さいきょう祭(10月開催)のスローガンと全校合唱の曲が、7月16日(火)の全校集会で発表されました。
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◆ 実行委員長 比田井さんのコメント ◆
大切な発表が済んだところで、今から期待でいっぱいです。総合芸術の場であるさいきょう祭には、演技、歌だけでなく、演目を支える側にも大切な役割がたくさんあります。スローガン「輝」のもと、ぜひ一人ひとりが"自分の長所"を生かして当日を迎えられるよう願っています。
今年の生徒全員が、それぞれ持っている「才」を「いいね」と認め合い、一瞬一瞬を大切にし、当日を振り返ったときに、最後まで力を出し切った、やり切ったと思えるさいきょう祭にしましょう。
全校合唱で歌う曲は、Mrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」。頑張っている人、ちょっと辛い思いをしている人を後押ししてくれる楽曲で、歌っても聴いても勇気が出てきます。私たちが心をひとつにして歌うことで生まれる力で、聴いてくださる人の心を動かしたいです。
全校の前であいさつする実行委員長・比田井さん
7月12日(金)、3年生を対象に「食品ロス」がテーマの環境教育授業を行いました。
「食品ロス」という言葉は知っていても、その内容まではまだ・・・という子どもたちに、松本市環境・地域エネルギー課の山内さんが、身近な「食」をきっかけに話をしてくださいました。
★1杯のカレーライスができるまで
材料が家に届くまでには、生産、運搬、販売など多くの人が関わっています。そして、おいしく調理してくれる家族もいて、最終的に自分の栄養につながっているのだということを再確認。山内さんからは他にも、賞味期限と消費期限の違い、食料自給率などについても分かりやすく教えていただきました。
★今回学んだこと
①世界には食べたくても食べられない人がいる
②日本は世界からたくさんの食べ物を買っている
③たくさんの食べ物を捨てている
④一人ひとりの小さな取り組みが大切
授業後に3年生が書いた感想には、「給食を残さず食べる」「好き嫌いを少なくする」「感謝して食べる」などの言葉が並んでいました。
★冷蔵庫の中を見て買い物へ お店では「手前取り」
松本市が取り組む『残さず食べよう!30・10運動』の家庭版として、「毎月30日は冷蔵庫クリーンアップデー(冷蔵庫内を点検し、期限間近の食品を調理し食べきる)」「毎月10日はもったいないクッキングデー(廃棄しがちな野菜の茎や皮の調理や、料理のリメイク)」があります。保護者と子ども向けにそれぞれプリントを配ったので、親子間でも話題にしてもらえたかと思います。
できることは限られるかもしれませんが、それでも、小さなことからコツコツと、食品ロスが少しでも減っていくよう各家庭で取り組んでいただくことが一番の成果になりますよね。夏休み、家族で時間を取りやすい日もあると思いますので、ぜひ実践していただきたいです。
今学期の登校もわずかとなった7月10日、松本警察署の方をお招きし、5・6年生を対象にした非行防止教室を行いました。
万引きや泥棒は、れっきとした犯罪。たとえそれらをしたのが子どもだとしても、深く考えずにとった行動だとしても、罪に問われることがあると教わりました。人のものや学校のものを壊したり、何かに落書きしたりすることは器物損壊罪、直接・間接に関わらず誰かを傷つけるのは傷害罪―など、犯罪行為の事例と量刑にまつわる説明もありました。
「夏休みは、気持ちが大きくなったり緩んだりすることがある。自分も、家族や周りの人も傷つけず、正しく生きてほしい」と話したスクールサポーターの吉田さん。映像教材でも、「一度でも罪を犯すと、周囲の信用を失うなど自分が一番の被害者になる」という話がありました。
社会のルールを守ることは言うまでもありませんが、それに加えて「なぜルールを守らなければいけないのか」ということもしっかり考える1時間になりました。
7月2日(火)、交通安全教室を行いました。全校を3グループに分け、登下校時や普段の生活において守るべき交通安全の基礎を教わりました。
自転車安全講習/4年
松本市役所交通部の方は、講話の冒頭で1枚のだまし絵を提示。「なぜそのようなことをするのだろう?」その理由は、「ひとつのことに集中すると、全体の中で見落とすものがある」からだそう。信号機の3色ライトの並び順、歩行者用信号の赤と青はどちらが上か・・・並び方を問われると、正解と不正解は半々くらい。毎日見ているようでも、意外と覚えていないことに驚いた4年生です。 「普段から意識しているかどうかが大事」という話でしたが、どうしてその順番・位置なのかを聞いて納得の表情。帰ってから、ご家庭でそのわけをお聞きになった保護者の方もいらっしゃるのではないかと思います。
話は変わり、昨年、松本で起きた事故について。けがの報告があったものが約800件、物損(けがには至らない)事故は約8200件と、全部で9,000件にのぼり、一日あたり250件の事故が起きていることに! 20歳以下、高校生が多数との話ですが、そもそもこの地域で自転車を利用者するが人が多いことも一因のようです。とはいえ、数年後にはその年齢に到達する4年生は、真剣に耳を傾けていました。
このほか、1~3年生は「交通ルールと道路の安全な渡り方」について、5年生以上は交通ルール全般、安全な歩行や自転車等の利用、保険の話にいたるまで、たくさんの話をしていただきました。
「道路を使うのは自分だけではない。みんながきちんとルールを守れば事故は防げる。急いでいても、いったん"止まる"、しっかり周りを"見る"、安全だといえるまで"待つ"」ことを心がけて」という約束を、しっかり守りたいと思います。
松本市役所交通部と交通安全教育支援センターのみなさん、ありがとうございました。
交通安全教室担当より
自分の身を守るため、そして、周りの人を守るためにも、思いやりの心を持って、今後の交通マナーの向上に努めてほしい。
今回の話の中心、「とまる・みる・まつ」を忘れないこと。歩くとき、自転車に乗るとき、お家の人の車に乗るときも、です!
