10月9日(土)に行われる長野県中学生英語弁論大会県大会(長野県総合教育センター)に、9年生の伏見亮一くんが「Who is the wall made by?」というテーマ(タイトル)で発表します。
ホームステイをしたときに消極的だった自身に対し、ホストファーザーから「壁は相手が作っているのではなく、自分が作っているものなんだよ」と声をかけられたという伏見くん。「自分は人見知りだから・・・」と、相手が拒む雰囲気を出していたのは自らの側あったのかもしれないと思い至り、このことが人と積極的に関わっていこうと自分を変えるきっかけになったということです。
映像審査となった地区大会(9月)の結果を受け、県大会に向けて毎朝と放課後の練習に余念がありません。本校英語科の矢崎先生は、「今年の出場者はどうなるかと思っていたころ、伏見くん自身が『出場したい』と直接伝えに来ました。練習を始めた頃は表情も硬く緊張していることが見てわかりました。しかし、発音にこだわり、話し方や伝え方をよく研究し、自身をもってスピーチできるようになりました。受験生としての学習と並行してよく頑張っています」と話してくれました。
伏見くんコメント
「テレビで弁論大会特集を見て、素直に堂々と話す人たちに憧れを持ちました。今まで英語でスピーチをしたことはなかったので、チャレンジしたいと思いました。苦手だったLとR、BとVの発音は、英語科の矢崎先生、トービン先生の発音をよく聞いて直していきました。練習を毎日していますが、ただ暗記したことを述べるのではなく、自分の思いもしっかり届くようなスピーチを(県大会で)したいです。」
弁論大会の練習と同時に、英検準1級2次試験合格に向けた勉強も進めているという伏見くん。県大会での健闘を祈ります!
地区大会の入賞を喜び英語科教諭と談笑する伏見くん
令和3年度第1回日本語検定において優秀な成績を収めたとして、本校2年の原田樹生くんへの賞状と盾の伝達式が校内で執り行われました。10月25日(火)午後、日本語検定の協賛企業である東京書籍より石井様が来校され、原田くんに7級・読売新聞社賞最優秀賞の賞状が手渡されました。
「受検日まで、問題をたくさん解いて勉強しました」と話した原田くん。石井様と、同席した教頭と3人、笑顔で言葉を交わす様子はとても和やかでした。
また、この令和3年度第1回検定においては、優秀な結果を多数残した団体に贈られる東京書籍賞優秀賞を、学校法人才教学園として受賞しました。
長野県立高校入試では、前期・後期ともに、問題文そのものが難しくなったり、長文化したりという傾向があります。日本語検定はそのようなことに対応できる力も育んでくれます。今後も多くの生徒のみなさんにチャレンジしてほしいと思います。
東京書籍 石井様より
このたびは個人と団体での入賞おめでとうございます。 原田くんの今回の成績は、一生懸命頑張った成果の表れです。これからも、6級、5級・・・と、上位級までぜひ挑戦してください。
表彰を受けた原田くんと東京書籍・石井様(撮影のために短時間マスクを外しました))
原田くんと話す石井様(右)教頭(左)
団体でも表彰いただきました
9月27日(月)、2年生が公共施設の見学(生活科)のため松本市立中央図書館へ出かけました。
図書館の見学時間は1時間半ほど。
まずは「図書館とはどういうところか」「図書館を利用するときのルール」や、図書館司書の仕事についてのお話をお聞きしました。その後、施設内を一通り見学し、質疑応答を経て、読み聞かせ(紙芝居「たべられたやまんば」)もしていただきました。
図書館職員のみなさん、このたびはお忙しい中ご協力いただきありがとうございました。
移動にはスクールバスを使用したのですが、日頃から感染症対策に気を配ることが当たり前になっているため、2年生は車内でも大きな声を出すことなく静かに座っていました。また、要所要所で手指の消毒もしっかり行いました。
図書の貸出カウンター付近を見学中
登山家の著書や山岳関係の本を集めた特別コーナー「山岳文庫」
読み聞かせの時間
9月中旬、7年生の総合の時間にK'studio・中村健三先生による2回目の講義がありました。この日は、以前掲載した才教ダイアリー(「総合的な学習の時間―7年生の場合」)で触れていた「箱カメラ」の制作を行いました。
