9月3日(火)から4日間の日程で、学年を区切って授業参観を行っています。
●9年/英語(コース別)
才教学園での授業参観はこれが最後となった9年生。
参観後は高校受験に向けた進路ガイダンスもあり、多くの保護者の方にご参加いただきました。
●8年/総合・さいきょう祭演目練習
時節柄10月末のさいきょう祭の準備も進んでいます。
8年生「総合」では、台本を手にしながら練習に励む生徒の様子を見ていただきました。
●7年/数学(コース別)
数学科教員が3つの教室でそれぞれ授業を行いました。
解説や解き方のポイントをのコツなどを保護者用プリントにさらりと書きとめたり、生徒と問題を解いて「なるほど」といった表情を浮かべたり、ある種"保護者参加型"ともいえる時間でもありました。
8月30日(金)は防災訓練でした。地震の効果音(校内放送)が聞こえると、生徒はとっさに机の下に身を隠し、揺れと落下物から身を守る姿勢を取りました。揺れがひと段落したとして教頭先生から避難指示が出されると、各階から生徒が移動。教頭の「余震の恐れもある。慌てず落ち着いて行動を」という指示を、他の先生も繰り返し生徒に伝えていました。
先生たちはトイレや特別教室の中もしっかり確認。この日の出欠席状況と点呼の結果が教頭、校長へ報告され、全校の避難が完了しました。
【訓練を振りかえって】
◆校長先生より◆
年始に能登半島地震があり、最近は南海トラフ地震臨時情報が発表されたばかりです。日本には111の活火山があり、これは世界全体の1割だそう。日本列島周辺のプレートの境界では地震活動が活発で、いつどこで大地震が起きても不思議ではない・・・そういう場所に暮らしている意識を持ちましょう。
訓練のたびに伝えていますが、命を守るためには、一人ひとりがもしもに備えること、こうした訓練に真剣に取り組むことが大切です。地震や台風など災害が起きたときのことを家族の方とも話しましょう。もしもの時は平静ではいられません。繰り返しの訓練で少しずつ心の準備もしておくことで命をつなぐことができる、そのことを覚えておいてください。
◆教頭先生より◆
シナリオを詳しく知らせない訓練でしたが、放送をしっかり聞き指示に沿うこと、スムーズな校内移動ができていました。
地震が発生したあとは余震が襲ってくる可能性が高いです。一刻を争う中ではありますが、今日のように、急ぐことよりも周囲を見ながら移動することも大切です。担任や学年の先生方と一緒に、地震のときと火災のときに注意すべきことも確認しておいてください。
集合場所まで慌てず移動
速やかな点呼から教頭先生への報告
31日間の夏休みを終え、2学期が始まりました。
生徒たちは、普段より大きな荷物を抱えて元気に登校。教室に入ると早速、宿題をきれいに並べて提出したり、先生や友達と笑顔で夏休みの思い出を話したりしていました。
【始業式・校長講話】
おかえりなさい。こうして元気に学び舎に戻ってきてくれて嬉しいです。みなさんには、この夏の経験や学びをフル活用して、有意義な2学期にしてほしいです。
さて、パリ五輪で日本人選手団は20個の金メダルを獲得、本当にすごい活躍でした。今大会の参加選手に、個人で銅メダル、団体で銀メダルを手にした卓球女子代表の早田ひなさんという方がいます。帰国会見で「今やりたいこと」を問われ、答えのひとつとして「知覧特攻平和会館に行きたい」と言っていました。「生きていること、卓球ができることを当たり前じゃないと感じたいから」だそうです。
それを聞いて私は、「彼女は、競技に取り組めている現状を当然と思わず、そのことに感謝して次の高みを目指す決意があるのだな」と考えました。この謙虚さが、立派な成績を収めた早田選手の強さの要因なのかもしれません。
ここで出てきた『特攻』とは、太平洋戦争末期に日本軍が戦闘機などで連合軍の艦船に文字通り体当たりする攻撃で、知覧にもその基地がありました。人員、物資、燃料といったものがなくなっていく中、多くの人命が失われました。知覧特攻平和会館には、隊員が家族や愛する人たちにあてた手紙や遺品などが展示されています。私が、いつかみなさん自身に足を運んでほしいと思う場所のひとつです。あの場所で過去に触れると、平和は当たり前ではなく、多くの人の犠牲の上にあることを痛感します。平和を守り、次の世代につなげていかなくては、という気持ちが強くなります。
