才教学園には、年間を通じて子どもたちの「志」を大きく育てるたくさんのイベントがあります。中でもさいきょう祭、体育祭、プレゼンテーションコンテストの3大行事は、何ヶ月も前からたくさんの練習や準備を積み重ね、一人ひとりが最高の結果を残せるように、幾つもの壁を乗り越えながら本番を迎えます。最高のパフォーマンスを発揮した達成感や沸き上がる感動が精神の成長につながります。
才教学園には、年間を通じて子どもたちの「志」を大きく育てるたくさんのイベントがあります。中でもさいきょう祭、体育祭、プレゼンテーションコンテストの3大行事は、何ヶ月も前からたくさんの練習や準備を積み重ね、一人ひとりが最高の結果を残せるように、幾つもの壁を乗り越えながら本番を迎えます。最高のパフォーマンスを発揮した達成感や沸き上がる感動が精神の成長につながります。
さいきょう祭では学年ごとに合唱・合奏・ミュージカルなど練習の成果を披露します。例年、短期間に集中して練習し、音楽が苦手な子も得意な子も互いに協力して、一生懸命努力して一つの作品を作り上げます。真剣に練習するが故に意見の食い違いが起きることもありますが、本番までには一致団結して、素晴らしい演奏・演技を見せてくれます。
第20回さいきょう祭では、8年生がミュージカル「Annie(アニー)」に挑戦しました。途中、何度も壁にぶつかり、考え、話し合い、修正し、苦労しながら一歩一歩乗り越えて、本番では最高の演技を披露することができました。本番のステージを終えた時の達成感、わき上がってくる感動もひとしおだったのではないでしょうか。
1年生から9年生まで各々の熱演に対する、観客の皆様の心からの拍手に、子ども達は感動し自分の新たな一面を発見します。今年もどんな舞台が披露できるか楽しみです。
座談会苦難を乗り越えた先に得られた感動の舞台
大堀キム未奈 さん
(9年生)
新保 芙佑香 さん
(9年生)
永江 仁 君
(9年生)
─8年生の学年発表ミュージカル「Annie」ではどんな役を演じましたか?
永江)僕が演じたのは大富豪のウォーバックス役です。五十代の役ということで、まずは祖父の仕草を真似するところから入りました。幼い頃から楽しみにしていた8年生のミュージカル。そんな晴れ舞台で自分も最大限楽しみたいという思いから立候補し、重要な役を任せてもらえて嬉しかったです。
新保)私も8年生のミュージカルはさいきょう祭の重要な演目だと感じていました。主役を演じるのが夢だったので、アニー役に選ばれた時は嬉しかったですね。自分なりに役を研究してイメージを膨らませ、本人になり切って演じました。
大堀)私が演じたのは秘書のグレース役です。もともと歌うことが好きだったので、歌やダンスも多い役でやりがいがありました。また、感性豊かな役なので感情表現も大切にしました。
─新保さんと大堀さんは演出係長、副係長も務めたそうですが、どのような意識で取り組みましたか。
新保)常に考えていたのは「よりよいミュージカルを創りたい」ということです。脚本作りや演技指導、全体統括など仕事は多岐にわたりましたが、困難があっても諦めず全力で取り組みました。
大堀)私は学年目標でもある「Leadership&Followership」の言葉を心に刻み、係長である新保さんをサポートしつつ、時には積極的に前に出て全員を引っ張っていくよう心がけました。
─ぶつかり合ったこともあったそうですね。
永江)僕たちの学年は3年生の時に一度「アニー」を演じているんです。今回のように本格的なストーリーではなかったけれど「別の物語をやりたい」という声もあり、意見がぶつかり合うところからのスタートでした。
新保)果「やりたい」という声の方が多くて決まったけれど、その時点でモチベーションが下がってしまった人も多くて。「やる気のない人をどうやる気にさせるか」が一番の課題でした。作った脚本にも賛否両論があり、それぞれの声に耳を傾けながら意見を汲み入れて創り上げていきました。
永江)やんちゃなキャラクターの人には元気な役を、みたいに個性を生かした配役で活性化できたのも良かったよね。8年間一緒に過ごしてきたメンバーだからこそできたことだったと思う。
大堀)あとはもう自分たちがとにかく楽しく取り組むこと。そうすることでみんなも「ちゃんとやった方がいいかな」って空気が変わった瞬間があったよね。
新保)ミュージカルAnnieのテーマは「希望」。セリフにも随所に希望っていう言葉が出てくるから、みんな自然と前向きな気持ちになれた部分もあったと思う。結果的にいい方向につながって良かったよね。
─当日、特に印象的だったことは?
永江)8年間憧れてきたミュージカルだったので、幕を開けた瞬間「ついに自分たちの番が来た」と感慨深いものがありました。エンディングでのお客さんの大歓声や拍手、晴々とした表情が今も心に焼き付いています。
新保)最後に全員で「Tomorrow」を歌った瞬間、全員で創り上げてきた思い出がよみがえって心が震えました。永江くんも言ってくれたとおり、歌い終わった時の歓声もすごかったし、先生や保護者の皆さんからの称賛の声も嬉しかったです。
大堀)私が一番印象に残っているのは「We Got Annie」という曲。メンバーのモチベーションがなかなか上がらず、削るかどうか最後まで検討した曲だったけれど、最終的に「すごく良かった」と言ってもらえるシーンになり、やってよかったなと心から思えました。
─さいきょう祭を通じて、自分の糧になったことは?
永江)挑戦すること、そして何事も楽しむことの大切さです。当日もかなり緊張していましたが、舞台へ上がる途中で気持ちが切り替わる瞬間があり、演技を楽しむことができました。今後緊張する場面があっても、この経験が自分を保つことのできる鍵になると思います。
新保)私はこれまで色々な場面でリーダーを務めてきましたが、突っ走って自分一人でぐんぐん進めてしまうクセがありました。でも今回の舞台を通じて、皆の意見を尊重し、一丸となって協力し合うことの重要性を知り、「真のリーダーシップ」が身についたと感じています。
大堀)さいきょう祭の準備では限られた期間の中でさまざまなことを行わなければなりません。その中で物事を並行して実行していくマルチタスク能力が身につきました。今後はどんな忙しい時でもその経験を思い出し、自信を持って乗り越えていけると思います!
さいきょう祭をご覧いただいた保護者の方々から寄せられた感想をご紹介いたします。