11月28日(木)、7~9年生とこの学年に関わる教職員120名あまりを対象に、学外の先生を招いてメディアリテラシーについての授業を行いました。
「子どもとメディア信州」よりメディアインストラクターの吉崎浩一先生から、「電子メディアを正しく使おう~ネットの怖さを知る~」というテーマでご講話いただきました。
メディアリテラシーとは「正しく使いこなせる力」のこと
「宿題や課題をまったくやらない人」と「勉強もするがネットにもそれなりの時間をかける人」では、テストの点数が変わらないという研究結果がある。学力低下が心配なら、ネット、SNSはやめるべき----
吉崎先生は冒頭から、ネット依存や間違った使い方がもたらす怖さを率直に説き、「被害者、また加害者になる可能性は誰にでもあり、そうしたことが原因で自分や親、周囲の人が不幸になることのないように。行動範囲、生活範囲がどんどん拡大していく前に、正しく、上手にメディアと関わる力を養って」と呼びかけました。
【今回のまとめ】
・真偽や善悪の判断ができないなら、使用・利用を一旦やめる
・他者が嫌がることをするのはいじめを通り越して「犯罪」である
・利用規約をよく理解せず、自分で責任を取れないことはしない
・もしトラブルがあったら、早く相談機関に連絡すること
講話のあと、9年生のある生徒は、「私たちにとって、ネットは切っても切り離せないもの。そうした"社会"の中で生きていくことが当たり前だからこそ、吉崎先生の話は自分事として捉えることができた。情報と機器の危険性を理解し、しっかり考えたうえで使いたい」と話していました。
〈巣山教頭より〉
本校ではメディアリテラシーに関する授業を年2回実施しています。7~9年生のみなさんは、吉崎先生の今日の話をどう受け止めたでしょうか。才教生対象の利用実態アンケートの結果を見ると、少し残念に思うところもありました。
iPadやご家族所有のスマートフォンなどで外の世界と簡単に繋がれること自体が悪いのではありません。本校で学ぶ意義、機器使用に関するルールはどういった目的でつくられたのかを今一度よく考え、正しく活用できる人になってほしいです。
ひとの性について正しく学び、望ましい行動がとれるようにすることをねらいとした性教育授業を行いました。
3~9年生を対象に学年ごと異なるテーマを設定し、今年も助産師の石井美恵子先生が命の大切さを教えてくださいました。
11月26日(火)、5年生の授業では、妊娠と出産についてスライド教材を使った説明が行われた後、等身大の赤ちゃん人形を使い、重さを体感したり適切な抱き方を教わったりました。曲げた自分の腕に人形の首をしっかり乗せ、「意外と重いんだね」「手足がこんなに小さいよ」と言いながら、笑顔で上手にあやすように抱っこしていました。
他の学年でも、「心と体の変化、性の多様性(7年生)」、「お互いを尊重した付き合い方と性被害(8年生)」など、自分と他者を守るために知っておくべきことがたくさん示されました。
ここまで3週かけてすべての授業を行ってくださった石井先生、ありがとうございました。
2年の上島千茅くんが、2024年度第2回実用数学技能検定の準2級に挑戦、見事1回で合格しました。
8月末に学校で実施した際、「時間を最後まで使って、やり切ったと思う。結果が楽しみ」と話していた上島くん。しっかりと対策をして臨んだ嬉しい結果が届きました。
準2級の試験内容は、およそ中学3年から高校1年の履修内容とされています。数学検定・算数検定のホームページによれば、「簡単な構造物の設計や計算ができる」「斜めの長さを計算できる」「身の回りの事象を数学的に説明できる」などとあります。
このほど、改めて上島くんに話を聞いたところ、「(準2級に合格しようと)がんばった結果が出て嬉しい。8級、7級・・・とレベルが上がっていくけれど、今までで一番緊張したのは4級を受けたとき。理由は、証明の記述が初めてだったから。その後からは、今回の準2級の記述問題でもどきどきしなくなりました」と堂々と答えてくれました。
昼休みには元気に外遊びも楽しんでいる上島くん。話をした日も、友達とサッカーをしていたとのことですが、ふとした時にも数学的な思考になることが多いらしく、「ゴールまでに直角三角形がふたつあるとして、5:4:3という感じで距離と高さ、軌道を考えていた」と・・・!
