
令和6年度の終わりまで3週間ほどいうところまできた2月末、7年生と8年生を対象にした生徒指導講話がありました。今回も、松本警察署よりスクールサポーターの吉田さんにご来校いただき、気持ちが揺れやすく多感な時期を迎えた生徒たちに必要な、大切なことをお話いただきました。
【講話より】
○"若気の至り"では済まされない
学校や友達のものを壊したり、勝手に持っていくことは罪になる。「そんなことは当然知っている」と思っていても、実際にやらないでいられる強い心を持っていますか? 法律は社会のルールであり、守らなくてはいけません。勝手な解釈をして「マイルール」にしていませんか? たとえよく考えずにしてしまった行動だとしても、中学生の行為だとしても、相当の刑に処せられ、社会的制裁もうけることになってしまいます。
○知識を得て、大切な人生を失わないで
みなさんの中に犯罪者になりたいと思う人はいないでしょう。周りの人もそのようなことは望んでいないし、警察も同じです。もし犯罪者になってしまったら、失うものは想像以上大きい。SNSで闇バイトなどの勧誘が多くなっていますが、「簡単にお金が手に入るうまい話」はありません。そうした誘いに乗らない、だまされない知識を持って、自分自身を裏切ることのないようにしてください。
2月26日(水)、小学校課程の一部学年で百人一首大会が行われました。
3年生と4年生では、学級での予選会からスタート。担任の先生が読み手となり、生徒は2人一組になって机上の札に集中します。
「お気に入りの札は絶対に取りたい」
「名人の○○くんには負けないぞ」など、思うことはさまざま。
下の句を読み終わる前に、タン、タンとあちこちから札を取る音が響き、並べられた札がどんどん少なくなっていきます。
そして、ほどよい緊張感が漂う決勝戦。ここでも、相手と読み手に敬意を払い、しっかりと一礼することを欠かしません。
静かな教室に読み手の声が通ると、さっと手が伸び、札が取られていきました。徐々に熱を帯びていく試合運びで、それを見守るクラスメートたちにも力が入ります。1枚取るたびに、「いいぞ!」「がんばれー!」と声が上がり、代表者もその期待に応えようと一所懸命でした。
〈決勝戦・3年生〉

〈決勝戦・4年生〉
勝って喜びを隠さない生徒の傍らで、悔しさに涙する生徒もいましたが、みんなで健闘を称え合い、最後はほっこりした雰囲気で百人一首大会を終えました。
2月22日(土)、日々の授業とは異なるアプローチから数学を学ぶ特別授業が行われました。math channel代表で本校STEAMアドバイザーの横山明日希先生にご指導いただき、オンライングラフ計算機「Desmos」を使って、8年生が数式でアート作品づくりに挑戦しました。

まずは横山先生に倣って「棒人間」をつくりました。その後は、線分を区切ったり、好みの長さになるように範囲を調整したりしながら、個性的な作品を生み出していく8年生。モチーフは、漢字での氏名、人気スポーツゲームのアトラクションの一場面、有名キャラクターなど多岐に渡りました。
友達同士で「こうするといいよ」と教え合ったり、描きたいものを座標平面にあらわすために必要な式について横山先生にアドバイスを求めたりしていました。
授業が終わっても、「もっと作り込んで自分なりの完成を目指したい」と、色指定や微調整に奮闘する生徒もいました。

