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令和7年度2学期始業式 「スーパーヒーロー」

【校長講話】
おかえりなさい。
元気にこの学び舎に戻ってきてくれてありがとう。

さて、1学期終業式の講話と、私からの宿題を覚えていますか。
「困っている人を助けることがゆるぎない正義だと言って行動を続けた元ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ氏は、日本が生んだスーパーヒーローに似ている。そのスーパーヒーローとは誰か?」
この答えは、アンパンマンです。

私がアンパンマンを初めて知ったのは、子育て中のこと。
昭和から平成に移っていくあたりで始まり、ヒット作となったアニメをわが子と見ながら、こう思いました。
「このアニメは、ものすごいメッセージを子どもにも大人にも伝えている。
 これを作ったやなせたかしさんも、ものすごい人だ」

ここで、きみたちに問いかけてみよう。
「アンパンマンの、なにがすごいのだろうか?」

私は、お腹がすいている者に自分の顔を食べさせる行為が一番のすごさだと思います。
「あれは、アンパンマンだからできることだ」、そういう人もいるでしょう。
確かに、顔が欠けてもふやけても、新しい顔が準備されるからできることです。
でも、自分の体の一部を他人のために食料として提供すること、つまり、自分の命を与えるということは、究極の自己犠牲です。

― 持てる者が持たざる者に自分の恵みを分け与え続けること。
― 自分の身を削らなければ、人に与えることはできない。
― こうした行動が愛であり、勇気が必要なことであり、一番尊い。
― 笑われても、馬鹿にされても、自分の正しさを貫くことが逆転しない正義だ。

大戦で、日本の正義のあり方は180度変わりました。
それを経験したやなせ氏が考え続けた、「逆転しない正義」から生まれたものこそがアンパンマンだと、私は思っています。

例えばムヒカ氏は、「お金があるなら、子どもたちが通う学校をたくさん作ろう」と言いました。
これに対する批判や嘲笑はありましたが、それに負けず、つつましく生き、自分の正義を貫き通したムヒカ氏は、やはりアンパンマンと同じです。

きみたちに、あらためて聞きます。
才教学園でどういう学校生活をおくりますか?

長い2学期の途中には、さいきょう祭があり、他にもいろいろなことが起こるでしょう。
意見が食い違ったり、言い争ったりすることもあるでしょう。
そのような中で、困っている人や悲しんでいる人に寄り添い、自分が持っているものを与えられる人になってください。
正しいことは正しいと貫ける勇気を持つ人になってください。
それが、世のため人のためにつながっていくことを忘れないでください。

なにが 君のしあわせ
なにをして よろこぶ

きみたちはこれに答えられますか?
自分の喜びが一番の幸せだと答えますか?

少しずつでも、アンパンマンのような人になることを目指してください。
私は、この学校でそういう人を育てていきたいです。
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校内のある場所にいる「スーパーヒーロー」


【表彰・団体】
●吹奏楽部
長野県吹奏楽コンクール地区大会B部門 銀賞
同 県大会 奨励賞
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●合唱部
第39回長野県学校合唱大会(兼第92回NHK全国学校音楽コンクール)中信ブロック大会 銀賞
同県大会 奨励賞
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【表彰・個人】
●上島千茅くん(3年)
算数オリンピック2025トライアル大会
第17回キッズBEEファイナル大会 金賞
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●吉村高連くん(4年)
第4回松本市平和三行詩コンクール
小学生の部 最優秀賞
※「まつもと平和ミュージアム」ホームページにて作品公開中
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