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体育祭/白組キャプテン・副キャプテンから

体育祭/白組キャプテン・副キャプテンから

投稿日:2021.06.24

キャプテン 


「マスク」。


これが、今回の体育祭の象徴であると私は考えています。


私にとって、マスクは非常に厄介なものでした。まず、他学年の顔がわからない。何かを伝えても、みんなの表情が読み取れない。息苦しい。練習期間も短い。そもそも、体育祭自体、開催されるのかわからない・・・。白いマスクは、私の不安を倍増させるものでした。


布一枚の隔たりは、自分と他者を隔てるものにいつの間にか変化し、「体育祭の白組キャプテン」という、ともすれば一人ぼっちの存在を私の中で浮き彫りにしました。おそらく同じ思いをしていただろうという人、それは赤組キャプテンです。お互いに、今まで感じたことのなかった孤独を突き付けられたからこそ、却って仲間の存在を感じることができましたし、その仲間からエールを送られ、しかも生徒全員が一丸となることのすばらしさを教えてもらいました。


体育祭当日、2人で選手宣誓をして振りむいた先にあったのは、生徒全員のマスク姿。


顔の半分が覆われていても、この日にかける期待や緊張といった感情がひしひしと伝わってきました。あれだけ私を憂鬱にさせた「マスク」はまるで、赤組・白組という枠を超越して身に着けた新しいユニフォームのように見えて、揃って付けていることが誇らしく、清々しい光景として思い出されます。


 


副キャプテン


最後の体育祭で、私は白組副キャプテンという役目でした。 


一番印象に残っていることは、全学年で行う『応援合戦』です。演舞を考える、覚える(覚えてもらう)、みんなで合わせる、といった段階がありますが、学年によって、また左右の列で動きが違う部分もあったので苦労しました。私は、9年生2人と一緒に低学年に演舞を教えに行ったのですが、最初からスムーズには進みませんでした。しかし、みんな意欲的にやってくれていたので、数回の練習で覚えることができました。また、全校で集まって練習するときは、みんなの前に立って見本を見せなければならず、私は心も体も緊張しましたが、「全員の動きをそろえていい応援合戦にしたい」と思い、頑張ることができました。本番ではしっかり成功させることができ、満足しています。


私がこの体育祭で学んだことは、「みんなを引っ張っていくためには、自分から行動していく」ということです。「自分から行動する」ことは、応援練習の見本を見せたときのことで書いたようにとても緊張を伴いますが、だからこそ、今回の体育祭でみんなを引っ張っていくことの大変さ、自ら動くことの大切さを学ぶことができました。




結果的には白組は負けてしまいましたが、多くの人の協力があって体育祭が開催できたこと、みんなの力を出し尽くし完遂することができて良かったです。副キャプテンとしてみんなをまとめる立場になったことで、みんなのお蔭でよい体育祭を作ることができたと実感しています。本当にありがとうございました。