1月19日(金)、9年生の音楽の授業として「和太鼓体験教室」を実施しました。指導してくださったのは、地域とのつながりを大切にし、新たな郷土芸能の創出に努める「寿台太鼓連」のみなさんです。
体全体を使って音を作り出す和太鼓の演奏に備え、生徒は軽くストレッチ。太鼓の前でいざ構えると、思ったよりずっと低く腰を落とすことが分かり、その姿勢の維持に苦戦していました。10名ほどのグループに分かれ、「輝けばやし」を順番に練習。演奏を聴き合う中、観客班からは掛け声も飛んでいました。
授業の終わりには「夏祭り」という曲の演奏披露があり、生徒もチャッパとチャンチキを借りて参加しました。最後は三本締めで受験に向かう9年生に大きな激励を贈ってくださいました。
世界に誇れる日本の伝統楽器、和太鼓。わずか数メートルの距離で聴く生の和太鼓の音はとても迫力にあふれ、体にも心にも響くものでした。
代表の吉村幸代さんを始め、寿台太鼓連のみなさんには丁寧なご指導をいただきました。生徒のために長胴太鼓7張り、締太鼓や鳴り物も学校に搬入して準備を整えていただき、ありがとうございました。
1月13日(土)に塩尻レザンホールにて、第27回中信地区小・中学校重唱・合唱大会が行われ、本校の合唱部が中学校の部に出場、金賞をいただきました。
出場したメンバー4名は全員7年生。昨年、小学校の部で出場した経験があります。今大会に参加した学校数は12、出場チームは16チームありました。本校の編成は女声四重唱で、これは参加16チームの中では最も少ない人数です。雰囲気に押されてか、本番前には不安そうな表情を浮かべていた時間もありました。しかし、いざステージに立つと、そのようなことを微塵も感じさせることなく堂々と歌い、会場いっぱいに豊かなハーモニーを響かせることができました。
審査員の先生方からは、たくさんのお褒めの言葉をいただき、3年連続の金賞受賞という快挙を遂げることができました。才教の合唱部らしく、体をいっぱいに使い声を前に出すことを意識した表現を認められたことは、とても嬉しいことでした。この大会の経験が今後の更なる活動につながることを願っています。
<大会情報>
平成30年1月13日(土)
第27回中信地区小・中学校 重唱・合唱大会 中学校・重唱の部
女声四部重唱 「鉾をおさめて」「赤とんぼ」 金賞
放課後の練習
1月7日(日)の地区大会予選を抜け、14日(日)の吹奏楽アンサンブルコンテストの中信ブロック大会において、フルート五重奏が金賞をいただきました。145団体中9位内の入賞です。前身のフルートアンサンブル部として創部してから、県大会へ進むのは今回が初めてとなります。
リーダーの名和いろはさん(8年生)は、「曲が決まって練習を始めた頃は、出だしを合わせるところでよく失敗していました。しかし、今は暗譜もできて、タイミングも息もしっかり合わせられるようになりました。先生から指導を受けたところはすぐ直し、前の日よりも良い演奏ができるように心がけて練習しています。」と話していました。
ボワモルティエ作曲「5本のフルートのための協奏曲」は、彩り豊かなアンサンブルの中にもソロパートがあり、とてもやり甲斐のある楽曲。5人とも「ソロの部分は全員で演奏している時とは違う緊張感がある。」と声を揃えます。
審査の結果、県大会への推薦をいただいた5人が目指すのは、『音楽的にも豊かで、細かいミスのない演奏』とのこと。次の本番に向けさらにモチベーションが上がっているそうで、意気込みを聞くと、「コンテストとはいえ硬くなりすぎず、一音一音を丁寧に吹き楽しく演奏したい。」と名和さんが元気に答えてくれました。
小学生3名の入ったアンサンブルが県大会に出場するのは、長野県初の快挙となります。
県大会は、21日(日)にキッセイ文化ホールで行われます。
〈大会情報〉
平成30年1月14日(日)
第43回長野県アンサンブルコンテスト中信大会 中学校の部
フルート五重奏 金賞
1月9日(火)、3学期始業式を行いました。
【校長講話】
〈まとめの3か月、本気の取り組みを〉
いよいよ今日から3学期がスタートです。今まで培ったことを自分自身の成長に結びつけ、次へのステップとなるように全力で頑張ってください。
