信濃毎日新聞社他が主催する第23回長野県こども新聞コンクールに入賞した生徒2名への賞状伝達式が、12月7日(水)に行われました。
【審査結果・表彰の詳細】
◆第23回長野県こども新聞コンクール
山野湊太くん(2年)1・2年の部 優秀賞
「ぼくの街に住むホタル新聞」
◆同 中信木曽地区大会
奥田嘉彦くん(5年)5・6年の部 努力賞
「台湾朝市新聞」
本選優秀賞の山野くんに、伝達式の後で話を聞きました。
「もともと昆虫が好きで、ホタルは光るからもっと好き」という山野くんの記事は、松本市内の公園に生息するホタルについて調べたもの。紙面には、現地に自ら足を運んで撮影した写真をちりばめ、『庄内ホタルと水辺の会』で会った信州大学の藤山教授に取材してきたことなどが書かれていて、世界ではどんどん生き物が減っているという現実を目の当たりにし、「見かけることが少なくなってきているけれど、ホタルが住める自然を残したい」と結んでいます。
「誰かに聞いてみようと思っても、実際にそうする人は少ないかもしれない。そうした中で、山野くんは抜群の行動力の持ち主」と巣山教頭も絶賛。同コンクールへ次年度以降の応募にも意欲的で、本人の中では次のテーマもすでに決まっているのだとか。
賞状を手渡した小松校長は、信毎メディアガーデン(松本市)で展示されていた実物も見てきたそうです。「自分で調べ感じたことなどを自分の言葉で誰かに伝えることは、これから生きていく上で必要な力。こうした力に更に磨きをかけ、読む人に感動を与えて」と激励しました。
奇しくも山野くんと奥田くんは、昨年同時期にこのコンクールで地区入賞。2年連続の受賞、おめでとうございます。
今年の受賞作品は11月11日付の新聞紙面で紹介されましたが、コンクール特設ページからも見ることができます。
(12/10訂正)奥田くんの所属学年、表彰部門の学年区分に誤りがありましたので、訂正しました。
(正)学年:5年 部門:5・6年
(誤)学年:4年 部門:3・4年
(左から)小松校長、山野くん、奥田くん、巣山教頭 ※撮影時のみマスクを外しています
担任(奥の2名)も見守った伝達式。和やかに談笑する場面も。
11月末、4年生が社会科見学で長野市へ行ってきました。
県庁では、議会棟にある県警本部の通信指令課と議場を見学させていただきました。
通信指令課では警察官が24時間体制で勤務にあたり、常に事故や事件の発生に備えています。見学の最中にも110番通報を知らせるランプに気づき、「あ、ついた!」と声をあげていた4年生。
議場では傍聴席に座って担当者の方から説明を受けました。通常、議会は年に4回が開かれること、議会でどのような話し合いが行われるかということなどを、まさに「県政の中心地」で学習することができました。知事の座る椅子がひときわ大きかったことも、子どもたちの関心を引いたようです。見学当日の午後には議会が開かれるということで、報道席で撮影等の準備を進めるマスコミ関係者の姿もありました。
どちらも普段はなかなか目にすることができない場所であり、資料写真で見るのとは違う、本物の空気感を掴むことができました。
県庁を後にして向かった善光寺では、山門に掲げられている額の文字に隠された秘密=5羽の鳩を確認。無病息災、病気平癒にご利益があるとされる大香炉の煙を浴びて本堂でお参りをしました。短時間ではありましたが、地元長野県にある全国有数の名所・善光寺で、日常とは少し違う空気に触れることができました。
生徒会・体育委員会主催の「スポーツマッチ」が、11月の終わりに行われました。体を動かし体力向上を図ることが目的のひとつです。また、一方で、運動能力に関わらず誰もが楽しめる「ゆるスポーツ」の紹介と体験もテーマに含まれていました。
5年生から9年生まで、学年別に授業1時間分が割り当てられ、生徒たちは気ぜわしい学期末に穏やかな時間を過ごすことができたようです。
今回の企画で紹介されたいくつかの「ゆるスポーツ」の中には、魚のブリを模したぬいぐるみを脇にはさみ、ハンドボールのルールで行う「ハンぎょボール」という競技がありました。
必須アイテムとなる魚は体育委員のお手製、ルールはドッジボール寄りにアレンジして行われました。振りかぶって投げようとするのですが、思うように腕を動かせないため、あらぬ方向にボールが飛んで行ったり、中々人に当てることができなかったりと、苦戦する姿も見られました。時折、速く的確なボールを投げて相手をアウトにできたときには歓声を上げ、みんな笑顔で参加していました。
脇にはさんでいた「魚」がこちら↑
さいころの出目で走る距離が変わるリレー競技。チーム対抗なので、大きい目が出るとちょっと悔しそうに全力疾走。
