環境が人を育てる志教育の特徴

志教育を実践するために考えられた学校環境をご紹介します。

一人ひとりが主役

1クラス20人程度の少人数制
きめ細かな指導

1クラス20人程度(1、2年は15人程度)の少人数クラスで、一人ひとりに行き届いたきめ細かな指導を行い、それぞれの能力、個性を最大限に引き出します。一人ひとりが主役になるため、集団における個々の役割や存在が重要になり、自立心・責任感の育成につながります。

当たり前のことが当たり前にできる

整った姿勢と丁寧な字

正しい姿勢を保つことは、相手への礼儀だけではなく、高い集中力を長時間持続できる効果があります。字を丁寧に書く習慣も、子ども達の集中力を高め、学習意欲や知的好奇心、コミュニケーション力の向上につながっていきます。

時間管理が身につく環境

時間管理は自立の第一歩です。時計を見て自ら率先して行動できるように、本校ではチャイムがありません。チャイムが鳴ってから行動するのではなく、3分前行動や1分前着席など、予め準備をして、きちんと定時から始める習慣を身につけられるようにしています。

作法教室

「茶道」という日本の伝統文化に触れ、礼儀作法や美しい所作の基本姿勢を学びます。
お茶、お菓子の頂き方、歩き方、挨拶の仕方等、きちんとした作法の形を学ぶことで、「おもてなしの心」を育んでいきます。

大家族的な環境

9学年が同一校舎で生活する
大家族的な環境

兄弟の少ない家庭も多くなり、日常的に異年齢の子どもと接する環境が少なくなってきています。本校では、一貫校ならではの全校行事が多くあり、高学年生は低学年生の面倒をよく見て、低学年生は高学年生に憧れ手本にする、家族的な雰囲気が校内に溢れています。低学年のクラスで高学年生が本の読み聞かせを行ったり、高学年生が企画した英語ゲームに低学年生がチャレンジする「英語の森」、縦割り清掃など、異年齢混合で行う活動が数多くあります。

安全で安心な環境

子ども達が一日の大半を過ごす学校は「安全で安心な環境が確保されている場所」でなければなりません。その環境が整ってはじめて子ども達の大きな成長と自己実現ができると考えています。授業中に間違った答えを発言しても笑ったり、冷やかしたりしない学級の様子、「いじめは絶対に許さない」と全職員をあげて早期発見、対処に取り組んでいます。人目を気にしたり、力関係に気を遣ったりせず、素直に自分を出せる安心感を本校生徒は抱いています。
また、地震などの災害発生時に安全を確保することはもちろん、スクールバスによる送迎等、登下校時の安全の確保にも努めています。

英語力を高める

1年生から行う英語授業

1年から英語の授業を行い、9年間で高い英語力をつけられるようにしています。
1年から4年は平日の毎日25分間、全学年一斉にEveryday Englishの時間を設け、楽しみながらリスニングと発音の能力を身につけます。5、6年では週3時間の英語の授業があります。習熟度別に分かれて、英語専科の教員により中学校課程の教科書を用いて高度な内容の会話や読解に取り組みます。7年以上では、スピーチやディスカッションで実践的に英語を使う一方で、長文読解や英作文にも力を入れ、受験に十分対応できる力をつけます。

Everyday English

毎日25分間、1年から4年まで一斉に英語の授業を行います。学級担任と英語専科の教員、ネイティブスピーカーの教員が交代で授業を行い、歌やゲーム等のアクティビティで会話やリスニングの能力を身につけるとともに、Phonics法(英単語のつづりおよび読みのルール)を学び、発音やライティングの力も高めます。聴覚の鋭敏なこの時期に、楽しみながら毎日英語に触れることが、英語力を身につける第一の条件であると考えています。

英語の森

「英語の森」は、実践的な場面で英語を使ったコミュニケーション活動を全校で行うカリキュラムです。実用的な英語の能力や積極的に英語を使おうとする姿勢を身につけ、普段の英語学習に対するモチベーションを高めます。

