この秋小学1年生では、生活科の授業で、落ち葉や木の実を使った作品を作ったり、どんぐりごまを作って遊んだりと、自然のもので遊ぶ学習を楽しんできました。今度の生活科でも、今の子ども達が普段している遊びとは、一味違った遊びを知ってもらおうと、「昔の遊び」の学習をすることにしました。
昔の遊びを楽しむには、その遊びに親しんでいた人に教わるのが一番!そこで小学1年生では、11月26日(水)に、祖父母の皆様にご参加いただき「むかしのあそびを楽しむ会」を行いました。急な連絡で、どのぐらいの方に参加していただけるかと心配しておりましたが、20名以上のお家の方々が集まって下さり、とても賑やかな会になりました。
あやとり、こま、おはじき、めんこ、けん玉、折り紙、お手玉の七つのグループに分かれて、それぞれ遊びを楽しみました。始めはルールが分からずに、おはじきやめんこが、縦横無尽に飛び交っていましたが、おじいさんおばあさんに、遊び方を教えてもらうと、夢中になって遊んでいる姿が見られました。「おはじきには、こんなルールがあるんだ!」「お手玉には、こんな遊び方もあるんだ!」どの遊びにも、ルールがあったり、いろいろな楽しみ方があったりすることが分かりました。とても楽しくて、あっという間の1時間でしたが、その中でずいぶんと上達した子もいました。
最後には、みんなで一つの大きな輪になって歌を歌い、「むかしのあそびをたのしむかい」は、和やかな雰囲気で終わりの時間を迎えました。子ども達が、「おじいさんやおばあさんがきてくれたから、たのしむかいが、とてもたのしいかいになりました。」と感想を述べたように、祖父母の皆様にご参加いただけたことが、子ども達にとっては、何よりも嬉しく、よい思い出になったようです。おじいさんおばあさんとの触れ合いの中で、昔の遊びの面白さと、温かさに触れた1年生でした。
11月26日、小学3年生は松本市にある石井味噌さんで社会科見学を行いました。
社会科では「ものを育てたり、作ったりしている人たちの思い」を考える単元で「味噌作り」を学習しています。国語でも「すがたをかえる大豆」の単元で味噌を勉強しました。そこで、古くから味噌を作り続けてきた石井味噌さんに社会科見学に行ってきました。そして、今回は、味噌作り体験も行いました。
味噌蔵へ案内して頂くと、高さ2mにも及ぶ巨大な桶が並んでいて、「すごい。」と思わず言ってしまう程でした。桶の中では4.5tもの味噌が熟成されていること、この桶から37万5000杯も味噌汁ができることなど、子ども達は驚きの連続でした。
石井味噌さんへの質問では、「どうして大きな杉桶で作るのですか?」、「楽しいこと、つらいことは何ですか?」など、次々に手が挙がり、質問にも快く答えて頂き、ものづくりの工夫や思いを学びました。
その後、味噌作り体験を行いました。給食着・帽子・マスクを着用し、大豆をつぶし、塩・米麹をまぜ、味噌を作りました。大豆をマッシャーでつぶすのが難しかったようですが、手が痛くなる程頑張りました。頑張って作った味噌を、一年後に食べるのが本当に楽しみです。作った後は、三年味噌の味噌汁も頂き、天然醸造の味噌のおいしさを感じ取っていました。
安心・安全のために国産の大豆にこだわっていること、他社が機械化により大量生産する中、昔ながらの天然醸造で三年もかけて熟成していることなど、味噌作りの工夫と努力について、たくさん学ぶことができました。
これを機会に、何気なく食べている物に感謝の気持ちを持ってほしいと思います。
石井味噌の皆様、味噌作りについていろいろと教えて頂き、また、質問に答えて頂き、ありがとうございました。
11月6日(水)、小学5年生は安曇野市にある長野県水産試験場で社会科見学を行いました。
現地に着くと、たくさんのいけすがあり、いけすの中には普段塩焼きにして食べているニジマスとは比べ物にならないほど大きなニジマスや信州サーモンが泳いでいました。いけすの中には、珍しい魚も多く、特に子ども達の目を引いたのが突然変異体の黄色のニジマスです。この黄色のニジマスもバイオテクノロジー技術により、突然変異体を継続させているというのです。