11月24日(木)の午前中、math channnel代表で本校STEAM教育アドバイザーの横山明日希先生による8年生への特別授業がありました。この授業は、まず生徒が幾何学模様を作り、それをいずれはクリーニングクロスに転写させてオリジナルの一品を作るという先の長い内容。この日は全体の初回にあたる2時間でした。
人気マンガの主人公らが着ていた服に見られる伝統的な和柄、イスラム教のモスクやヨーロッパのステンドグラス・・・と、私たちの周りには様々な模様があります。それらが、どのようなかたちから構成されているのか、「数学的要素」とは何なのかといったことについて、生徒たちはグループで話し合いました。三角形や四角形、直線や曲線を描いたりと、図形がどう展開しているのか。規則性がもたらす美しさとはどういったものか。横山先生はスライドで具体的に示しながら、軽やかな口調でレクチャーしてくださいました。
「まだまだ完成させようというわけではない。自分のイメージを描いてみよう」という横山先生の話を受け、定規やコンパスを使いきれいにパターンを作り出す生徒がいれば、フリーハンドで大胆に線を伸ばす生徒もいました。
最終的にどのような作品が生まれるのか、とても楽しみです。
横山先生、ご指導ありがとうございました。
5年生と7年生を対象とした「薬物乱用防止教室」を12月1日(木)に実施しました。薬剤師の高田弘子先生を講師に迎え、喫煙、飲酒、危険ドラッグ等が体に及ぼす様々な害についてお話しいただきました。
成長期を迎えた頃から10代、20代と若いうちに喫煙や飲酒等を始めてしまうと、それらの依存性・常習性の強さから「なくてはならないもの」になってしまう可能性があります。タバコやお酒のおかげで一定のストレス等から解放されることはあるかもしれませんが、長く続ければ、「脳が縮んで認知機能の低下につながったり、発がんリスクが非常に高くなったりと、いい影響は1つもない」と髙田先生。危険ドラッグや麻薬などについても、興味本位で安易に手を出してしまうと人生が台無しになるということを、丁寧に説いてくださいました。
また、市販の頭痛鎮痛剤や風邪薬も、予防等で服用することが多くなれば、それは「薬物乱用」と位置付けられるそうです。薬が毒になってしまっては本末転倒。用法・容量を守って正しく服用することが大切です。
タバコ、お酒、危険ドラッグなどに自分から近づかず、もし勧められてもためらいなく「No」と断れる人になりましょう。
学校薬剤師の高田先生
11月25日(金)、7~9年生を対象にしたメディアリテラシー講話がありました。
本校では昨年度よりiPadを生徒がひとり1台持つようになってから、このようなインターネットの使い方やモラルに対する外部講師を招いての授業を複数回行っています。今年度、7~9年生がこうしてお話を聞くのは、6月の警察署の方による情報モラル講座に続き2回目となります。
今回は「子どもとメディア信州」の関島良治さんをお招きし、電子メディアとの上手な付き合い方について講演いただきました。
「子どもとメディア信州」は、県内の教育関係者や医師らを中心に構成される団体で、ICT化が一気に進んだ現在の問題や課題を生徒や保護者に啓蒙するための活動、講演等を行っています。
講話は、「自分の情報がネットで広がっていないか」「自分の発言が誰かを傷つけていないか」「気付かないうちに心身に影響が出ていないか」の3つの観点から、本校生徒に実施したアンケート結果も交えてお話が進められました。
ネット上の情報は「デジタルタトゥー」とも称され、半永久的に削除できないということ。軽い気持ちで書き込んだことが、勘違いされたり自分の意図しない受け止め方をされたりして、他者の誤解を招いたり誰かを追い込んでしまう可能性があるということ。学習にも欠かすことの出来なくなった便利な電子メディアですが、それに依存しすぎて心身に深刻な影響を及ぼす場合もあること。
正しい使い方ができるよう心掛けてほしいこととして、関島先生は、次のようにまとめて下さいました。
・自宅の玄関に貼れないような情報をネット上に投稿しない
・相手が嫌がるようなこと、自分がされて嫌なことはしない
・20-20-20ルールを守り、セルフコントロールができるように
「20-20-20ルール」とは、アメリカの眼科医らが推奨し、今日、日本でも定着しつつある「電子機器で目を悪くしないための指針」であり、画面を20分見続けたら、20フィート(約6m)先を20秒間見て目の緊張を緩めようというもの。電子メディアとの距離は、スマートフォンなら30cm、パソコンでは40cm程度が適切だそうです。タブレットを操作するとき(ノートを取ったりするときもでしょうか)には、集中からかついつい前傾姿勢になり、画面との距離が近くなりがちなので、良い姿勢でいることも意識すべきことの一つかもしれません。