標識は、その色にもきちんと意味がある
自分の「利き目」はどっちだろう?
6月27日(木)、松本市教頭会教育課程委員会8名の先生方が視察のため来校されました。一行は、まず本校の教頭から学校の概要説明を受け、1~4年生のEE(Everyday English)と、5時間目の授業を参観されました。
EEでは4年生の教室へ。英語・日本語・対象物など担任が示す様々なピクチャーカードを見て生徒が元気に発音するアクテビティや、マーク先生と生徒のやりとりをご覧いただきました。
5時間目は、教頭の案内のもと、1階から5階まで隈なく校舎を廻りました。
9年生は英語Oralの授業。ネパールにいる先生とのiPadを通じた英会話レッスン中でした。また、5年生は焼き窯を使った陶芸作品に向けて、粘土を練っていました。ボールなら直径15センチほどの大きさのかたまりです。空気を抜くために机に勢いよく叩きつけるにぎやかな音が響いていました。
終了後は、教頭が質問に答えつつ、お互いに懇談となりました。
参加された先生方からは、子ども達の授業に臨む様子に高い評価をいただいたほか、3Fを中心としたアートな雰囲気、Ⅱ・Ⅲ期の受検に向けての掲示物等に関心を持たれたようでした。
今回のように、多くの方に才教学園に関心を持っていただき、ご案内できたらと思っています。
6月14日(金)は、1~4年生の遠足でした。
各場所では「その道のプロ」にもお世話になりました。いろいろとありがとうございました。
そんな当日の様子を、学年の先生方から少しご紹介。
◎1・2年生/アルプス公園
気温が高いながらも晴天に恵まれ、一日アルプス公園で過ごしました。
東駐車場から歩き始め、アルプス公園の北側にある自然豊かな道を歩きました。森の里公園を過ぎて、いよいよ山道へ。養老坂から山ノ神、花の丘に至るまでが、一番大変な道でした。花の丘ではみんな頑張って登り切った様子が感じられました。
その後は動物を見に行きました。今動物の広場がリニューアル中でしたが、生まれたばかりの小さなサルがいて、親のサルが子どもを守るように抱えた場面を見ることができました。みんなから「かわいい!」の声が上がりました。工事が終わった後のアルプス公園も楽しみです。
お昼時、みんなでお弁当を食べ、子ども冒険広場の遊具で遊んで帰校しました。
みんな疲れ切った様子ですが、充実の一日になりました。
◎3年生/やぶはら高原 こだまの森
松本市内は気温が高い予報でしたが、木祖村「こだまの森」は山あいの施設で、気温も30度以上にならず、程よい気候でした。
午前中のハイライトは「イワナのつかみどり」。冷たい水に入り、最初は動き回る魚に触るのも悪戦苦闘の子どもたちでしたが、一匹、また一匹と、全身びしょびしょになりながらもイワナを捕まえ、充実の表情でした。イワナは施設スタッフのみなさんに調理していただき、昼食のおかずとなりました。捕まえたイワナがおいしい塩焼きとなってみんなのお腹に収まるまで、「命をいただく」ありがたい体験でした。
午後は、ヒノキを使ったスプーンづくりに挑戦。小刀を使い、全員が慎重に、でも世界に一つだけのスプーンを目指して、頑張って製作しました。指を軽くケガした生徒もいましたが、指導してくださったナルカリさんは、「それも経験、今後に活かそう!」とのこと。できたスプーンを手に、「家で使いたい!」と体験学習の良さをここでも感じることができました。
「こだまの森」はいろいろな施設があり、今回行ったエリア以外でもたくさんのアクティビティを楽しめます。ぜひご家族で訪れてみてはいかがでしょうか。
◎4年生/登山遠足:鳥居峠~奈良井宿
暑さが心配されましたが、鳥居峠登山は緑の木々の下を歩くため、涼しく気持ちの良い遠足でした。
上り始めの坂がきつく、細い道や岩の階段などがある峠道。子どもたちも少し辛そうでしたが、声をかけ合い、頑張って登りました。休憩所の森林測候所に着くころには、みんな汗をたくさんかいていました。水筒の水を口にすると、「すごくおいしい!」の声。・・・何を隠そう、一番ばてていたのは、教員です。
その後、御岳神社まで登り、御岳山を眺めました。真っ青な空をバックにした御岳山は、まだその山体に白い雪を少し残していました。
