今年度初めての避難訓練を4月14日に行いました。芳川消防署から3名の隊員のみなさんにご来校いただき、校内で出火を確認したところから全生徒が避難完了するまでの行動を見ていただきました。
放送による火災の周知があり避難指示が出ると、生徒は教職員の声がけを聞きながら、慌てず速やかに屋外へ移動。学校長がいつも話しているように、「訓練は真剣に取り組んでこそ」を実践し、有事における適切な行動を全生徒と教職員が共有、確認しました。
初期消化訓練には生徒・教員から数名が参加し、火元に見立てた三角コーンに向けて模擬消火を行いました。訓練用のため消火剤ではなく水が出ましたが、使い方は本物と同じ。ひとりひとりが正しい使い方と校内の設置場所を覚え、「もしも」に備える大切な機会となりました。
熱気や煙を吸わないよう口元をハンカチ等で押さえ、校内から屋外へ避難
水消火器を使った模擬消火
Ⅱ期生としての生活が始まった5年生と、才教学園の最高学年となった9年生が、4月7日にそれぞれ進級式に臨みました。
第Ⅲ期進級式
学校長は「いい顔をしていますね。この1年、本校を様々なかたちで牽引してください。そのうえで心の中に留めてほしいことがあります」と前置き、18年をかけて積み上げられた伝統と9年生独自の視点のバランスをとり、19年目の才教学園に新たなページを作ってほしいと話しました。
9年生のみに着用が許される青いネクタイを受け取った林美怜奈さんは、「才教学園の学校理念と基本方針に則り、規範となる行動を後輩に見せる」と表明。
それまでしていた赤いネクタイと付け替えた後は、クラスごと、また学年全員での記念撮影を行いました。
第Ⅱ期進級式
生徒代表挨拶で壇上に立った師岡慧さんは、「Ⅱ期の4年間は、夢を夢で終わらせず、高い志に手を届かせるための中間地点」と位置づけ、責任ある行動で後輩が憧れるような生徒になることを目指したいと話しました。
進級式は学校で生徒と関係教員のみで行われ、保護者の方々にはライブ配信でお届けするかたちをとらせていただきました。巣山教頭の呼びかけに応じ、最後には後方に置かれたカメラに向かって一礼。配信終了間際でしたが、緊張が和らいだ生徒たちの表情をご覧いただけたのではないかと思います。
第Ⅲ期(9年)進級式
最高学年の証、青いネクタイで記念撮影(第Ⅲ期進級式)
学校長の話に耳を傾け真剣なまなざしの5年生と、立派な挨拶をつとめた師岡さん(第Ⅱ期進級式)
生徒会が主催するオリエンテーションが4月8日にありました。オリエンテーションは感染症対策を講じてライブ配信とし、メイン会場である講堂からは三役を筆頭に生徒会の核となる9年生が委員会や部活動の紹介を行い、5~8年生は各教室でモニター越しに発表を視聴しました。途中、音声が届かないトラブルが発生しましたが、生徒と先生たちが連携して対応にあたり、"テイク2"となった部のみなさんは1回目よりリラックスした様子でカメラの前に立っていたように見えました。
この4月から生徒会の一端を担う5年生のみなさん、先輩たちのプレゼンはどうだったでしょうか。
会の終わり、学校長、教頭両先生と席を並べ、オリエンテーションに臨んだ5年生の岡田さんは、「Ⅱ期生の活動は初めてのことばかり。先輩方の姿から多くを学び、新しいことにも真剣に全力で取り組みます」とあいさつしました。学校長からは「わかりやすく楽しい紹介でした。学校の中では、委員会も部活も大切な学びの場。新たな挑戦をしてみたい、興味関心がある、責任を果たせるかといった観点で、5年生には所属先を決めてほしい」とのお話がありました。
Ⅱ期生、Ⅲ期生のみなさんが、9年生を中心に活気ある活動で学校を盛り上げてくれることを期待しています。
委員会の活動紹介
趣向を凝らした部活動紹介
9年生を前に挨拶する5年生の代表者
