投稿日:2018.12.27
6年生のミュージカルは、長く愛されている絵本を原作とする「100万回生きたねこ」。 100万回死んで、100万回生きた主人公のねこ。王様のそばで戦いに巻き込まれて命を落としたり、どろぼうの相棒だった時には侵入先の犬に襲われて死んでしまったりと、生きるたびに波乱に満ちた人生(猫生)を送ってきました。ねこが死ぬたび、飼い主は涙を流しますが、当のねこはそれに気づく由もなく…。 死んでは生まれてを繰り返し、野良になったねこは、白ねこと出会います。大切な家族を得たねこは穏やかな時間を過ごしていましたが、ある日、白ねこがもう目覚めることがないと知り、ようやく泣いたのでした。後を追うようにねこも死んでしまいますが、これを最後に、ねこが生き返ることはなかったのです。 セリフの代わりに10曲を歌い物語をつなぐスタイルで、場面ごとにはっきりとしたストーリーがあり、「生きること」「死ぬこと」「愛すること」「愛されること」の意味を教えてもらったように思える作品です。 ねこ役は「らしさ」を出すために、ねこの動作をしっかり作りこんでステージへ。また、ねこを取り巻く人間たちも、とても情感たっぷりに演じ切ることができていました。