「数学は少し苦手だけれど、こうしてアートにできる楽しさがあるとわかった」
「知っている関数で係数を変えたり、スライダーでアニメーション機能を使ったりして、いろいろなことができて楽しかった」
「(横山先生が言っていた)″偶然から生まれる美しさや楽しさ″を、Desmosで体験できた」
「(描画された式が)イメージと違っても、何度でもやりなおせてよかった」
・・・と、このように感想を述べていた8年生。
横山先生、楽しい授業をありがとうございました。
◆◇ 横山先生より(授業を終えて)◇◆
学ぶ姿勢、先を見通す力、協働力がすばらしい学年だと感じました。偶然から生まれた式などもうまく生かし、試行錯誤の末にみんなすばらしい作品を提出してくれました。
まだ習っていないことがあっても、「できること」から何かをかたちづくっていくプロセスを楽しんでいた、そうした姿を見ることができて私もとても嬉しく思います。
土砂災害から命や財産を守り、災害防止への理解と関心を深めるための絵画および作文コンクールにおいて、青栁翔子さん(7年生)の作文が国土交通事務次官賞(優秀賞)を受賞しました。
これは国土交通省や都道府県が小中学生を対象に募集したもので、青栁さんは「土砂災害から身を守るために」という題で作文しました。
「犠牲者が出ないよう周囲と協力し、大切な人たちの命を守りたい」
これまで大きな災害に自身が直面はしたことはないものの、家庭で複数個の非常持ち出しバッグを準備していること、避難情報が出たら早く移動すること、その際は周りの人に声をかけるよう心がけたいーーと、作文ではこのように綴っています。
このことについて、3月5日(水)、松本建設事務所より太田所長ほか3名が来校され、賞状伝達式が行われました。
すでに防災士の資格を持つ青栁さん。式後の懇談では、災害現場などでのボランティア活動や防災力を高めるための活動など、命に関わる大きな役割が求められる防災士を目指したきっかけや、防災士としてどんなことをしたいかといった質問を受けました。
防災に関する意識は自然発生的ではあったそうですが、特に2019年に長野市長沼地区で発生した水害で「水に浸かった新幹線の車両を見て大きな衝撃を受けた」と。2023年、防災士資格試験の新聞記事が目に止まり、ご家族の協力のもと、2024年夏に資格取得のための講座を受講。試験勉強を重ね、見事一発合格を果たしました。
青栁さんを指導する先生たちは、「日頃から新聞などをよく読んでいる」、「探究心が旺盛。地域でのボランティア活動に参加したことを報告してくれる。人間関係が希薄になりがちな中で頼もしい」とコメント。
当の青栁さんは、屈託のない笑顔でを見せつつ、「防災士としてのもっと知識を増やしたい」と、貪欲な姿勢をのぞかせていました。
作品は、国土交通省、長野県のホームページにも掲載されていますので、ぜひご覧ください。
2月23日(日)、第22回松本市中学校春の吹奏楽祭がまつもと市民芸術館で行われました。
〈 吹奏楽部顧問より 〉
「春の吹奏楽祭」は、自分たちの好きな曲に振り付けや演出などを加えて自由に演奏するもので、みんな毎回楽しみにしています。いつも筑摩野中学校との合同演奏でしたが、今回はそこに明善中学校も加わり総勢43名の大編成に。楽譜にあるすべての楽器がほぼそろったほか、ハープも入れて演奏に広がりが生まれ、優雅な合奏になりました。
演奏した曲は、筑摩野中学校と合同で「スパークル」、3校合同で「ドラゴンクエスト序曲」です。練りこんだ演出と演奏で会場を盛り上げ、部員だけでなく顧問も合奏に加わり、楽しいステージになりました。
他の団体のステージもすべて聴くことができ、これからの演奏、練習の参考になりました。
筑摩野中との練習は2回、3校合わせての練習は1回と少なかったのですが、様々な練習の仕方などを知ることができたり、演奏だけでなくMCなど演出に関わることにも取り組んだりと有意義な時間を過ごせました。
筑摩野中学校吹奏楽部、明善中学校の吹奏楽部のみなさん、ありがとうございました。
令和6年度プレゼンテーションコンテストの本選が2月19日に行われました。
本選には、1月の予選を突破した5〜8年生の各クラス代表者1名と学年選出4名の計12名が登壇。総合・STEAM型プロジェクト学習の流れをくんで探求してきたことを発表する姿は実に堂々としていて、どれも見応え、聞き応えのある内容でした。
生徒が描く未来予想図、身をもって体験したことや、社会で話題になっていることに自分なりの考察を加えて紡ぎ出される言葉は力強く、ご来賓・審査員のみなさんからは「順位をつけるのが難しいほど素晴らしかった」とお褒めの言葉をいただきました。
テーマ(学年別「 」内表示)と個々のタイトルは、発表順に次のとおりです。
(★・・・学年内優秀賞)
5年「未来の車」
・超音波で走る安全でエコな車
・未来を良くする車
★命を守る車


6年「防災 私たちにできること〜命が繋ぐ笑顔の輪〜」
★3日間を生き延びろ!!
・避難所で質の良い睡眠をとるために
・いざという時のために 〜想定してみよう〜


7年「平和」
・現代につながる優生思想
・温かいご飯でこころをつなぐ! 〜こども食堂はみんなの居場所〜
★守れ、家族の平和!