みなさんが本校で学べることは当たり前のことではないよ、と私は繰り返し伝えていますね。みなさんには、現状に感謝し、世界をつないでいくために勉学を深めてほしいです。
長い2学期の途中にはさいきょう祭が控えています。今日のスタートにあたり、『何事にも前向きに、全力で取り組むこと』、『高い目標、理想を掲げ挑戦を続けること』を胸に、ともに過ごしていきましょう。
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始業式に続き表彰・賞状伝達式が行われました。夏期休業中に生徒が参加・出場した各種大会の結果報告があり、対象の個人と部活動に校長から賞状が手渡されました。1学期終業式が急遽配信形式となってしまったため、そこで伝達予定だった分も併せての表彰式でした。
また、通学時の安全に気をつけることを目的に、バス会も開かれました。スクールバスおよび電車や駅など公共の場所を利用する際は、自分たちと周囲のみなさんのためにもルールやマナー遵守を徹底していきます。
表彰式/校長から労いの声をかけられ賞状を受け取る生徒
バス会/先生は「生徒同士、正しく注意することも大切」とも
7月19日(金)は1学期終業式でした。この日は全校を挙げて念入りに大掃除をした後、配信形式で終業式を行いました。
直後のホームルームでは、担任が校長講話の振り返りや、休み中の過ごし方について改めて言及。初めて通知票を手にした1年生は、中を見たくて少しそわそわ・・・。先生から、今学期のがんばりを称える賞状なども笑顔で受け取り、約1か月の夏休みに入りました。
【終業式・校長講話】
1年生は初めての夏休みにわくわくドキドキでしょうか。9年生はいよいよ勝負の夏休み。自分史上最高に自身を見つめ、勉強に取り組む夏になることを願います。
1学期始業式で伝えたこと―「自分に厳しく、他人に優しく」を徹底しよう―は実践できたでしょうか。学年や立場が違えば計画も様々ですが、生活習慣を崩さず、感染症や熱中症などにならないよう努めましょう。
この夏の私の楽しみは、パリオリンピック。3年前の東京大会で日本人選手団のメダルラッシュに沸いたように、今回も多くの選手の活躍に期待しています。
そのオリンピックのマークを考案し、「近代オリンピックの父」と呼ばれるクーベルタンという人がいます。彼が、少しずつ重なるあの五つの輪に込めた思いは何か。それは、スポーツの祭典を通じて人々が集まり、人種や文化の壁を超えた理解をもってつながり合い、平和に貢献しようというオリンピックの理想です。また、五輪と下地に使われている6色で世界のほとんど国旗が描けるのだということも、クーベルタン自身が話しています。
また、オリンピックにまつわる発言で、「重要なのは、勝つことではなく参加すること」というものがあります。クーベルタンはここに、ふたつのメッセージを込めたそうです。ひとつは、参加者に対して「五輪の理想を決して忘れるな」という思い。もうひとつは、すべての人に向かって「人生で大切なことは、成功はなく努力し続けることである」ということ。
世界中で様々な問題が起きている今、本来の目的と理想を胸に参加する選手がどんな努力をして、どんな苦難を乗り越えてあの場に立つのか。そういったことを知り、想像することは、みなさんがいろいろなことを学ぶ機会であり、オリンピックの見方を変えるかもしれません。競技に向かう選手の真摯な姿、ひたむきさから、人が人を感動させることができる姿というのはどういうものか―それを、みなさんに感じ取ってほしいです。
夏休みならではの経験を積んで、2学期始業式の日に元気な姿で戻ってきてください。成長したみなさんの姿を楽しみに待っています。
さいきょう祭(10月開催)のスローガンと全校合唱の曲が、7月16日(火)の全校集会で発表されました。