誕生日のプレゼントに関数電卓をリクエストするほど、算数・数学が大好きだという上島くん。愛読書は軒並み数学関係の書籍で、学校でも読書の時間を利用して楽しく読み進めているそうです。
お気に入りの公式はあるのかと尋ねると、「オイラーの等式!」と即答。「シンプルで、むだがなくて、きれいな式だなと、ぼくは思っているんだけど」
紙の端に、さらりと書いてくれました。(画像の左半分)
次は2級合格を目指して勉強に励んでいて、単なる公式の暗記ではなく、数学的帰納法、不等式の証明など記述問題に備えているそうです。
本文で紹介した以外にも、いろいろな数式や知識を披露してくれた上島くん
日本語の総合的な能力を測る「日本語検定」。令和6年度第1回検定を受けた兼村祐希さん(2年)が、同検定の個人表彰をいただきました。協賛社などが設置する4種類の個人表彰のうち、兼村さんは読売新聞社賞7級の最優秀賞を受賞。10月8日(火)には日本語検定協賛社である東京書籍の担当者の方々が来校され、巣山教頭と担任も同席して賞状伝達式を行いました。
7級は初挑戦、「自信はあったけど、本当に満点が取れてびっくりした」と結果を振り返りました。
(写真左から)学級担任、兼村さん、教頭、東京書籍関東支社のお2人
伝達式に同席した巣山教頭は「ミスなく解くというのは、とても大変なことですね」と言葉をかけ、日本語検定を受けようと思ったきっかけを尋ねました。すると、「普段使っている言葉だけど、いろいろな言葉の意味を調べるうちに日本語はおもしろいなと思うようになった。以前、友達が受けてすごい賞をもらっていたから、私も頑張ってみようと思った」と兼村さん。「次の級も合格(認定)したいです」と、意欲的です。
★兼村さんの「受賞者のことば」が、日本語検定ホームページ内に掲載されています。
11月14日(木)、3年生が社会科「地域の安全を守る~火事からまちを守る」という学習の一環で、学校の目の前にある芳川消防署を見学。当日の様子を、3年生担任・社会科の先生にうかがいました。
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「消防署の1日の流れ」を説明してもらっている最中、突然無線が入り、緊急出動がかかりました。署員、隊員のみなさんは生徒が並んでいる横で準備を整え、あっという間に救急車に乗り込み、サイレンを鳴らして出動していきました。(思えば、私は2年前も、見学中に目の前で救急車が出動する貴重な場面に立ち会っていました)
いつ起こるかわからない事故や救急対応。なので、署員、隊員のみなさんは24時間勤務の3交代制で職務にあたり、私たちが勉強や仕事をしていない時間でも町の安全を守るために日夜活動しています。この仕事に携わるみなさんに対する感謝の気持ちが、一層強くなりました。
それから、庁舎の中と消防車の仕組みを見学。庁舎内では、「もし才教学園で火事が起こったら、どのように連絡が入り、どう出動するか」と、自分たちの視点でとらえやすい説明をお聞きしました。
そして、隊員が実際に防火服を着て、空気ボンベを装着する様子まで見ることもできました。一人前の消防士になるためには、2分以内の着装が目標だそう。子どもたちの視線が集まる中で緊張感ある時間だったと思いますが、今年採用されたばかりというその方は見事2分を切り、子どもたちも拍手喝采でした。
また、子ども達の関心が強い「消防車の秘密」。何本も収納されている消防用ホースは長さ20mで、しっかりと巻かれすぐに取り出せるようになっています。どんな時でも慌てず活動するための工夫が、様々な装置に隠されていました。
芳川消防署の皆様のおかげで、有意義な見学となりました。ご協力ありがとうございました。
11月16日(土)、4年生が「長野県フェスティバル」を開催しました。
前半は、県の特産品、自然や観光名所などについてのグループ発表。自分たちで調べ得た情報を、自作のスライドを使ってカテゴリー別に紹介しました。「温泉」グループは温泉の泉質や効能、入浴時に注意すべきことをまとめてあったり、「松本城」グループは天守現存の理由を構造の特徴から調べてあったりと、観覧くださった保護者のみなさんをうならせる発表が相次ぎました。
そして、この発表を踏まえた「○×クイズ」に4年生とその保護者、来年「フェスティバル」を行う3年生がみんなで挑戦し、大変盛り上がりました。
その後はお祭りの屋台よろしく、グループごとに設けたブースを保護者と3年生が見て回りました。前半の発表よりも近い距離で、パズルや射的、魚釣りといったミニゲームなど"お楽しみ"も取り混ぜながら、より詳しい情報を発信。さまざまなオリジナルパンフレットや塗り絵があったりする中、おいしいアップルパイの作り方や信州サーモンを使った料理のレシピカードなどは大人気でした。保護者の方からは、「家で絶対作ってみます!」「料理のレパートリーが増えそう」といった声が聞かれました。
お忙しい中、足を運んでくださったみなさま、ありがとうございました。