最後に、「心配や不安なことは、人で悩まず、できるだけ早く近くの信頼できる大人に相談してほしい。デジタル社会を支えていく世代のみなさんは、"ネットに使われる"のではなく、"ネットをうまく使いこなす"すべを身につけて」と結びました。
この日の講話は収録の許可をいただきました。在校生保護者のみなさんにも限定公開されますので、ぜひご覧ください。
3年生から9年生までを対象にした性教育授業がこの11月に行われました。
日にちと時間を分けた講座、各回で講師を務めてくださったのは、助産師の石井美恵子先生です。内容も学年によって異なり、性の多様性、思春期を迎える心とからだのようす、命の大切さなどについて、スライドを交えながらわかりやすくお話いただきました。
石井先生、ありがとうございました。
〈生徒の感想から〉
■2年生のときに「自分の生い立ち」について発表したけれど、それは自分が生まれてからの話でした。命が始まってから、1か月、4か月・・・お母さんのお腹の中にいるときのことは全然知りませんでした。石井先生から、お腹の中でどんな生活をしていたのか、どんな風に食事をしていたのか、1か月でどのくらい大きくなっていたのか、お母さんのどこから産まれてきたのかを教えてもらえてよかったです。(3年生)
■今回の授業を受けて、「感情の波が大きくなる」ことは変なことではないと分かり安心しました。以前に比べ、いざというときに不安になったり足が竦んだりするようになったりと、心が弱くなったと思っていましたが、それは別に弱くなったわけではないと知り、気持ちがとても楽になりました。(7年生)
■デートDVについて教えていただきました。メール系のアプリや日常生活を送る上で、付き合っている・付き合っていないに関わらず、周囲に配慮する必要がある内容だと思いました。交際以前に、家族や友人に対して倫理や道徳に基づいた関わり方を大切にするべきだと思いました。(8年生)
多岐にわたるテーマをわかりやすく説明してくださった石井先生(11月21日、9年生の授業から)
4年生の恒例行事となった「長野県フェスティバル」。社会科の授業を通じ、自分たちが暮らす長野県のことについて学んだ生徒たちが11月19日(土)、保護者と3年生を前に長野県の新しい特産物や観光プランを発表しました。
3~4人のグループで、お客さんを入れ替えながら繰り返し発表に臨んだ4年生。才教ダイアリーでも担任が触れていますが、「自分が紹介したい場所を実際に訪れ、記録となる写真を撮ってくる」というミッションも完遂。現地の風景や、名物を笑顔でほおばる様子などがモニターに映し出されると、「おいしそう!」「ぼくも食べたくなってきた」とうらやましがる3年生の声が聞こえ、なんとも微笑ましい瞬間でした。
また、タブレットで作成したスライド、縄文時代の住居を模したわら葺きのセットなどは渾身の出来映え。保護者のみなさんからは感嘆の声が聞こえました。発表が終わった後、保護者から声をかけられて質問に答えていた生徒もおり、「一方的に伝えて終わり」ではなく、ここが生きたコミュニケーションの場であるのだなということも印象的でした。
タブレットの活用やプレゼンテーションの仕方は随所に工夫がみられ、STEAM教育に関わる学びとして生徒自ら作り上げた「長野県フェスティバル」は、大成功に終わりました。
4年生のみなさん、お疲れ様でした。
保護者のみなさん、ご来場ありがとうございました。
どのブースも活気ある発表
壁新聞もずらり
5年生は、「トヨタ技術産業記念館」の見学、STEAM授業「自動運転の実現」と自動車に関連する学習を進めてきました。
11月17日(木)に行われたトヨタ未来スクールでは、環境と自動車産業の関わりを学ぶことを目的にクイズやゲームで理解を深めました。中でも、子どもたちがひときわ夢中で取り組んでいたのが、iPadを用いて個別に行う「カーアンドエコゲーム」です。自動車会社の経営者として製品開発と環境のバランスを取りながら高利益を目指すものなのですが、このゲームを通じて、環境に配慮した設備投資や投資による電気自動車の開発、車を作る工程で大量にエネルギーを使うことなどを知りました。
「社長」となった生徒たちからは「環境設備と社会貢献がパーフェクトです!」「利益が2000万円になりました!」と報告が相次ぎ、楽しみながら学習することができました。
ご指導いただいたトヨタ自動車のみなさん、ありがとうございました。
来たる3学期のプレゼンテーションコンテストは、学年で扱うテーマが「未来の車」となる予定です。今回の学びをもとに、「国の特徴に合わせた自動車」「SDGs(持続可能な開発目標)に合わせた自動車」「人々の生活をより豊かにする自動車」などワクワクする発表にしてくれることでしょう。
三択クイズもありました
カーアンドエコゲームの真っ最中