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小学6年 音楽劇「そらのふ・し・ぎ」 合奏「スターウォーズメドレー」

小学6年 音楽劇「そらのふ・し・ぎ」 合奏「スターウォーズメドレー」

投稿日:2014.11.06

空の国は、空のとても高いところ、地上と宇宙の間に存在する異次元の世界です。そこには、雨や風、雲や虹に夢や希望をのせて地上へ送り出す空の工場があり、女神のもとで空の子どもたちが毎日楽しく働いています。しかし、100年に一度、地上の子どもたちの願いをかなえる大切な日に起きたのは、女神の誘拐という大事件…!

空と地上の子どもたちの大冒険を、6年生がさわやかに、個性豊かに演じました。

 

また、11/7に行われる松本市卒業記念音楽会で発表する曲を、ひと足先にさいきょう祭で披露しました。一人ひとりがしっかり楽器を鳴らし、スターウォーズならではの「フォース」を感じられた演奏でした。

 

 

さいきょう祭を通して、人を感動させることと、自分が感動することを知る。

 

 小学6年のさいきょう祭は、例年、学年全員が出演するミュージカルと、さいきょう祭の後に行われる卒業音楽会に向けての演目(今年は合奏)の2つを発表します。
ミュージカルは「そらのふ・し・ぎ」というユーモアあふれるスペースファンタジー、合奏はスターウォーズメドレーを発表しました。
授業以外の準備や自主練習は、教師主導ではなく、子どもたちで行えるよう、「音楽係」「大道具係」「小道具係」「ダンス係」「演出係」と係を編成し、昼休みの自主練習は、まだ残暑が残る9月から始めていました。係活動も、朝を中心に細々と打ち合わせを重ねていました。私は学年主任として、「いいスタートを切ったな」と遠巻きに眺めていました。
 しかし、残り1ヶ月、授業ではなかなか思うように、力が発揮できていないようです。「まじめにやってよ!」、「休み時間もやらなきゃ、間に合わない!」と音楽の先生からの要求も厳しくなってきました。

 

「さいきょう祭は感動してもらう」ことがキーワード、結果にもこだわる音楽の先生が正解なのです。私も子どもたちと一緒に唇をかみました。やってもやっても、認めてもらえない…。この頃がいちばん、辛い時期だったでしょうか…。
自分たちのやっていることに自信が持てない中で迎えた、前日のゲネプロ…。客席には、才教学園の自分たちの学年以外の学年全てが、観客として見ています。複雑なストーリー…に、さりげない笑いが織り込まれた演出。「果たして、分かってもらえるだろうか…」しかし、演じてみると万雷の拍手!ようやく、自分たちのやってきたことに自信が持てた瞬間でした。
 当日、本番直前、それまで厳しい指導を受けてきた音楽の先生より、一人ひとりにねぎらいの言葉をかけてもらいました。先生はやみくもに、ダメ出しをしてきたのではなく、それを引き出すために、厳しくしてくれた…のだと、多くの子どもが気付きました。
 本番、気持ちが解き放たれた子どもたちは、堂々と演じ、それまでで最高のパフォーマンスを発揮しました。複雑なストーリー、さりげない演出に織り込まれたユーモアも分かってもらえたようでした。
 このさいきょう祭で、子どもたちは「人を感動させるためには、自分たちをより厳しいところに追い込まなければならない」また「厳しさを乗り越えた先にある、自らが感じる感動は格別のものである」ということを学びました。
 言葉では分かっていることですが、それを体感できる小6の演目。本当に素晴らしいなぁと思います。(子どもと一緒に凹んだり喜んだり…我々も子どもと共に成長できました。)