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◆ 実行委員長 比田井さんのコメント ◆
大切な発表が済んだところで、今から期待でいっぱいです。総合芸術の場であるさいきょう祭には、演技、歌だけでなく、演目を支える側にも大切な役割がたくさんあります。スローガン「輝」のもと、ぜひ一人ひとりが"自分の長所"を生かして当日を迎えられるよう願っています。
今年の生徒全員が、それぞれ持っている「才」を「いいね」と認め合い、一瞬一瞬を大切にし、当日を振り返ったときに、最後まで力を出し切った、やり切ったと思えるさいきょう祭にしましょう。
全校合唱で歌う曲は、Mrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」。頑張っている人、ちょっと辛い思いをしている人を後押ししてくれる楽曲で、歌っても聴いても勇気が出てきます。私たちが心をひとつにして歌うことで生まれる力で、聴いてくださる人の心を動かしたいです。
全校の前であいさつする実行委員長・比田井さん
吹奏楽部10名が、第64回長野県吹奏楽コンクールに出場しました。出場団体の中で最も少ない編成ですが、お互いの音を聴き合い丁寧に演奏することができました。審査員の先生方からは「冒頭のハーモニーが魅力的」「選曲が合っていてテンポリズムも安定していた」と嬉しい講評をいただきました。
結果は銅賞。限られた練習時間の中で、とても健闘したと思います。ここで見つかった課題は、今後の練習でしっかり乗り越えていこうと思います。
お忙しい中、会場に来てくださった保護者の皆様や先生方には、あたたかい声がけをいただきました。ありがとうございました。
この大会での経験を大切にし、2学期に控えているさいきょう祭などに向けて、演奏に磨きをかけていきたいと思います。これからも頑張ります。
吹奏楽部顧問
〈大会情報〉
第64回長野県吹奏楽コンクール
中学校の部中信地区大会B編成の部 銅賞
和田直也作曲 「フラワー・クラウン」
令和6年7月15日(土) キッセイ文化ホール
7月11日(木)、8年生を対象に乳幼児の発達について学ぶ特別授業を行いました。この「赤ちゃん先生クラス」のため、「ママの働き方応援隊信州中央校」から7組の親子が来校されました。
グループごと車座になり、ママ先生のお話にしっかり耳を傾けます。エコー写真を見て胎児の大きさを果物に例えてもらったり、出生時の体重と同じ重さをお米の詰まった袋で実感したりする中で、8年生は赤ちゃんの成長の速さに驚いていました。
赤ちゃん先生と自分の手足の大きさを比べたり、いつ頃、どんなことができるようになったのかを聞いたりもしました。赤ちゃんがどんどん成長し、リュックを背負う、自分で着替える・・・といったことが自分一人でできるようになっていくことは、当たり前のようだけれど、小さな積み重ねにほかなりません。
「赤ちゃんの1日」を図で見せてもらった生徒たちは「お母さんが自分の時間を持つタイミングはありますか?」「今、心配なことはどんなことですか?」などと質問。ママ先生から、「大変なことも多いけれど子育てから得られる楽しさも多い」と聞き、いまの自分たちがあるのもお母さんのおかげだ―と、感謝の思いが大きくなりました。
また、ある男子生徒が、「妊娠から出産までの間、旦那さんはどのようなサポートをしてくれましたか?」と、将来を見据えた質問をしました。「妊婦にとって自分や赤ちゃんのことで不安も多い時期でも、夫の気遣いに支えら乗り越えられた」と話してくれたママ先生。男子生徒は振り返りのコメントで、「自分がその立場になったとき、今回学んだことを忘れずに、しっかりサポートしたい」と書いていました。ほかにも、「街で妊婦さんや子連れのお母さんが困っていたら手助けをしたい」「優しい気持ちで接していきたい」と書いた生徒が多く、小さな先生たちから多くのことを学ばせてもらいました。
この時間のために写真や絵を準備し、中学生と対話してくださったママ先生と赤ちゃん先生のみなさん、本当にありがとうございました。
8年家庭科担当