英語キャンプ

8年では、英語キャンプを行います。乗鞍高原にあるNORTHSTARという施設で様々なアクティビティに挑みます。世界各国から集まったスタッフの英語による指示のもと、数名ずつのチームに分かれて、壁登りや丸太を吊ったロープコースなど自然を利用した難コースを攻略していきます。英語による実践的なコミュニケーションを体験し、後の英語学習に対するモチベーションが高まります。さらに、体を張って仲間と協力して課題を克服した経験を通して信頼感と絆が深まります。

姉妹校との交流

平成29年から、姉妹校であるParktone Primary School(オーストラリア、メルボルン)と交流を行っています。昨年は、クリスマスカード交換、Skype交流を行い、4月には本校の9年生が現地を訪問し、9月にはParktoneの生徒さんが本校を訪れ、交流を深めました。今年も5月に9年生が修学旅行で現地を訪問し、文化交流とホームステイを行います。交流を通してお互いの理解を深め、将来、両国の架け橋となってほしいと願っています。

論理的思考力を鍛える

プログラミング授業

今年度から、全校生徒を対象に、プログラミング授業を本格的に導入します。

プログラミング教育では「コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということ」を体験させながら、以下の資質・能力を育成することを目的としています。

  • ①「プログラミング的思考」
  • ②身近な生活でコンピュータが活用されていることや問題の解決には必要な手順があることに気付く。
  • ③コンピュータの働きを、よりよい人生や社会づくりに生かそうとする態度。

(文部科学省小学校プログラミング教育の手引き より)

上記の「プログラミング的思考」とは、

自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力のこと。

(同手引き より)

この「プログラミング的思考」こそ本校が開校以来取り組んできた高度な学力につながる論理的思考力であり、この授業で楽しみながら効率よく鍛えることができます。またプログラミングは、トライアルアンドエラーを繰り返すことで、脳の持久力向上になり、学習に粘り強く取り組む態度も育成していきます。

1、2年ではレゴ教材を使って実物をコンピュータで動かしながら、プログラミングの意味と仕組みを体験的に学びます。
3~5年ではコンピュータの画面上で、パズル形式の課題を最小手順で解決するプログラムを考えます。(コマンドブロックの組み合わせ)
6年以上は、さらに高度な課題を解決するために、プログラム言語を使い(コーディング)高度な思考力を身につけられるようにします。

主な授業計画

学年 学年目標
1 身の回りには様々なプログラムがあることを知り、自分でも実際にモノを動かせることを知る。
端末の使い方を知る。
2 プログラムを使い、プログラムができることを知る。
端末に慣れる。
3 コーディングの基礎を学ぶ。
4 コーディングの基礎を学ぶ。
5 コーディングを使ってできることを学ぶ。
6 複雑なコードの書き方を学ぶ。
7 予想して最適なコードを書く。
8 予想して最適なコードを書く。
9 プログラムICT活用。

速読授業

「速読」は、日本速脳速読協会の開発したトレーニングソフトを用いて脳の処理能力を高め、数々の学習効果が期待できる能力開発プログラムです。(3~9年生で実施)
速読とは、『斜め読み』や『飛ばし読み』といった概略把握的な読み方とは違い、内容の理解度や記憶力はそのままで、読書速度だけを引き上げます。同じ時間でこれまでの数倍の量の読書や学習ができるようになります。このことはテストや入試でも読む時間が短縮でき、余剰時間を考えたり見直したりする時間に充てられ、受験で圧倒的に有利になります。また、速読は脳を鍛えるトレーニングでもあるため、「記憶力」や「集中力」、「思考力」など脳の総合的な能力を底上げする効果も期待できます。6年生以上は英語の速読教材を導入し、多読をベースに英語長文読解能力を向上させるトレーニングも行います。

プレゼンテーションコンテスト

1年に一度開催される5年生から7年生が参加する大きなイベントの一つです。単なる発表会ではなく、独自の視点で課題を設定し調査・研究を進め結論を導き出し、得られた成果をわかりやすく聴衆に伝える、本格的なプレゼンテーションを競う大会です。毎年数々の「名プレゼン」が生まれています。

