3月17日(火)、6年生の小学校課程修了式と9年生の卒業証書授与式を、まつもと市民芸術にて行いました。
担任の先生が名前を読み上げるたび、静かな会場に「はい」と返事が響き渡り、校長から生徒一人一人に証書が手渡されました。
卒業式の学校長式辞では、「入学以来、世のため人のために尽くす高い志を持った人になることを目指して成長し、卒業を迎えた皆さんの心に芽吹いた気高い志。その根を深くし、幹を太くし枝葉を張り、花を咲かせられるかどうかは、皆さん次第です。師を仰ぎ、友と語らい、五感を研ぎ澄まし努力し続けることこそ、皆さんの歩むべき道です。才教生としての自信と誇りを持ち、新たな風を肌に受け、明日へ向かって、未来に向かって、旅立ってください。」と語られました。
在校生を代表し送辞に臨んだ塩原遼大くん(8年)。9年生への感謝と思い出を綴り、最上級生となる決意を示しました。
「昨年度のさいきょう祭、ミュージカル『さいきょう版アダムスファミリー』で個性豊かな登場人物を演じた格好良さ。今年度も、一糸乱れぬダンスと美しい合唱、趣向を凝らした演出で、私は計り知れない衝撃を受けました。全ての活動において私たちの前を歩き、才教魂を示した先輩方から、机の上の勉強では得られないことを教わりました。常に目標とすべき存在で、心の支えだった先輩方が築いた伝統や想い。それらを引き継ぎ、よりよい才教学園にするべく努力します。」
また、『お願い』として、「私たちの憧れである先輩方、卒業後も才教学園を訪ね元気な姿を見せて下さい。みなさんの体験を聞かせて下さい。」と結びました。
卒業生代表の林諒祐くんは、「体育祭、さいきょう祭、修学旅行など様々な思い出を作ってきましたが、私にとって一番の思い出は『日々の生活』です。多くの人との関わりから学び、大きく成長することができました。また、何事にもチャレンジをするということは難しく、投げ出してしまいたい、諦めようかと思うたびに、仲間や先生方の支えや励ましの言葉が私の力となりました。そうした方へ感謝をしつつ、唯一無二の学び舎である才教学園で学校生活を送ることができたことを幸せに思います。私たちの背中を常に追いかけてくれたであろう在校生たちは、学校を今まで以上に盛り上げてくれるでしょう。才教学園で学んだことを活かし、『世のため人のために尽くす高い志を持った真のエリート』として、私たちはそれぞれの夢に向かって羽ばたいていきます。」と、堂々と答辞を述べました。
今年は新型コロナウィルスの影響を鑑みて次第の見直しや衛生対策を行い、修了生・卒業生とその保護者および教職員のみの式典としました。ご来賓の皆様や在校生に新たな旅立ちを見届けていただくことは叶いませんでしたが、例年と変わらず厳かな式典を実施することができました。
ご臨席の日程調整をいただいておりましたご来賓の皆様、ご祝意をお寄せいただいた皆様には、出席者の安全確保を最優先とした対応にご理解とご協力をいただき誠にありがとうございました。
第21回テレビ松本小・中学生立体アート作品展にて、本校の生徒4名の作品が入賞しました。展示される作品は、小学生と中学生による彫刻・粘土・紙細工などの立体造形物となっています。
今回、松本市美術館賞を受賞した小松雅治くん(3年)の作品名は、「やさしいモンスター〈海竜〉」。図工の授業が大好きだという小松くんは、「コツコツ時間をかけて作ったモンスターが大きな賞をもらえてとても嬉しい。これからもいろいろな作品を作っていきたい」と喜びいっぱいです。
このほか、六井悠斗くん(7年)の模刻「舞茸」が中学生の部・金賞、矢沢陽奈さん(6年)の「歩くハリネズミ」が小学校高学年の部・銀賞、須藤爽斗くん(3年)の「クリスマスツリー」が小学校低学年の部・銅賞をいただきました。
みなさん、おめでとうございます!