4月6日、まつもと市民芸術館にて令和5年度入学式が挙行されました。新入生は保護者の方々と教職員の拍手でホールに迎え入れられ、客席内の通路を慎重に一歩ずつ進んで入場。まさに「新しい一歩を踏み出した」日となりました。
学校長から入学許可をもらい、晴れて才教学園の一員となったみなさん。ともに切磋琢磨していきましょう。
新入生代表のあいさつでは、新1年生の三澤昊來(そら)さんが才教学園でやりたいことなどを堂々と、丁寧な言葉で語ってくれました。
また、7日に行われた始業式(ライブ配信形式・生徒は教室で視聴)で、学校長から「生徒のみなさんには好奇心旺盛になってほしい」ということを軸に、次のようなお話がありました。
知るを楽しむ
ひとつの型にはまることなく、様々なかたちで学ぶことを楽しもう
感じるを楽しむ
いろいろな体験をし、そこから湧き上がる感情で五感を刺激することを楽しもう
創るを楽しむ
言葉、音楽、芸術作品、身体表現などを通じ、他者に伝えることを楽しもう
今年度も才教学園をよろしくお願いいたします。
先生の後に続いて入場する1年生と、新入生代表あいさつをした三澤さん(入学式)
入学式後の記念撮影
始業式の日、教室でのひとコマ。校長講話の内容は、教室に掲示されています。
3月15日、令和4年度の中学校卒業式と小学校課程修了式を挙行しました。いずれの式においても、担任の先生から卒業生、修了生一人一人の名前が読み上げられ、学校長から卒業証書が手渡されました。
唯一、在校生代表として卒業式に参加した生徒会長の国広さん(8年)は、送辞の中で体育祭やさいきょう祭で大いに活躍した9年生の姿を挙げ、「卒業後も学校を訪れ、経験などを聞かせてほしい。そうしたことが私たち在校生の新たな財産になる」と述べました。
答辞を述べた滝澤くんは、冒頭で「中学校課程は常に新型コロナウイルスと共にあった。特に7年生進級後の自粛期間には、未知のウイルスに対する不安と、級友や先生方に会えない辛さと寂しさがあった」と話し、「もう毎日5階の教室へ階段を上り下りすることもなくなると思うと、学校生活における日々はかけがえのないものだったと感じる」と、学び舎への別れを惜しんでいました。
卒業生、修了生のみなさんがこれからも元気で過ごしてくれること、自ら選択した道を進み、さらなる飛躍を遂げてくれることをお祈りします。
この翌日には、9年生と6年生を除いた7学年が登校して3学期終業式を行いました。学校長から生徒に向けて、この1年の活動に対する労いと令和5年度への期待の言葉が寄せられました。
修了生代表あいさつ(小学校課程修了式)
卒業証書授与(中学校卒業式)
卒業を迎え、凛々しい姿の9年生
1月13日(金)、令和4年度生徒会の第2回総会が行われました。議案は大きく2つ、令和4年度活動報告と令和5年度活動計画の提案です。発表を行う8年生と9年生は講堂に集まって、また、5~7年生は教室でライブ配信を視聴するというハイブリッド形式の総会となりました。
前会長の滝澤くん(9年)は、「生徒の意見に耳を傾け、全員で過ごしやすい学校にすることを目標に活動してきました。みなさんにはそれを振り返っていただき、議案の承認をお願いします」と挨拶。その後、本部以下10の委員会からの報告が行われ、委員長らからは「1年間ありがとうございました」と謝意が伝えられました。
第2号議案の前には新会長の国広さん(8年)が「各委員会の話をしっかり聞き、ともに生徒会を盛り上げていきましょう」と笑顔で呼びかけました。
新役員がかわるがわるマイクの前に立ち、令和5年の具体的な活動計画が示されました。その一部を紹介すると、ボランティア活動の計画・実行(本部/6月以降)、継続的な挨拶運動の実施(倫理委員会/年間)、グラウンドの石拾い、才教クリーン活動(環境委員会/5月)などがあります。