8年「未来を共創する」
★生成AIの未来〜最先端の技術を体験!〜
・自分らしく過ごすために
・地域との共創 〜妊娠、出産、育児に温かい社会の実現を目指して〜


◇◆◇最優秀賞◇◆◇
加藤純明くん「守れ、家族の平和!」
きょうだいげんかの実態についてアンケートをとり、けんかの理由や家族の対応などを調査・分析した加藤くん。家庭内を居心地のいい場所にするためのエッセンスを、ときにユーモアを交えて届けてくれました。
荻原知香さん「生成AIの未来〜最先端の技術を体験!〜」
めざましい発展を遂げたAI技術について調べた荻原さんは、音声会話型とテキスト生成型、それぞれのAIアプリに同じ質問をして、その返事を比較するなどしました。うまく活用すればさまざまな楽しみ方があるとし、「ぜひ生成AIを使ってみて」と結びました。
最優秀賞に2名が選ばれたのは、才教学園プレゼンテーションコンテスト始まって以来初のこと。あたたかく大きな拍手が贈られました。最優秀賞、優秀賞のみなさん、おめでとうございます!
本選に出場したみなさん、準備や練習がテスト期間と重なり大変だったと思いますが、本当におつかれさまでした。
審査にご協力くださったご来賓のみなさま、また、会場に足をお運びくださった保護者のみなさま、ありがとうございました。
【審査委員長 講評】
12名のファイナリストは、みんな100点満点。年々レベルが上がっていると感じます。すてきなプレゼンをありがとうございました。
この場にいるみなさんにとって多くの学びがあったと思いますが、大切なのは、自分の「なぜ?」をなおざりにしないこと。そして、自分の頭で考え、自分の体を使って経験し、自分の言葉で語ること。こうしたプレゼンテーションの根幹を意識して、ぜひ来年の発表の向上に役立ててください。
今年度の授業参観もこれが最終となりました。
2月4日は2年生の、5日は1年生の参観日。保護者のみなさまには、お忙しいなか足を運んでいただき、ありがとうございました。子ども達は、緊張しつつも、いつも以上に張り切っていたように思います。およそ1年で目を見張る成長した姿を、その目でしっかりご覧いただくことができたのではないでしょうか。
2年生は、自分が生まれたときのことや名前の由来、印象深いエピソードなど、お家の人にインタビューしたことを紹介。「ここまで育ててくれてありがとう。将来の夢に向かってがんばります」と感謝の思いが詰まった手紙も渡しました。お家の方からも、「生まれてきてくれてありがとう」と、たくさんのあたたかい言葉をいただきました。
「学習発表会」と銘打った1年生の参観では、ことわざや漢字、偉人などを調べ、グループ発表を行いました。クイズに正解したときに両手で大きなマルをつくり、百人一首で親子対決もしました。1年生が勝った場合は、ごほうびにおんぶや肩車。笑顔があふれた1時間でした。英語での自己紹介で、"I want ○○○ for my birthday."と言っていた1年生。みなさんの願いが叶うといいですね。
★2年生/「これまでの自分・これからの自分」発表会
★1年生/がくしゅうはっぴょうかい


2月3・4日の授業参観にも、多くの保護者のみなさまにご来校いただきありがとうございました。
さて、いまさらですが、「プレゼンテーション」とは、『①提示。説明。表現。②自分の考えを他者が理解しやすいように、目に見える形で示すこと(出典:三省堂 大辞林)』と定義されています。
3学期の授業参観は、生徒たちが「総合の時間」や長期休みなどを使って調べ、まとめあげたことを、聴く人にわかりやすく伝える場。3年生も4年生も、自分たちが暮らす地域で発見した魅力をより多くの人に知ってほしい、自分なりの工夫やアイデアでもっと良くしたいという願いをもって準備を進めてきました。
生徒による司会進行、教科横断的な学びやデジタル機器の操作、自分が選択した情報の共有といったポイントがクリアできたかは、プレゼンをご覧いただいた保護者のみなさんがお感じになったとおり、です。
★4年生/プレゼンテーション~なぜ?なぜ?長野県のひみつ~

★3年生/総合発表会「松本市のよいところ」



1月30・31日は、6年生と5年生のプレゼンテーションコンテスト予選でした。
6年生は防災をテーマに、「避難所生活をできるだけ快適にするには」「非常時に持ち出すもの・必要なもの」など、6年生の視点でとらえた防災対策などの個人発表が行われました。過去の発災に関するデータを交えたり、自宅で模擬避難生活をした様子を紹介したりと、保護者のみなさんをうならせる発表が相次ぎました。
5年生のテーマは「未来の車」で、生徒一人ひとりが環境やエネルギー事情の問題・課題を挙げ、それを解決するクルマ開発のプレゼンターとなりました。水だけで走るクルマ、ルーフに植栽できるクルマ・・・と、自由なアイデアに保護者のみなさんも感心していました。
本選出場者の審査・投票にご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
★プレゼンテーションコンテスト予選(6年)


(上)保護者投票はお手持ちのスマホから。QRコード読み取りなど手順をは生徒がナビゲート。
★プレゼンテーションコンテスト予選(5年)