やっとで峠の茶屋に到着し、楽しみにしていたお弁当の時間。班ごとにまとまって、おいしいお弁当を食べると、午後もしっかり頑張れそうな気持ちになりました。近くには湧き水があり、手で触れてみると、とっても冷たくて、とってもきれいで、みんなタオルを濡らして暑さ対策をしました。
ここからは下り道。足をくじいたりしないよう、気をつけて歩きました。班のリーダーを先頭に歩いていくと、ようやく奈良井宿が見えてきました。途中、少し体調を崩してしまった子がいましたが、全員でゴールまでたどり着くことができました。
木々の様子や草花、風のにおいや水の音など、自然を思いきり感じた鳥居峠登山。奈良井宿では、今も残る昔の街並みをじっくりと見学できました。
「楽しかったあ!!」
この一言に尽きます!
インターネットの安全利用を呼びかける松本警察署の出張講話が6月12日(水)に行われました。3・4年生が、ネットに関わる被害を未然に防ぐために気を付けなくてはいけないことを、松本警察署の方から教わりました。
今年ももう数回、来校してくださっているスクールサポーターの吉田さんは、「子どもでも犯罪に巻き込まれることはある。学校でこうした話をするのは、みんなや、みんなの周りの人が悲しい思いをしないようにするため。今日の話をしっかり聞いて、心に留めて、自分から危険に近づくことがないように」と、優しく、真剣に生徒に話しかけました。
吉田さんがネット絡みの事件の話をすると、子どもたちからは「こわい」と声が上がりました。例えば、オンラインゲームをし続け、大人になってから重大な犯罪を起こし逮捕されてしまった人がいること。ほかにも、「課金を許してくれなかったから」という理由で、子どもが親に暴力をふるって警察が出動したこと。管内でも同じような事案が起きているといいます。
保護者や周囲の人から「もともとこんな危険な行為をする子じゃなかった」・・・こう言われる若者のこれまでを生活を紐解いてみると、低年齢の内から暴力的なオンラインゲームに触れていたことが分かったそう。もちろん、ゲームが悪いというわけでも、すべてのプレーヤ--が犯罪を起こすわけでもありません。しかし、少しずつでも、成長期の脳に刻まれ続けた危険な情報やストレスが、あるとき犯罪というかたちとなって表に出てしまうことがあるそうです。
「タブレットやスマホの使用、SNS利用に関するルールを守ることが、自分の身を守ることになる」と吉田さん。学校で子どもたちが聞いた話は、ご家庭にも届いていると思います。子どもと大人が一緒に考え、ネット利用が楽しく安全なものであるよう願います。
6月8日(土)、生徒、教職員、保護者全体が関わって「もしも」に備える訓練を行いました。
①不審者対応訓練
学校に無断で入ってきたあやしい人を発見した、と想定したときの行動を確認する訓練。授業に臨んでいる時間か、休み時間か。自分がいる場所はどこか。先生は近くにいるか・・・様々なシチュエーションがありそうです。校内放送で不審者情報が流れると同時に、先生たちは生徒に、「ドアの内カギをかけて!」と声をかけ、廊下から見えないところで待機するように指示。先生たちはさすまたなどを持ち寄り、不審者確保に向かいました。
校内放送で呼びかける教頭の声はいつもより早口で緊張感がありましたが、数分後、あやしい人が確保されたとの放送が流れると、ほっとしたような表情を浮かべた生徒たち。訓練とはいえ、高い当事者意識がそうさせていたのかなと思います。
②シェイクアウト訓練
「まず低く、頭を守り、動かない」・・・地震発生時の初期行動は身についているでしょうか。揺れで自分が倒れる前にできることは何か、重大なケガを防ぐためにどうしたらいいかといった、安全対策のための訓練です。ひょっとしたら、みんなが驚いて騒いでいる中で校内放送の呼びかけも聞こえない、それに、放送設備が使えなくなってしまっているといったことも十分あり得ます。
生徒は机の下にすばやく身を隠し、机の脚をしっかり持って揺れに備えられていましたが、決して大げさではなく、「命を守るために自分ができること」を学ぶ大切な時間となりました。
③地震発生からの引き渡し(引き取り)訓練
有事の際、保護者が到着し生徒を引き渡すまでの教職員の動きと対応の仕方、また、保護者のみなさんには安全に来校、帰宅していただくことを目的に行いました。