本来は対象の生徒全員が集合したうえで承認の挙手を集計するという流れですが、3学年6クラスが各教室で視聴するかたちとなったため、各委員会の発表が終わるたびに教室にいる代表委員が集計にあたりました。最終的な結果は、生徒会classroom上で後日発表されます。
学校長からのメッセージ
9年生のみなさん、1年間お疲れ様でした。みなさんの努力は次代に引き継がれていくと確信しています。8年生のみなさん、いよいよですね。12月の引継式でも話しましたが、組織の一番上に立って人を引っ張るときに大切な3つの力=「人の意見を聞く力」「ものを決める力」「決めたことに対してぶれることなく行動する力」を持ち、8年生全員でさらに良い環境を作ってくれることを願います。下級生も、8年生の指導の下で生徒会を支えてください。
3つの力とは別に、生徒会を運営するのに大切な2つのことについてお伝えします。ひとつは「自主の精神」。一人ひとりが主体的に、他人事ではなく自分事として捉え、一人ひとりが自分で考え行動すること。もうひとつは「協調の精神」。話し合って活動の方向性を決めたら、しっかりと協力し、調和し実行していくこと。
この1年、私もみなさんの活動を見守ります。共に頑張りましょう。
令和4年度生徒会の面々 1年間の活動、お疲れ様でした
これからの活動について説明する8年生
教室での議案承認(6年生)
1月5日(木)より3学期が始まりました。朝、構内歩道にうっすら積もった雪の上には、校舎に向かう大小たくさんの足跡がありました。
始業式・学校長講話はオンライン形式で行われ、式の後には12月の生徒会選挙をもって決定した新三役による挨拶がありました。9年生からの引継ぎを済ませた8年生を筆頭に、この1月から始動する令和5年生徒会組織のみなさんに、大いに期待しています。
【学校長講話】
みなさん、あけましておめでとうございます。
令和4年度3 学期始業の日を迎えました。1年間の成長を結果として示さなければいけないということを念頭に、この学期をスタートさせましょう。
この年末年始は厳しい行動制限もなく、いろいろな思い出を作ることができたと思います。テレビでは社会情勢、国際情勢、政治経済、スポーツといった分野で1年を振り返る特番が多く放送されていました。
中でも感銘を受けたのが、茅野市出身のスピードスケート選手で2022年10月に現役を引退した小平奈緒さんの足跡を追った番組です。すばらしい業績は言うまでもなく、2018年平昌五輪で日本女子スピードスケート史上初の金メダルを獲得したほか、数々の世界記録やワールドカップ連勝記録を樹立した小平さん。番組の最後に司会者から、「スケート競技から離れ、どんなことを大切にして生活していきたいか」と問われ、次のように答えていました。
『これからも様々な人と会い、様々な経験をすると思う。その中でいろんなことを経験し、"知る"ことを楽しんでいきたい』
この「"知る"を楽しむ」というのがすてきだなと思いました。
学生・生徒であるみなさんには、学ぶということを本分に、日々新な出会いがあり、日々新たな学びがあり、日々新たな発見があります。ぜひそれを楽しんで吸収する姿勢を忘れないでください。学びの中で"知る"を楽しむこと、その積み重ねが、最終的に本校の目標「学ぶ喜びを知る」ことにつながっていくはずです。
挨拶、言葉遣い、先生方の話を聞く姿勢といったものは、学びの基本です。これらができていないところに深い学びはありません。みなさんには今一度、自らの生活を見直し、学びを深め、"知る"を楽しみ、学ぶ喜びをしっかり体感してほしいと思います。
9年生はいよいよ高校受験本番です。みなさんが最大限の努力をしてきたことは、先生方を含め多くの人が知っています。素晴らしい結果を出せるよう一丸となって向かう姿を、後輩たちに見せてください。
【生徒会新三役挨拶】