1学期から総合の時間を使い、また、社会・国語など教科横断的な学習を進めて準備してきた4年生。個々のプレゼンは3学期に改めて予定しているとのことで、そちらも楽しみです。
【4年生を担当する先生から】
最初のグループ発表「なぜ?なぜ?長野県」は、緊張のせいかみんな早口になってしまいましたが、一人ひとりがしっかりと思い思いのプレゼンを届けられたようです。各ブースで配布するパンフレットやゲームは、試行錯誤しながらも自分たちが楽しんで製作に取り組みました。"フェスティバル"らしく、参加者の方々にも楽しんでいただけたのなら、子ども達の喜びもひとしおだと思います。たくさんの方々にご協力いただいたことに感謝しています。
1年生の行事「むかしの遊びを楽しむ会」が11月13日(水)に行われました。多くの祖父母、保護者のみなさんが来校され、かるた、おてだま、たけとんぼ、だるま落としといった伝統的な遊びに興じました。
最初からうまくはできませんでしたが、挑戦に挑戦を重ね、けん玉でお皿に乗せることができたり、お手玉2つで投げ玉を何回か続けられるようになったりと、目を見張る上達ぶりを見せた生徒もいました。
ご家族のみなさんからは、「孫がうまく誘導してくれた(福笑い)」、「ついつい子ども達よりはしゃいでしまった」、「一緒にこうした時間を持つことができ、とても楽しかった」といった声が聞かれました。
終盤には、担任のリクエストに応じて「今日の○○名人」が登場。竹とんぼを上手に飛ばしてくれたおじいさまを筆頭に、おばあさまお2人がお手玉、小松校長と巣山教頭がコマ回し、2年生担任の古幡先生がけん玉「とめけん」をそれぞれ披露すると、1年生は拍手喝采! 大きな歓声があがりました。
小松校長は、「日常的に昔遊びに親しむことは少なくなっているかもしれないが、こうした伝統を伝えていくことも学校の役割のひとつ」と話していました。
≪≪ 前半は こちら
『祭』の7年生。様々な演出で会場との一体感を創り上げました。緩急ある演出が楽しく、最後の全員の踊りに心打たれました。みなさんから「楽しかった!」という言葉を聞けたことが、私は嬉しいです。練習のときに伝えた『3つのこと』を余すことなく体現した7年生、あっぱれです。
8年生のみなさん、すばらしいミュージカルをありがとう。自分の役割を果たすことを徹底して実践したそのできばえは、非の打ちどころがなく、多くの方が感動したと思います。舞台上を自由に使い、細部までこだわって臨場感を与えるお芝居は、本当にすばらしかったです。来年も、みなさんの本気を見せてください。
9年生は、思いのたけをぶつける舞台。全校合唱のメドレーが5曲だったことに、コロナの影響の大きさを考えさせられました。その中でもみなさんがつなぎ合わせた思い出や感謝の気持ちが、今年のさいきょう祭を大いに盛り上げてくれました。1年生の頃と比べてここまで成長したかと、涙が溢れました。才教生全員がきらりと輝き、最高の瞬間を与えてくれたのは、9年生の力の賜物です。本当にお疲れ様でした。
今回を含めこれまでに創り上げてきたさいきょう祭が褪せることなく輝き、そして、未来のさいきょう祭がさらに良くなるために大切なのは、"今の努力"です。
もうすっかり恒例ですが、今年もこの言葉をみなさんに贈ります。
努力よりほかに我々の未来をよくするものはなく、
努力よりほかに我々の過去を美しくするものはない
― 幸田露伴 ―
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〖表彰:団体〗
●第60回SBCこども音楽コンクール上田大会
才教学園小学校・中学校合唱部
中学校合唱部門 優秀賞
●令和6年度中信地区中学校新人体育大会
卓球競技大会 男子団体戦
2024年11月4日(月)ANCアリーナ(安曇野市)
☆新人戦松本会場(10月13日)で15チーム中6位の成績を収め、中信大会へ進みました。ランク決定戦進出は叶いませんでしたが、来年度の夏季大会につながる大きな経験となりました。
〖表彰:個人〗
●第39回中信地区中学校英語弁論大会
横井杏奈さん(9年) 第4位
タイトル「Take A Chance」
☆横井さんは、地区大会上位入賞者として県大会(10月5日・長野県総合教育センター)に出場しました。
●交流の響き2024in かわさき(ピアノ演奏披露)
伊藤せなさん(5年)
☆第38回長野県ピアノコンクール(2023年9月)において小学3・4年生の部 最優秀賞、また同コンクール大賞受賞者として、全国地方新聞社主催のコンクール上位入賞者による演奏会「交流の響き2024in かわさき(2024年9月21日・ミューザ川崎シンフォニーホール)」に出演しました。
●第27回木のあるくらし作文コンクール
高橋杏さん(3年) 小学生の部 朝日小学生新聞賞
題『木がつなぐいのち』
●令和6年度第1回日本語検定
兼村祐希さん(2年)7級 読売新聞社賞最優秀賞
☆日本語検定ホームページに本人の受賞コメントが掲載されています。
●第40回高円宮杯日本武道館書写書道大展覧会
池田匠之介くん(1年)硬筆の部 日本武道館賞
みなさん、おめでとうございます!