待機場所を大きく2か所に分け、先生方は手際よく引き渡し体制を整えていきます。通学が広範囲にわたり、きょうだい関係も多い中、保護者のみなさんは誘導の指示などをしっかり聞いてくださり、スムーズな下校となりました。しかし、災害発生時には、保護者のみなさんにおいても、交通や連絡手段が限られることがあります。単なる「お迎え」ではなく、今回のようにはいかない可能性を視野に、ご家庭でも防災について話し合っていただけたらと思います。
保護者のみなさん、ご協力ありがとうございました。
防犯用のさすまたを手に教室を飛び出す先生
読む人に情報を正しくわかりやすく伝える媒体である新聞。その新聞を書くテクニックを学ぶための出前授業が6月7日(金)に行われました。
4年生を指導してくださったのは、信濃毎日新聞社の記者、長沼先生です。
授業の冒頭、長沼先生は、当日の朝刊を4年生に渡し、1面にどのようなことが書かれているかを尋ねました。題字(新聞の名前)、見出し、リード文、トップ記事・・・と、紙面構成の説明を熱心に聞く4年生。
自分が興味を持って調べ集めた長野県地域の情報を、「いつ・どこで・誰が・何をした」という決まりに沿って、記事を書いていきます。
取材先でわかったことをまとめたファイル、タブレットに保存した画像、現地で手に入れたパンフレット・・・それらと、新聞原稿用の大きな紙を行ったり来たりしながら、少しずつマスを埋めていきました。
一番心に残っていることをトップ記事にしますが、「伝えたいことがたくさんあり過ぎて、全部書けないかもしれない」「順番を決められないよ」と思い迷う生徒もいました。
五感をフルに使って"取材"してきたことを、"編集"して"発行"まで、すべて自分の力でやり遂げることになりますが、プロである長沼先生からいただいたたくさんのアドバイスをもとに、今年も力作が期待できそうです。
長沼先生、ありがとうございました。
SNSの正しい利用について学ぶメディアリテラシー講話を6月6日(水)に行いました。松本警察署スクールサポーターの吉田さんから、「簡単に利用できるSNSだからこそ、簡単に被害者にも加害者にもなり得る」「子どもにも大人にもSNSを適切に利用する責任がある」といった趣旨のお話をお聞きしました。
講話ではほかにも、子どもにも自分で心身を守る権利がある/簡単に大金を手にできるようなバイト募集はありえない/迷惑行為や不適切な行動は他者が見ていることを忘れないで―など、注意しなければならないことを教えていただきました。
管内でも多くの事案があるそうで、日頃報道などで目にしていることは、すぐ身近にある現実なのだと実感しました。そして、14歳ともなれば、例えば「闇バイト」に加担したことが分かれば逮捕にいたると聞き、生徒はドキッとしたような表情も見せていました。
吉田さんは、ご自身が車の運転中に遭遇した危険な場面も話題に挙げました。
冬、雪道を歩いていた学生グループの中の1人が転倒。吉田さんはとっさにブレーキをかけ停車しましたが、学生たちは転倒した子の動画撮影に夢中で、車の存在には気づいていない様子だったそうです。
「この場合、まずは救助と安全な場所への移動が最優先。大きな事故になっていたかも、と大変怖い思いをした」といい、「"なんとなく"・"面白いから"・"軽い気持ちで"した行為が、どれだけ多くの人に迷惑をかけることになるかを考えていない。過ちの責任は自分にあり、子どもだから許されるものではありません」と、厳しいお話もされました。これは、公私関係なく、いつでもあてはまることです。
生徒代表者はお礼とともに、「SNSに振り回されない判断力と知識を持って、犯罪に巻き込まれないようにしたい。家族ともしっかり相談したい」と挨拶。
ある生徒は、教材動画(SNSで知り合った人から、自分のプライバシーが不特定多数の人の目に触れることになった)に顔をしかめたと言い、「自分はそうやって人と会うことはしないと思うが、相手の存在、考えていることとかが嘘か本当かわからないと、とても不安」と話していました。
時間の最後、まとめのお話にあった「ネット利用に必要な3つの力=判断力・自制力・責任力」をしっかり養って、安全かつ楽しく利用できるよう努めたいです。
「みなさんのような小中学生も、いつ犯罪に巻き込まれるかわからない」と吉田さん
メモを取りながら話を聞く生徒