会長 国広紅二さん
「私は、生徒の意見を尊重し、生徒同士がよい関係を築ける環境を作ります。まずは副会長、書記の2人と協力し、先輩方から学んだことを生かして積極的に生徒会運営をしていきたいと思います。よろしくお願いします。」
副会長 田中 壱くん
「学校や生徒会の課題を把握し、自分のできることを着実にひとつひとつ進めていきたいと思います。」
書記 林 美怜奈さん
「会長、副会長をしっかり支え、学校をよりよくできるよう精一杯頑張ります。」
生徒は落ち着いた様子でオンライン始業式に臨みました(上:1年生の教室)
新三役(左から)書記・林さん、会長・国広さん、副会長・田中くん
12月、8・9年生間で行われた生徒会引継ぎ会の様子
長野地方法務局、長野県人権擁護委員連合会が主催(他共催あり)した「第41回全国中学生人権作文コンテスト長野県大会」において、9年・新保茉衣香さんの作文が奨励賞に選ばれました。このコンテストは、人権問題を題材に作文を書くことで、中学生に豊かな人権感覚を養ってもらおうと法務省と全国人権擁護委員連合会が実施しています。
県入賞の新保さんをはじめ、松本地区大会での入賞等については次のとおりです。 みなさん、おめでとうございます。
【審査結果・表彰の詳細】
◆第41回全国中学生人権作文コンテスト長野県大会
奨励賞 新保茉衣香さん
感謝状 才教学園小学校・中学校
◆同 松本地区大会
最優秀賞 新保茉衣香さん
優良賞 福田志織さん
若林風歌さん
佳作 小笠原和奏さん
加藤紬くん
谷つぐみさん
(いずれも9年生)
賞状伝達式は12月15日(木)に学校で行われました。
新保さんは、「今回の作文は人権というテーマ。そこに自分の経験を綴ることは1つの挑戦でしたが、どこかで同じような悩みを抱えている人と共有できるところがあると思う。他人に心配をかけまいと自分の中に気持ちをため込んでしまう人がいるけれど、私はそういう人の気持ちに、そしてその人に寄り添える人になりたい。」と言葉を選びながら丁寧に話してくれました。
賞状を受けとる新保さん
夏期休業の作文課題の1つであった、国税庁と全国納税貯蓄組合連合会が主催する「中学生 税に関する作文」に入賞した生徒2名への賞状伝達式が、12月5日(月)に行われました。
【審査結果・表彰の詳細】
◆令和4年度 中学生 税に関する作文
福田 志織さん(9年)松本税務署長賞
栁澤 祐之介君(9年)松本教育委員会賞
福田さんは、教科書の最終ページに書いてある『この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう』という一文に触れた内容。
柳澤君は通学時に毎日、車で送ってもらう道路が補修されていくことを通じて、父親と話したことに端を発する内容でした。
表彰後、小松校長は「税という、大人でも普段はあまり考えることの無いテーマであったが、二人の着眼点が素晴らしい。何気ないことでも、このような鋭い視点を持って見つめることを今後も大切にして欲しい」と二人に声を掛けました。
福田さんのコメント
「クイズ税金百科の出場も決まっていたので(※)、このコンクールへの応募は早い段階から決めていた。文章を書くのは好きで、母親のようになりたいという気持ちで書いている。」
(※)11/19のニュース&トピックス参照
栁澤くんのコメント
「税金について思うことはたくさんあったが、身近なことを書こうと思った。書き始めたら、気持ちがあふれてきて、気がついたらマスが埋まっていた。」
二人とも入賞は予想していなかったようで、素直に嬉しかった様子です。
才教学園では毎年、このコンクールに応募しています。同コンクールへの応募は、普段はなかなか思いが及ばない税金について考えることのきっかけになっているようです。
※撮影時のみマスクを外しています