さて、年が明けてすぐに、星野仙一さんという方が亡くなったというニュースがありました。中日ドラゴンズの指名を受けて入団した彼の目標は、常に「打倒ジャイアンツ」。長嶋茂雄、王貞治らスーパースターを揃え日本一のチームだった読売ジャイアンツを倒すために、厳しい練習に耐え、投手として全力で真っ向勝負を挑む星野さんは、まさに闘争心の塊で、逃げない姿勢を貫いた選手でした。そんな気持ちも通じてか、1974年、ジャイアンツが10連覇なるかというところを阻止したのが中日ドラゴンズでした。星野さんは、選手としてすべきこと、できることに本気で取り組み、夢を成し遂げました。
その後、中日、阪神、楽天の各球団で監督を務めますが、ここでもとにかくジャイアンツを倒して日本一になるという思いで指揮をしていたそうです。中日、阪神では叶わなかった日本一の夢は、楽天イーグルスという球団で2013年、東日本大震災の傷が深く残る本拠地、東北で現実のものとなりました。
星野さんは、勝負に厳しい反面、選手に対する愛情が非常に深く、本当に素晴らしい人で、このような言葉を残しています。
『やるべきことだと思っていることを、本気になってやっていかなければ、自分の人生も何ひとつ変わっていきはしないのである。本気か、本気でないのかが、人生の分かれ道だ。』
2学期終業式で、「自分のすべきこと、できること、したいことを明確に」という話をしました。あとはきみたちの「本気」です。勉強も、日々の生活も、部活も、人を想うことも本気でやりましょう。自分の志を打ち立てるために本気になること。それが、きみたちが心に秘めている「すべきこと、できること、したいこと」を実現できるかどうかの境目ではないでしょうか。
【表彰】
1月7日(日)、キッセイ文化ホールで開催されたアンサンブルコンテストに出場した吹奏楽部の表彰が行われました。金賞をいただいたフルート五重奏のグループは、14日(日)に行われる中信ブロック大会に出場が決定しました。
第43回長野県アンサンブルコンテスト松本地区大会 中学の部
フルート五重奏 金賞
クラリネット六重奏 銅賞
サクソフォーン五重奏 銅賞
12月19日(火)、2学期の終業式を行いました。
【校長講話】
〈 凡事を徹底し、メリハリのある生活を〉
いろいろな行事があった2学期が終わります。終業式の講話としていつも言っている通り、これまでの学習内容を振り返り、新たな学期に向かう準備をしてきてください。
さて、来年2月に韓国の平昌で冬季オリンピックが開催されます。日本人選手の中で一番金メダルに近いと言われている選手が、スピードスケートの小平奈緒選手です。茅野市出身で、中学生当時から注目を集めており、最近は連勝記録を20以上に伸ばしています。その記録も素晴らしいものですが、彼女の強み、心の強さ、精神力は、やっぱり積み重ねからきているのだと思います。才教の心得にもあるように、「凡事を徹底する」ことがひとつひとつの積み重ねであり、強い心を持つことにつながっているのではないでしょうか。
先週、7~9年生がLIVE先達で法船寺の近藤住職のお話を聞きました。才教学園で高い志を持つために君たちが育てるものと併せれば、「すべきこと」は「役割」、「できること」が「才」、「したいこと」が「夢」になります。メリハリをつけて新しい年を迎え、またこの場に元気な顔で戻ってきてください。
【表彰】
式後には読書感想文コンクールや絵画コンクール入賞者への賞状伝達があったほか、2学期の成績優秀者の特別表彰が行われました。
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全校で取り組んだ大掃除では、毎日使っている机やいすの脚についたほこりまで丁寧に取り除きました。1年生の教室では引き出しの中も空にして、角までピカピカに拭いていまし。また、Ⅱ期生、Ⅲ期生ともなると、普段は手が届かないエアコンのフィルターや棚の後ろ側なども積極的に掃除してくれ、「さすが高学年」という頼もしさが感じられました。
その後、各教室では担任から通知表が渡され、冬休みの過ごし方などについて話がありました。特に9年生は、いよいよ高校入試本番を見据えて実践的な準備に入る大切な時期。
校長講話にあったように、1分1秒を大切にして、「すべきこと、できること、したいこと」を常に心にとどめ、価値ある冬休みにしましょう。
「小さな親切」運動長野県本部などが主催する作文コンクールの入賞作品が決まり、2年生の中島麟香さんが長野県知事賞に選ばれました。「ことばが出なくても」という題名で、地域の活動を通じて友達になったお兄さんと一緒に電車通学をしていたことを紹介し、会話が少なくても中島さんの通学を見守り、サポートしてくれていたお兄さんのやさしさについて綴っています。