各種表彰 校長先生から賞状を受け取り笑顔を見せる生徒
11月5日(火)に全校集会を行いました。
校歌「われら地球の子」の歌声も高らかに、さいきょう祭直後の集まりとあって、さいきょう祭のパンフレットを手にした小松校長からは、各学年に向けて講評が伝えられました。
また、校長講話に続いて行われた賞状伝達式では、個人、団体での活動の活躍を称える表彰や報告が行われました。
【校長講話】
第20回さいきょう祭は、一人ひとりが存分に力を発揮したおかげで大成功を収めることができました。舞台上で輝いていたみなさんを、とても誇りに思います。
1年生は難しいラップにも挑戦し、言葉の大切さを伝えてくれました。懸命にメッセージを伝える姿はとても立派でした。美しくやさしい言葉を使い、これからも1年生らしく過ごしてください。
2年生の劇からはたくさんの元気をもらいました。才教学園は、みなさんの可能性を「才」と呼んでいます。今回の劇が、自分がもらった「おくりもの」「才」を見つける手がかりになれば嬉しいです。
かわいいダンスと素敵なハーモニーを届けてくれた3年生に笑顔が止まりませんでした。他者との違いを認めつつ、ともに手をつなぎ生きていく。今年のステージは、人として大切な基礎をつくる機会になったと思います。
4年生は、「さいきょう祭でなければできない演目」で魅了してくれました。怖いというよりはかわいい海賊。その海賊としての演技と「パイレーツ・オブ・カリビアン」の壮大な演奏は圧巻でした。
5年生の演目内容が合奏「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と合唱「未来を旅するハーモニー」だと聞き、難しい曲をどう披露するだろうと思いました。本番であれだけの演奏ができたのは偶然ではありません。積み上げてきた力の集結は見事でした。
6年生の『魔女の宅急便』、アニメーション映画の世界を、よく舞台で再現したなというのが、偽らざる感想です。主人公キキほか、脇を固めている人たちの演技力に、6年の「高いチーム力」を見ました。また、合唱『友』では会場全体が「歌を聞こう」という雰囲気になりました。中学校課程での演目も楽しみです。
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校長講話
20回目のさいきょう祭を10月31日(木)、キッセイ文化ホールで開催しました。
初めての平日開催ながら、これまで通り大勢のみなさまにご来場いただき、本当にありがとうございました。全校合唱から続く閉会式で客席から万雷の拍手を送られた才教生の表情は、一様に誇らしそうに見えました。
無事に本番の幕を開け、また降ろすことができましたのも、日頃より本校に関係する皆様のご理解ご協力いただいているおかげです。さいきょう祭実行委員ならびに学校長はじめ教職員一同、心より御礼申し上げます。
そしてキッセイ文化ホールスタッフの皆様、音響/ジューク様、照明/長野三光様、写真撮影/山田様、動画撮影/信州映像舎様にも、多大なる感謝を申し上げます。
校友会保護者会の皆様におかれましても、開場内外での誘導などにご協力をいただき、本当にありがとうございました。
ここまでの道のりに苦労はあったと思いますが、楽しく素敵な思い出もたくさんできたはずです。ぜひご家庭でゆっくり、今回のさいきょう祭を振り返っていただけたらと思います。