松本美術館賞を受賞した小松くん(上)と「やさしいモンスター」
模刻「舞茸」(上) 「歩くハリネズミ」
「クリスマスツリー」
2月15日(土)、第15回プレゼンテーションコンテストを開催しました。5年生から7年生までの全生徒が、個人で興味のある事柄や身の回りの自然現象(科学的な現象)を選び、書籍やインターネットを通じた情報収集、アンケートや現地調査など、数カ月にわたって調査・研究を続け、考察したことを発表するものです。 各クラスで予選を行い、保護者による審査を経て代表に選出された9名は、クラスメイトらにアドバイスを受けながら本選までの1週間で修正や練習を重ねてきました。本選では校長をはじめ9名の審査員のみなさん、保護者・一般のみなさん、在校生を前に、堂々としたプレゼンテーションを行いました。 審査の結果、最優秀賞に選ばれたのは、記憶術について発表した福田さん(6年)です。発表が始まるとスクリーンに15個の単語が並び、「これを順番に覚えて下さい!」という声掛けで一気に関心を掴んだ福田さん。答え合わせをするときも聴衆に声を揃えるよう促すなど、会場を巻き込んだプレゼンが続きます。 具体的な記憶術として、物語をつくることで覚えていく「ストーリー法」、身近な場所でたどる順番を決め、そこに覚えるものを配置していく「場所法」の2つを挙げました。「場所法」の説明では、学校周辺の店舗の屋根に巨大なダルマやジュースが置かれたイメージ写真を用い、写真が切り替わるたびに会場を大きく湧かせました。発表が終わったあともイメージが頭に強く残り、場所法の有効性とともに福田さんの発表の質の高さを物語っていました。 審査員のみなさんからは、「9名とも僅差でした。全員に優秀賞を贈りたい」「5年生の手書きのスライドは、ぜひ大切な宝物にしてください」「人前で話すことは、これからとても大切なこと。本選に出場しなかったみなさんもプレゼン技能に磨きをかけてください」などと講評をいただきました。厳正な審査へのご協力ありがとうございました。 〈審査結果〉 最優秀賞 6年 福田 志織さん「記憶にございません」 優秀賞 7年 赤間 幹太くん「震災食」 5年 加藤 慈子さん「魅惑のジャム ~長持ちのヒミツ~」
最優秀賞 福田さん
優秀賞 赤間くん(上)と加藤さん(下)
本選に出場した9名
第33回感動作文コンクールで、中学生の部・最優秀賞に本校の塩原遼大くん(8年)が選ばれました。 このコンクールは公益財団法人上廣倫理財団が毎年、全国の小・中・高校生(海外日本人学校含をむ)を対象に開催しているもので、今回の応募総数は約24,000点、中学生の作品はそのうち約13,000点だったそうです。 塩原くんは、松本市の代表として派遣された広島平和記念式典(2019年8月)での経験を、「忘れ難き記憶」という題で作文。被爆された方から聞いた話、平和記念公園に据えられた碑文や原爆資料館で触れた凄惨な過去に寄せる思いが伝わってくる文章です。
2月1日(土)には東京都内で行われた表彰式に参加。「(広島での式典に)派遣が決まり、戦争について家族で話す機会をもった。実際に自分が見て聞いて体験したことを文章にすることに難しさはあったけれど、感じたことを素直に書くことが大切だと思った。」と話していました。
表彰式で作文を朗読する塩原くん
1月に行われたアンサンブルコンテストに部員全員が4グループに分かれて参加した吹奏楽部。練習を重ね、コンテスト前にはグループごとの演奏を聴き合う時間を設けてお互い感想を伝えあうなどしてきました。 本番では緊張しながらも自分たちらしい演奏ができ、審査員の先生方から「一人一人のやさしさが伝わった」「誠実でさわやかな演奏だった」との励ましや、「息をしっかり入れて」「メロディを歌いましょう」と、今後につながる課題も多くいただきました。 演奏以外の面では、応援メッセージの作成やプログラム販売などで運営に関わり、自分たちの演奏に多くのサポートがあることを改めて知る機会となりました。 応援してくださった生徒のみなさん、保護者の皆様、活動に携わってくださった皆様、ありがとうございました。 《大会情報》 第45回長野県アンサンブルコンテスト 中学校の部 ◆松本地区大会 令和2年1月12日(日) 松本市音楽文化ホール 木管五重奏A 銀賞 犬飼 陽南乃(8年) 西村那祐芽(8年) 井口 真里花(8年) 有賀 美羽(7年) 花村怜海(7年) 曲目:シシリエンヌ 作曲:G.