プレゼンテーションコンテストの詳細はこちら

更なる高みをめざす

数才クラス

5~9年生対象。
週1回放課後、特に算数・数学が大好きな生徒対象の「数才クラス」が開講されています。算数オリンピック大会に向けたハイレベルな問題演習や、思考力を鍛えるための問題演習など、さまざまな領域で演習と講義を行っています。その成果として、このクラスから算数オリンピックのファイナリストを輩出したり、S1グランプリ2016、2017年においてグランプリを獲得するなどしています。中には、数学者・科学者を目指す生徒もおり、熱気に満ちあふれています。

先達に学ぶ発表会

毎朝10分間、学級内で一人ずつ日替わりで、ことわざや故事のいわれやその背景、歴史上の人物の生き方や発明発見のエピソードなどを調べて発表します。先達の経験や言葉、生き方に触れ、自分と照らし合わせることで、今の生き方や将来の指針などの自己発見にもつながります。

全国模試

第Ⅰ期生は年4~5回、第Ⅱ期生は年5回、9年生は年11回模試を受験します。客観的に個々の学力を確認し、弱点分野を分析して対策をとります。また、常に全国の水準を認識し「井の中の蛙」にならないよう、モチベーションを高めます。

各種検定の実施

英語検定、漢字検定、数学検定、日本語検定に多数の生徒が挑戦します。校内以外の目標に計画的にチャレンジすることで向上心を持って普段の学習に取り組むことができます。

LIVE先達

社会の第一線で活躍されている方々をお招きし、生徒にお話をしていただきます。
お話の内容は、少年時代の様子、なぜ今の仕事を志すようになったのか、社会人にとって大切なこと、各企業の取り組み、世界の中での日本の役割、今勉強することの必要性など多岐にわたります。幾多の苦労を乗り越え成功された講師の先生方の思いや熱意がダイレクトに生徒に伝わり、将来像や人生観に大きな刺激となります。

感動体験

知識は伝承できるが、
感動は伝承できない

本校では、あらゆる教育活動で感動を数多く体験できるカリキュラムに取り組んでいます。
志の生命力を芽吹かせるものは感動です。知識は伝承できますが、感動は伝承できません。
魂が打ち震えるような感動は、人間が本来備えている善なる心に触れ、肯定的な考え方を生みます。
子ども達が感動を体験し、自ら成長を実感できる瞬間を刻むことが、将来の高い志を育む大きな礎になるのです。

ここでは、人々の志に触れる体験、子ども達が一つの目標に向かい、全力で創り上げていく体験を紹介します。

体育祭

全学年合同で行う体育祭は、赤白真っ二つに分かれて徹底して勝負にこだわり、全力の戦いを繰り広げます。低学年生は高学年生の姿に憧れ、高学年生は低学年生を気遣い、共に団結して勝利を目指します。勝敗が決したあとには、勝った喜び、負けた悔しさで共に涙を流し、正々堂々と精一杯戦った感動は、子ども達を大きく成長させます。

体育祭の詳細はこちら

さいきょう祭

千人規模の会場を借りて行われるさいきょう祭では、合唱、合奏、ミュージカルなど猛練習の成果を大観衆の前で披露します。例年、観客の方々も想像以上の演技に大きな感動に包まれます。より良い作品を目指してのつらい練習や意見の食い違いなど、壁を仲間と支え合いながら乗り越え、会心の演奏・演技ができた達成感は、万雷の拍手の中で感動とともに子ども達の心に刻まれます。