箱カメラは、牛乳パックと凸レンズ(虫メガネでもよいそうです)といった、身近にあるものでつくることができます。
1回目の講義と今回の授業冒頭で中村先生からカメラのしくみを教わった7年生は、わくわくした様子で制作に入りました。
牛乳パックの上下を切り落として一方にトレーシングペーパーを貼り付けたり、凸レンズを付けピントを合わせるための黒紙を図面通りにカットしたりと、一人ひとり手際よく作業を進めていく7年生。詳細な工程は省きますが、できあがったカメラを屋外に向けて中をのぞくと、
「何か映っているんだけど・・・」
スクリーンの役割を果たしている半透明のトレーシングペーパーには、ぼんやりと景色らしいものが。
中村先生や学年主任(理科担当)のアドバイスを受けながら、黒い外箱から牛乳パックを少しずつ引きだしてピントが合うように調整すると、外の景色や向かい合った友達の姿をはっきりと捉えられるようになりました。レンズを通る光は屈折して進むため、スクリーン上の像は、上下左右が反対になっていることも確認できました。
最終的に撮影実習まで行えればよかったのですが、この日はあいにくの曇天。日差しが十分ではないということで撮影は断念し、アートコピーペーパー(※)をセットしての撮影は各自の宿題となりました。
光の通り道や屈折について学ぶ理科や工作(技術科)といった、異なる教科間での学び。それと、学年の年間学習テーマに含まれる「歴史・映像を残す意義」。これらをつなぎ探究するSTEAM教育の実践として、とても充実した2時間でした。
中村先生、今回もありがとうございました。
※アートコピーペーパー・・・感光紙。紫外線に反応する薬品が塗られた紙。日光に当ててから熱を加えると、光の明暗が青色の濃淡になって現れる。
黙々と作業中・・・
できあがった『箱カメラ』
スクリーンに映る像は上下左右が逆になっていました
2学期中間テストとコロナウイルス感染拡大防止のために休止となっていた部活動が、9月24日(金)の放課後より再開となりました。夏休みが明けておよそ1か月ぶりとなった部活を楽しみに待っていた生徒も多かったようです。
25日(土)午後、グラウンドではサッカー部が練習に励んでいました。久しぶりの活動とあって、体を慣らしたり声を掛け合ってパス回しをしたり、とても楽しそうな様子でした。
部活動統括の先生からひとこと
部活動再開は大変喜ばしいことですね。
卓球部やバスケットボール部、テニス部は10月に新人大会が控えています。吹奏楽部や合唱部は、同じく10月末のさいきょう祭で、演目を披露することになります。それぞれの舞台で、素晴らしいパフォーマンスを発揮することができるように頑張ってください!
一方で、コロナウイルスの脅威が去ったわけではありませんので、感染予防対策は引き続きしっかり行っていきましょう。
投稿日:2021.09.25
9月25日(土)午前、校友会保護者会役員有志のみなさんによる環境整備作業がありました。各々、軽トラックや草刈り機をご準備いただき、保護者駐車場やグラウンドの回り、体育館周辺で伸び放題になっていた草をきれいに刈っていただきました。
環境整備作業は8月末に予定していたものの、全体での作業はコロナウイルス感染拡大防止のため中止。その後、校友会役員のみなさんが作業を計画しては、天候不良で延期となっていました。
9月末という時期にも関わらず暑さの残る日でしたが、子どもたちが気持ちよく学校生活を送れるようにご協力いただき、本当にありがとうございました。
投稿日:2021.09.24
このたび、才教学園は在校生、教職員、来校される方々の安全と健康を考え、校舎内とスクールバス内に抗ウイルス・抗菌コーティング剤「キノシールド」を施工しました。
キノシールドは抗ウイルス・抗菌・防臭に高い効果を発揮し、病院や介護施設、ショッピングモール等多くの施設ですでに施工されているものです。
作業は学校休業日である9月23日(木・祝)に行われました。
具体的な施工箇所は、全教室のドア、階段の手すり、手洗い場、蛇口など多くの人が触れる機会の多い箇所に加え、学校全体で使用する楽器類、全てのスクールバスの内部(座席など)です。
