手をいただき、周囲からも「良かったよ」と声をかけてもらう中で「頑張った分だけきちんと返ってくる」という達成感を味わいました。

田中)初めはバラバラだった皆の心が徐々に一つの方向へ向かい、本番で成功できた際には感動しました。努力を惜しまず挑戦し、成功につながった今回の経験がこれからも苦しい時、つまずいた時に自分を奮い立たせてくれる原動力になると感じています。

保護者の声

さいきょう祭をご覧いただいた保護者の方々から寄せられた感想をご紹介いたします。