子ども達はすでに社会科の水産業の単元で、魚の養殖について学んでいます。信州サーモンも四倍体のニジマス(メス)とブラウントラウト(オス)をバイオテクノロジー技術によって交配させた一代限りの養殖品種なのです。誕生までに約20年もの歳月をかけて、研究され、病気に強く、誕生した信州サーモンはすべてメスで、信州サーモンは卵をもたないなど、様々なことを教えていただきました。説明を聞きながら、子ども達も必死でメモをとり、多くのことを学びとろうとしていました。
さらに、エサやりと実際にニジマスに触る体験をさせていただきました。子ども達が大きな池に向かってエサを投げ込むと、大きなニジマスたちが我先にとエサに群がります。その様子を子ども達も興奮してみていました。ニジマスに触る体験では、ニジマスの名前の由来を教えてもらいました。ニジマスの腹の部分が虹色なことから、「虹色のマス→ニジマス」となったそうで、子ども達も「感触がヌルヌルしている」「結構やわらかい」「お腹の色が変わっていく」などと歓声をあげながら、貴重な体験をすることができました。
また、質疑応答の場面でも実際に水産業に携わる職員の方々の話を聞いて、多くの苦労と努力、そして工夫をして生産していることを知り、普段何気なく食べている魚でも生産者の思いを知ることで、子ども達の中に、感謝の気持ちが湧いてきたようです。
長野県水産試験場の皆様、楽しくて有意義な時間をいただき、ありがとうございました。
11月11日(火)、5年生はトヨタ自動車の皆様をお招きし、トヨタ原体験プログラムを受講しました。
これは、トヨタ自動車が「自動車会社として子どもたちにできること」に取り組み、子ども達の五感を刺激し、ワクワク・ドキドキする体験を伝えてくれるもので、トヨタ自動車の社会貢献活動の一つです。
前半は自動車と環境をテーマに、トヨタの工場の映像や四択クイズを通して自動車産業の基礎や自動車ができる工程について学び、後半はチーム対抗によるボードゲーム版「カー&エコゲーム」に挑戦しました。「十年間の自動車会社の経営者となり、いかに収益を出すか」というもので、稼いだお金を開発、社会貢献、増産体制のどれに回すのかを考え、経営判断をしていかなければなりません。収益だけを考え、自動車を大量生産しては環境に悪いなど、知らず知らずのうちに利益優先ではない現在の自動車工業のあり方を学ぶことができ、楽しみながら「自動車をつくる工業」の学習を深めることができました。
さらに、屋外でプリウスPHVを実際に見せていただきました。CMなどで子ども達も見たことはありましたが、実物を見せていただき、目を輝かせ質問をしていました。現在の自動車会社は環境や社会貢献活動を一体であること、そして何より、世界的企業のトヨタに触れることができた貴重な時間となりました。
トヨタ原体験事務局の皆様、貴重な機会を与えていただきありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
8月28日から1泊2日の行程で、小学校4年生が乗鞍高原を訪れ自然体験ツアーを行いました。
1日目は、しっとりとした空気を吸い込みながら森林の中を歩き、ガイドのみなさんによる樹上の生き物や目の前の植物の説明に耳を傾けました。しぶきをあげて落ちる大きな滝や、そこから流れ出る澄んだ水を見て、美しい自然にふれました。
2日目は乗鞍岳の最高峰・標高3,026メートルの剣ヶ峰を目指してのトレッキングです。本格的な登山は初めてという児童がほとんどでしたが、弱音を吐くことなく、励まし合って登ることができました。山肌の大きな岩のそばやすべりやすい足場を進むにつれ、1日目の穏やかな森林とはうって変わった、自然の持つ厳しい面も身をもって体験しました。頂上から見た景色とみんなで食べたおいしい昼ごはんは、大自然からのご褒美となりました。信州の自然を満喫して帰校した児童たちは、みんなで取り組むことの喜びをあらためて知り、絆を深めることができたと思います。
ガイドの皆様には、安全面はもちろん、精神面でも支えていただきました。本当にありがとうございました。