なお、この作文は全国大会(小学生の部)でも入選しています。
ことばが出なくても
才教学園小学校 二年 中島 麟香
わたしは、小学校一年生の時から、一人で電車をのりかえながら学校にかよっています。初めて電車にのった時は、のりかえ方がよく分からず、ドキドキしていました。
ある日の夕がた、とよはし行の電車にのりかえようとすると、駅のホームで、○○君に出会いました。○○君は、○○ようご学校にかよっていてダウンしょうと言うびょう気なのだそうです。わたしがすんでいる岡谷市には、ともだちプラネットと言うかつどうがあり、そこはしょうがいがある子どもと、しょうがいのない子どもがいっしょに工作をしたり、えん足に出かけたりする場しょです。わたしは、休みの日になると、いつもお兄ちゃんにつきそって、その場しょに行き、そこで○○君と友だちになりました。○○君は、ダウンしょうなのでほとんどしゃべることができません。でも○○君はそれからまい日、わたしが電車をのりまちがえたり、電車をおりそこねることがないように、いつも駅のホームでわたしをまってくれていて、いっしょに電車にのり、おりるときは電車のドアボタンをおしてくれたりしました。わたしと○○君は、電車をおりてからは、いつも駅のホームのかいだんを二人できょうそうしながらかけおりてあそびました。
二年生になってじゅぎょうの時間が長くなってしまったため電車にのる時間がかわり、今はもう○○君に会うことはなくなってしまいましたが、今ふりかえって見ると、一人で電車をのりかえるよりは、そこに○○君がいてくれただけで、わたしは一日の疲れも一気にふっとびとても楽しかったです。学年がかわって電車にのる時間がかわってしまったことを、わたしは○○君につたえることができませんでした。○○君も高校生になったので、ともだちプラネットのかつどうにほとんどこなくなってしまいました。
雨がふると、わたしは駅のホームでまっていてくれた○○君を思い出します。○○君はきっと学年がかわってわたしがのる電車がかわったことをしらずに、きっとあの場しょでしばらくまっていたにちがいない。ことばが話せなくても、わたしは○○君と会えていっしょに電車でつう学できたことがとてもうれしかったし、○○君はとてもしんせつなお兄さんであると思います。高校を出たら○○君はどこかではたらくのだと思いますが、わたしは、○○君にこれからもまわりのみんなにやさしい大人になってほしいと思います。わたしも、○○君のことをわすれません。わたしもまわりのみんなにやさしい大人になりたいです。
※作文の掲載にあたり、表記を一部変更しております。
12月13日(水)、7年生から9年生を対象に、社会の第一線で活躍されている方に講演いただく「LIVE(ライブ)先達」を行いました。今回は松本市内田にある法船寺のご住職、近藤栄祐(えいゆう)さんが「生かせ いのち ~すべきこと できること したいこと~」と題して生徒にメッセージを伝えてくださいました。
冒頭では学生時代の修学旅行で奈良・京都を訪れた思い出と絡め、小林一茶の俳句クイズや漢詩『少年易老學難成 一寸光陰不可輕』についての説明があり、生徒は熱心に耳を傾けていました。
さらに、ご自身の体験として、6年前の東日本大震災の直後に現地で支援活動をした際は、「自分が“すべきこと”、自分に“できること”は何かを常に考えていた。この時は被災者のために何か“したい”ということを行動の指針にしていた」とのこと。その指針自体は今も変わらないそうで、「何か行動を起こすときには、すべきこと、できること、したいことの三つを念頭に置いている。」と話されました。他にも、国内に留まらず海外でもいろいろなことを経験し視野を広げることが大切だとして、来年、海外への研修旅行を予定している8年生には、明確な目的意識を持つことを示してくださいました。
また、「エリート」とは「選ばれしもの」という意味ですが、仏教では「動植物など生を授かったすべてのものがエリート」であり、必要とされて生を受けた私たちが、この世に存在している理由を希求することがエリートにとってのさだめであると解釈されます。そうした点で、才教学園が「志を生み出す要素」として掲げる「才」「夢」「役割」は、仏教における考えと合致するものだというお話がありました。