さいきょう祭の詳細はこちら

研修旅行6年生

6年では東北地方に2泊3日の研修旅行に行きます。主な行き先は福島県会津、岩手県平泉、宮城県石巻で、以下の3点を目的としています。「激動の幕末、会津の地で誇り高く武士道を貫いた少年たちが、教育を受けた『日新館』と『白虎隊』の生き方を知り、自分の弱さを克服するきっかけとすること。」「世界遺産、中尊寺をはじめとした、奥州藤原氏に縁のある地を訪れることで、先人の生き方に学び、今後の自分の人生に生かすこと。」「未曾有の大災害の現場を目の当たりにし、自然の猛威を実感することで防災意識を高めるとともに、復興途上の現実や避難を余儀なくされている人に対し、自分は何ができるのか、世のため人のために尽くすとは、どういう生き方をすることか再考すること。」これらの経験を通し、第Ⅱ期の中間で、志について更に深く考えるきっかけとなります。

宿泊研修

5年生

5年では日本のモノづくりの原点である、職人が伝統的な手作業で物を作る現場を見学することから始め、日本の基幹産業である、ロボットを駆使した最新の自動車工場を見学します。今の豊かさを支えている「日本のモノづくり」と、それに人生をかけて取り組んでいる人々の姿に触れ、社会科の学習のみならず、自身の将来像や生き方にも刺激を受けます。

7年生

7年では、松代大本営、無言館、世界遺産となった長野県にもゆかりの深い富岡製糸場等を見学します。近代の富国強兵策から、戦争へと向かった歴史をたどることで、「平和の意義や先人の努力によって築きあげられた平和」についての学習を深めていきます。

修学旅行9年生

本校の修学旅行は文字通り「修学」で、生徒たちにあえて高いハードルを設定します。強い意志がなければ決して乗り越えることはできません。
昨年度は、オーストラリアのメルボルンに行きました。
この旅行のメイン活動は、姉妹校のParktone Primary School(以下Parktone)との交流とホームステイでした。交流では、私たちの訪問日に合わせParktoneが日本文化に親しむイベント(Japanese Day)を用意してくれたため、渡豪前に各グループで披露する内容を考え練習を重ねました。最初は緊張していた生徒たちも、アクティビティを実践していくうちにどんどん積極的になり、折り紙、かるた、日本の演劇、昔の遊び等を英語で教え、最後に、全校生徒の前でよさこいソーランを披露しました。拍手喝采の中、充実感に満たされていました。
その後のホームステイでは、日頃学習してきた英語で会話ができた喜びや、文化や生活習慣の違う国の人と生活を共にすることでわかる、異質性と人としての同質性など、日本人同士では味わえない貴重な体験をすることができました。困難にぶつかり、苦労を重ねながら、全力でチャレンジすることでしか得られない体験が、大きな自信へとつながり、人間として大きく成長できるのが本校の修学旅行です。

「話した英語がうまく伝わった時には、自分の成長を感じ、とても嬉しかった。海外の多様な価値観に触れることで、日本ならではの良さを再認識した。」(生徒の感想)

「ホームステイでは、他人の家だというのに、不思議と安らぎを感じた。言葉は違っていても身に染みた温かさは、きっとその家庭に満ちていた愛だったのではないかと思った。この時感じた愛は、家族や先生、すぐ隣にいる友達から常に受けていると改めて感じた。」(生徒の感想)

夢を見つけた修学旅行

藤井 佐和子さん

(平成30年度卒業・松本深志高等学校1年)

私は修学旅行の経験から将来の夢を見つけることができました。初めての外国への旅行でたくさんの刺激を受けました。特にパークトン小学校への訪問と各家庭でのホームステイでは、多くの人が日本という国に興味を抱いていることを知り、外国で日本語や日本のことを教えたいという思いが芽生えました。この経験がこれからの私の支えとなり、夢へ向かう大きな後押しとなってくれると思います。

人の温かさに感謝

胡桃 甫

(平成30年度卒業・北杜市立甲陵高等学校1年)

私は、英語力に少し不安を持っていました。しかし、ホストファミリーは、私が上手く聞き取れなかった時は、もう一度ゆっくりと話をしてくれたり、わかりやすいように話してくれたりしました。とても温かく親切に接してくれました。
ホームステイでは人の温かさを実感しました。普段はあたりまえに思っていたことを思い起こさせてくれました。日頃の生活でも人への感謝を忘れずに接していきたいと思います。