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ニュース&トピックス

"平和"とは何か? 7年生の平和学習宿泊研修

投稿日:2018.07.03

お知らせ 第Ⅱ期


6月28日()から12日の日程で、7年生が群馬県富岡市・上野村と長野県上田市・長野市を訪れ、『平和とは何か?』を考える宿泊研修を行いました。規律の中で自主的な行動も求められる場面で、一人ひとりがそれぞれの役割に気付き、個々の正義と考える言動・行動をする礎とすることも目的です。


 


Sくんの感想(解散式での挨拶より)◇


 今回、僕たちは「“平和”とは何か?」というテーマで研修に臨み、事前学習では過去の悲惨な出来事を知りました。


 4年前に世界遺産に制定された『富岡製糸場』は日本の殖産興業の象徴であり、世界の絹工業のさきがけとなった工場で、先人の知恵を目の当たりにしました。日航機墜落事故の『慰霊の園』では、520名の犠牲者の果たせなかった夢・未来に思いを馳せ、今生きている喜びを改めて感じました。僕たちはこの当たり前の生活に感謝し、この瞬間も大切にしなければいけないと思います。


 『無言館』は戦争で亡くなった画学生の慰霊を目的に創設された美術館です。それらの絵を見たとき、僕の心の中で何かが変わったような気がしました。やりたいことをやることができなかった当時の若者たちを気の毒に思うと同時に、何の危機感もなく生きていられる僕がいかに恵まれているのかを思い知らされました。


 松代大本営跡の『象山地下壕』は、いずれ来ると予測されていた本土決戦に備え、政府の中枢機関を移転するために地下に作られたものです。坑道を実際に目にしたことで、想像の中でしかなかった「戦争」が現実味を帯びました。


 この二日だけでは、テーマを完全に理解することはできなかったと思います。しかし、戦争に関する幾つかの場所や事故現場を目の当たりにしたことは、僕たちが「“平和”とは何か?」を意識して考えるきっかけになったことを確信しています。


 


 簡単に答えが出ないテーマを念頭に置いての宿泊研修。大人でもなかなかはっきりした答えが出せないテーマですが、史実をしっかりと学び、これからの世界に必要なことは何かを多角的に考えることが重要であると思います。