今回、株式会社バックアップライフ様に多大なご協力をいただき、より広範囲な施工が可能になりました。
キノシールド施工は行いましたが、本校では今後も、教職員による毎日の校内消毒作業など感染リスク軽減のための対策は継続して行い、関係する皆様が安心して学校生活を送ることができるよう、万全の対策を講じてまいります。
保護者の皆様におかれましても、子ども達が毎日安心して通学できるように、引き続き感染予防や体調管理に努めていただくことにご理解ご協力をいただきますようお願いいたします。
授業公開Week
日時:9月27日(月)~10月1日(金) 9:30~10:40
対象:どなたでも
内容:9:30 諸説明
9:50~10:40 授業見学
各日10組様限定。
当日は教職員が学校の中をご案内いたします。
今年度は少人数での開催となり、ゆっくりご見学いただけます。
本校がどのような学校かを知っていただく絶好の機会です。
是非ご参加ください。
お申し込みはこちらから
<新型コロナウイルス感染症防止対策について>
本校では、皆様に安心して説明会にご参加いただくため、以下のような対策を取らせていただきます。ご協力のほどお願いいたします。
・事前予約制となります
・受付時に、サーモマネージャーによる検温、健康チェックカードのご提出のお願い
・アルコールによる手指消毒
・座席の間隔を広くする
・会場内の換気の徹底 その他
※地域の感染拡大状況次第では、授業公開を延期・中止することがございます。
8月23日(月)、2学期始業式を行いました。
今回も、生徒は各教室にて校長先生のお話を聞くこととなりました。
【校長講話】
今日から、夏、秋、冬と3つの季節に渡る長い2学期がスタートします。さいきょう祭をはじめとするたくさんの行事がありますね。一人ひとり目標を持って仲間と切磋琢磨し、クラス、学年、学校として一つにまとまり、大きな成長を遂げる期間にしましょう。
さて、長い夏休みをどのように過ごしたでしょうか。コロナの感染拡大、豪雨の影響などで外に出ることが難しかったかもしれませんが、たくさんの思い出を作り、今日のためにしっかり準備をしてきたことと思います。
私も外出の機会がないこの休み中、前半は東京オリンピックをテレビで楽しみました。
柔道のメダルラッシュ。13年越しの連覇となったソフトボール。悲願達成を成し遂げた野球。4位で大会を終えた男子サッカー。それに水泳、体操など、様々な競技がありましたね。
中でも、私にとって感動と学びが大きかった競技は、女子バスケットボールです。身長が大きく物言うこの競技において、彼女たちは自分たちの得意技、スキルを磨いて世界に立ち向かいました。これまで日本バスケはなかなか世界で結果を出せていませんでしたが、スピード、運動量、正確なパス回しやスリーポイントシュートの成功率を上げ、今大会では銀メダル獲得の大躍進となりました。練習を重ね、技術を徹底的に高め、世界の壁に大きく穴を開けた今回の女子バスケットボールチームには、私たちが見習うべき姿勢があると思います。
思えば57年前、1964年東京オリンピックの女子バレーボールでも同じようなことがありました。当時の選手たちは、体格差で劣る部分をレシーブ力でカバーしました。ここで開発された「回転レシーブ」は、取りにくい位置にきたボールに飛びつき、回転動作をともなってレシーブするというものです。これにより、体勢をすぐに立て直して次のプレー(攻撃・守備)に移ることが可能になりました。チームは緩急をつけてボールをつなぎ、当時最強だったソビエト連邦(現ロシア)に勝って金メダルを獲得しました。
人は、越えられない壁があると、それを乗り越えようと挑戦することを忘れ、不平や不満に終始することが多くなりがちです。長い2学期には困難もあると思いますが、みなさんには自分の、そして自分たちの得意なことに磨きをかけ、大きな壁を破れるように力を合わせてほしいです。
また、拡大の一途をたどるコロナでは低年齢でも感染リスクの高さが報告されているデルタ株が急増していて心配です。引き続き、大きな声を出すことや密になることを避け、手・指の消毒、換気などを心がけて過ごしましょう。