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制約と期待の夏休みへ 令和4年度1学期終業式

投稿日:2022.07.21

お知らせ

 7月20日(水)は1学期終業の日となり、学期末の大掃除、モニター視聴での終業式が行われました。終業式に続き、各教室で行われたホームルームの時間には、生徒たちが通知票や模試成績優秀者に贈られる学校長賞などを担任から受け取り、ひとつの区切りを迎えました。


【学校長講話】
 新年度スタートから新型コロナウイルスの影響を受けましたが、全体の休校がなかったこと、みなさんが楽しみにしていた様々な学校行事―体育祭、宿泊研修、遠足といった行事を、内容変更や規模縮小をしながらもすべて実施できたことを嬉しく思います。このようなかたちで1学期を過ごせたことは、生徒のみなさん、保護者のみなさん、先生方が一丸となってコロナの感染防止に努めてくれたおかげです。みなさん、本当にありがとうございました。
 みなさんは今年の夏をどのように過ごしますか。コロナのワクチン接種が進み、幸いにも行動制限も出されてはいない。ウィズ・コロナの意識も非常に高く、旅行を予定したり、今まで会えなかった人たちと楽しい時間を過ごしたりという人も多いでしょう。今までできなかったことを存分に楽しんでもらいたいのですが、決して油断をしないように。
 コロナの第7波や猛暑が続く中で、マスクを着用したり、頻繁に換気をしたりと、まだまだ制約や不自由はありますが、今だからこそ伝えたい言葉があります。


足が不自由だったおかげで、僕は人とは違う「目」をもつことができた。
人はみな、何かに限定されながら生きています。

でも、何かに縛られたり、限定されるからこそ、そこにアイディアが湧いてくる。
ないものねだりをするのではなく、自分に与えられたもののなかで一生懸命に生きていく。
人生とはそういうものだと僕は思っています。


 諏訪市出身の画家、原田泰治さんの作品は、日本の四季折々の原風景とそこで生を営む人々を描いたあたたかい作品が多く、私も大好きです。幼少期に小児麻痺を患って以降、足が不自由になり、松葉杖や車いすを使った生活をしていた原田さんは、逆境の中で自らの才を見出し、それに磨きをかけ、人々の琴線に触れる絵を描き続けました。
 人にはいつも、色々な制限や条件がつきまとっています。その中で最大限に自分の力を使って工夫し、いろんなアイデアを実行に移してみる・・・そういうことで日々の生活が充実していくと、私は思っています。


 長い夏休みです。一日一日を大切に、自分を律し、1学期を振り返り、2学期へと進む準備をする期間にやるべきことを行い、休み明けにみなさんの笑顔が校舎に戻ってくることを心から願っています。

モニター越しの校長講話(1年生の教室)

初めての通知票を受けとった1年生

9学年ホームルーム。通知票と一緒に先生の激励も。