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中学1年 組体操「進化のキセキ~奇跡・軌跡・輝石」

中学1年 組体操「進化のキセキ~奇跡・軌跡・輝石」

投稿日:2014.11.05

夏休み明けからの約2ヶ月、期間としては短かったですが、道のりは長く険しかったです。見所は演目の一部で、曲に合わせて技を行う才教オリジナルの「シンクロナイズド組体操」でした。

しかしながら、最初は基本的な技すらできず、シンクロどころではありませんでした。一般的な組み体操を進化させた前例がない演目に、難しすぎて本番で披露することは無理なんじゃないか…と不安になることもありました。

組体操は筋力や技術ももちろん大切ですが、それ以上に重要なのは仲間との信頼です。仲間が必ず受け止めてくれる、支えてくれるという信頼なくして、飛び込んだり、体を預けたり、上に乗ったりすることはできません。練習に練習を重ね、最初は全くできなかった技も一つひとつできるようになり、その度に喜びと達成感を共有しながら、信頼を高めてきました。そしてその信頼がさらに難易度の高い技を次々に完成させていきました。

その信頼と絆を強めるお揃いのTシャツは、左胸に「キセキ」、背中に才教学園のシンボル「不死鳥」がプリントされています。全員で案を出して、全員でデザインを描きました。演目の題名も、全員で案を出し合いました。まさに学年全員が力を合わせて創り上げたシンクロナイズド組体操でした。

 

本番当日。出番を控えた生徒たちが舞台袖に集合し、緊張感のある真剣な面持ちで、手首や腕のストレッチをする様はまるで一流のアスリートやパフォーマーといった様子でした。これまで、ほぼ毎日、多い日は一日2時間も練習してきました。一気立ちのピラミッドの練習のときなどは、1時間腕立て伏せをし続けるようなものです。それでも泣き言一つ言わず、仲間と共につらい練習に耐えてきました。時には意見のすれ違いで仲間同士熱い議論を交わしたこともありました。それでも全員思うことは一つ、「観てくれる人達に感動を届けたい」その一心で頑張ってきました。

アナウンスが入り、それぞれの胸には真っ赤な「キセキ」、背中には「不死鳥」を背負って、暗がりのステージに入場していく姿にもうすでに目頭が熱くなりました。最初は半分以上が全くできず、本番直前でさえなかなかそろわなかった倒立、サボテン。本番で一人二人失敗しても仕方ないと思っていましたが、なんと本番で全員が成功!ここで涙腺のダムは崩壊しました。

その後の技も全て成功し、今までのさいきょう祭の中でも聴いたことのない大歓声が響きました。舞台袖に帰ってくる子どもたちの満足気で誇らしげな表情、泣き崩れて友と肩を抱き合う姿を見て、演目の成功と共に、組体操の教材としての成功も確信しました。アンケートでも多くの学年の保護者から中1に対するお褒めの言葉を頂いたり、小1の児童が家で組体操の練習をし、6年後のさいきょう祭を楽しみにしているといううれしいお話もありました。本当によく頑張りました。