フォーレ 木管五重奏B 銀賞・中信ブロック大会代表 窪田 菜月(8年) 齊木りさ(8年) 巻山 和華(8年) 栁沢信太朗(7年) 根本 あかり(6年) 曲目:管弦楽組曲よりⅠ 作曲:J.S.バッハ フルート三重奏 金賞・中信ブロック大会代表 川村 優花(8年) 花岡結咲(8年) 波塲 和(8年) 曲目:三人の巨匠 作曲:L.de.ロレンツォ ◆中信ブロック大会 令和2年1月19日(日) 木管五重奏B 銀賞 フルート三重奏 金賞 第18回中部日本重奏コンテスト長野県大会 中学校の部 打楽器二重奏 優良賞 金子 昌矢(6年) 加藤美夏(5年) 曲目:スワニー河 作曲:フォスター 曲目:子守歌 作曲:ブラームス
フルート三重奏、応援メッセージ
木管五重奏A・B
打楽器二重奏、会場受付
1月24日(金)午前、9年生が音楽の授業の一環で伝統音楽の良さを学ぼうと和太鼓体験学習を行いました。例年どおり、寿台太鼓連のみなさんが講師として来校してくださったほか、今年は市内にお住いの端唄・三味線の先生にご来校いただきました。 先生方の演奏を聴き、太鼓の種類や鼓面を打つときの姿勢などについてレクチャーを受け、「かがやけばやし」の演奏成功を目指します。 長胴太鼓や締太鼓など、先生方にはクラス全員が演奏できる数をご用意いただきました。腕は真っすぐ振り下ろすこと、力で打たないこと…などいくつかのポイントを教わり、和太鼓の前に立って練習を始めると、力強い音色が響きました。 三味線に挑戦した生徒も時間とともにコツをつかみ、先生からお褒めの言葉をいただく場面も。ゆっくりではありましたが「かがやけばやし」を太鼓と共演できるようになったクラスもありました。 授業の最後には、受験シーズン真っただ中の9年生に向けたエールとなる三本締めをいただきました。 地域に根付いた活動を続けていらっしゃる先生方のご協力に、心より感謝申し上げます。
1月21日(火)、4年生から8年生を対象にスキー・スノーボード教室を行いました。場所は、今年もやぶはら高原スキー場(木祖村)です。
通常より早い登校時間にもかかわらず、集合してきた生徒たちはウェアに身を包んで元気いっぱいの様子。バスに乗って現地へ向かい、開校式を終えてゲレンデへ移動しました。
降雪・積雪ともに少ない状況が続いていましたが、スタッフのみなさんによるゲレンデメイキングのおかげで、今年もスキー教室を行うことができました。本当にありがとうございます。(当日朝一番のレッスンの様子は、スキー場公式サイト内「やぶはら通信」で触れていただきました。)
生徒たちはグループに分かれ、経験豊富なコーチの指導のもと、安全にスキー・スノーボードの実習に取り組んでいました。午前と午後のレッスンを通じてずいぶん上達した生徒もいたようで、充実した1日となりました。
2月3日(月)より14日(金)まで、3学期授業参観の期間に入ります。 初日となった3日、7年生のプレゼンテーションコンテスト予選はクラスごとに会場を分け、パワーポイントによるスライドを用いた発表を行いました。これは、15日に開催する第15回プレゼンテーションコンテストの予選とあって、保護者のみなさんには審査員として参加していただきました。 自分の伝えたいことをしっかり伝えようと、時間をかけて準備をしてきた7年生。一人ひとりの発表を聞いて下さる保護者のみなさん。どちらもとても真剣な表情でした。 このような予選は5・6年生でも行われますので、保護者のみなさんにはぜひご協力をお願いします。 他学年でも「まとめの学期」の授業参観にふさわしい内容をお届けしますので、どうぞご期待ください!
7年1組
7年2組
人権尊重の重要性について理解を深め、豊かな人権感覚を身につけることを目的として法務省が開催している全国中学生人権作文コンテスト。松本地区大会において、廣田未夢さん(9年)の「“私”らしく生きるには」が優良賞を受賞しました。 廣田さんは作文で、「聞き上手だと言われるけれど、当の自分は周囲に悩みを打ち明けることができなくなってしまっている」、「誰にも言えない感情が自分でも気づかないような心の奥深くに存在している」と本音を明かしています。以前は周囲の意見を気にするあまり、自分で自分を追い詰めてしまうこともあったそうですが、「自分を認められないことは悲しいこと。15年生きてきて“私”らしく生きることの大切さにやっと気づくことができた」と、素直な言葉で思いを表現しています。