節目を大切にすること。
一人ひとりが役割を全うすること。
一分、一秒を大切にしながら、自分の「すべきこと、できること、したいこと」を考えること。
仏教の世界観や教えを織り交ぜながら、豊かな知識・体験を話してくださった近藤先生。1時間ほどの講演でしたが、心に沁みるお話に生徒たちは生きるヒントを受け取ることができたようでした。
11月に行われた第49回ジュニア優秀選手招待公認記録会において、2年生の清澤龍翔くんが8才以下・男子50m平泳ぎで第1位となりました。2017年度の強化選手(長野県)にも選ばれている清澤くんは、200m個人メドレーにも出場、全国から集まった選手たちと競い、この種目でも堂々2位の成績を収めました。 2年生ながらスイミング歴は8年という清澤くん。「スイミングを始めたのは1才前からのことなので自分は覚えていないけれど、もともとは体を鍛えるために家の人が習わせてくれていた。今回はメドレーで2位、そして一番得意な平泳ぎで1位になり、2種目でのメダルをもらうことができてとてもうれしかった。」と、感想を話していました。 1月の大きな大会での上位入賞を狙い、週5日の練習に熱心に取り組んでいるそうです。「あこがれの萩野選手、中村選手たちと同じプールを使えるのでわくわくしている。苦しいなと思うときもあるけれど、応援してくれる人がいること、それに練習をたくさんすればいい結果が出るので、もっと頑張りたい。」と頼もしい姿をのぞかせました。
〈大会情報〉
第49回ジュニア優秀選手招待公認記録会
会場 東京スイミングセンター
会期 平成29年11月22日~26日
[2日目…11月23日]
クラス・種目 8才以下 男子200m個人メドレー
順位・記録 第2位 2分50秒82
[4日目…11月25日]
クラス・種目 8才以下 男子50m平泳ぎ
順位・記録 第1位 41秒61
12月6日(水)に3年生が、松本市の環境政策課の方から食品ロスについての授業を受けました。
食品ロスとは、食べ残しや調理されずに賞味期限が切れた食べ物のことです。実際に調理されずにごみに捨てられてしまった食べ物の写真を見せていただきました。家庭から出される生ごみのうち、食品ロスはおよそ3分の1を占めているとのことです。
授業の中では、食品ロスを少なくしていくことや食品ロスをたい肥にして新たに野菜を育てるなど循環させることで環境を守っていくことを学びました。また、身近な話題として、買い物をするときに、家の冷蔵庫の中身を確かめてから行くことや、スーパーでの買い物の際は手前の商品から買った方がよい理由をお話しいただき、みんな納得の表情を浮かべていました。その他にも、日本の食料自給率の話や、食べ物に困り栄養不足になることで世界の多くの子どもが亡くなっている現状など、具体的なお話を聞くことができました。
生徒たちは興味をもって授業を受けていて、食品ロスをなくしていくために自分ができることは何かを考えるきっかけを得られました。毎日の給食も大事にいただこうと心に決めた授業になりました。
12月5日(火)に電車の乗り方教室に行ってきました。アルピコ交通と松本市交通安全・都市交通課のご協力のもと、電車の乗り方やマナー、上高地線の歴史について学びました。
新村駅から新島々駅まで乗車し、電車内の様子を見学しました。平日の昼間なので乗客の姿は少なかったのですが、ワンマンで運行している運転士さんが、大きな荷物を抱えた方の荷物を運んでいる姿に気づいて感動している子もいました。
新島々駅では、アルピコ交通の方から電車内でのマナーについて学びました。より多くのお客さんが座れるように荷物を置く場所に気を配ることや他のお客さんの迷惑にならないように静かに過ごすことを中心に話していただきました。また、優先席でなぜ携帯電話の電源を切らないといけないのか質問し、丁寧に答えていただきました。駅では、停車中の運転席に座ったり、待合室で旧島々駅舎を見たりしました。旧島々駅舎は昔の山崩れの影響で廃線になった駅舎だと教わりました。
帰りは再び電車に乗って新村駅まで戻ります。切符の買い方を教えてもらい、実際に窓口で「新村駅まで子ども一枚お願いします。」と伝え、切符を買いました。改札口を通って、新島々駅から新村駅に戻りました。
マナーを守って気持ちよく電車内を過ごすために必要なことを学べた教室になりました。
アルピコ交通の皆さま、松本市交通安全・都市交通課の皆さま、ありがとうございました。