12月5日(火)の4時間目に生徒総会が行われ、ここまで学校を牽引してきた9年生からの活動報告と次期生徒会組織の発表がありました。
委員会が作成した議案書はGoogle Classroomにアップロードされ、総会までに5年生以上の各クラスで読み合わせをしていました。当日は5年生から9年生が講堂に参集。生徒会本部を筆頭に11委員会が一年間の活動を振り返り、一緒に活動してくれたこと、学年や委員会の枠を超えたサポートに対する感謝を伝えました。
各議案は挙手によって承認されます。各クラスの代表委員が粛々と、議長団に挙手した人数の報告。集計の結果はいずれも過半数を大きく超えるもので、すべての活動が無事承認されました。
9年生のみなさん、おつかれさまでした。
【前生徒会長・国広さんの話】
―会長としての任期が間もなく終わります。最高学年、9年生として目指した姿があると思いますが、後輩に何を残せたと思いますか
ここ数年はコロナでいろいろな制限があり、行事も学校生活もどことなく閉塞感がありました。そのような中で今年はようやく、割と「普通」のことができるようになり、5月以降はとても活動しやすかったと感じています。
今期生徒会の先頭に立って、9年生全体が生徒の意見を取り入れ、できるだけ実現に向けて動いてきました。実際にそれらを叶えることができたし、そうした取り組みに真剣になる姿を見せることができたかなと思っています。
―総会を最後に、以降の生徒会活動は8年が引き継ぎます。後輩に期待することを聞かせてください
学校生活の中では、新しいこと、あらためるべきことなど生徒同士でできるものも多くあります。たくさんの意見を取り入れてよりよい学校を目指してほしいし、そうなっていくために、生徒会組織の一員として、自分事として、たくさん考え続けてほしいと思います。
(インタビューは総会前に行いました)
挙手による「承認」のようす
スムーズな進行を担った議長団(代表委員会)
学校薬剤師の髙田弘子先生による薬物乱用防止教室が、12月1日(金)に行われました。
本校養護教諭の白木先生が、髙田先生のお話の中でも特に大切なことをまとめてくださいました。聴講した学年以外の生徒、また、保護者のみなさまにも、ぜひ知っておいていただきたい内容です。
【5年・お薬教室】
私たちの体には本来、「自然治癒力」が備わっています。薬は、病気を治すためのものではなく、自然治癒を助けるものだという認識を持ってください。
とはいえ、薬に頼らなくてはならないときはあります。ことわざで「薬も過ぎれば毒となる」とあるほどですから、どんな薬も用法用量を守って使いましょう。
また、飲み薬は「水」または「ぬるま湯」で飲んでほしいです。手元にあるから・・・と、牛乳、お茶、果物のジュースなどで飲むことはしないでください。薬の成分が変化したり、作用が変わったりして健康被害につながることがあります。
【7年・薬物乱用防止教室】
「乱用」というと、手あたり次第、常習的に、というイメージを持っていませんか。薬物と言われるものについては、たった1回の使用でも「乱用」です。また、一時的な使用、ちょっとだけなら問題ないと思って使い続けて「依存症」になってしまうと、脳も身体も心も、簡単には元に戻りません。
身近なところでは、「タバコ」も薬物のひとつ。タバコは百害あって一利なし、喫煙者だけでなく周りの人にも深刻な影響を与えかねません。紙タバコも加熱式タバコも、害は全く同じです。
近年、「市販薬のオーバードーズ」で救急搬送されるケースが増加傾向にあります。比較的簡単に入手でき、興味本位で手を出しやすいこともあるからでしょう。なぜ薬を大量摂取してしまうのか、その理由は、苦しさからの脱却や、現実逃避など様々です。
そして、一般的に「エナジードリンク」と呼ばれる飲み物ですが、これらは清涼飲料水としてスーパーやコンビニエンスストア、自販機などで子どもでも買うことができます。ところが、エナジードリンクにはカフェインが大量に入っていることを見落としがちです。「ここ一番、頑張りたい!」・・・そんなときに飲めば頭がすっきりして覚醒モードになりますが、それは「元気の前借り」に過ぎません。必ずツケが回ってきます。外国ではドリンクを2本飲んだ少女が死に至った事案がも報告されています。たとえエナジードリンク1本でも、子どもの体には負担が大きいので、絶対に甘く見ないでください。
髙田先生、ありがとうございました
授業のスライドから
生徒会を構成する5~9年生によるディベートが、12月4日(月)の4時間目を利用して行われました。このディベートは生徒会長の公約として企画されたもので、第1回は7月に7~9年生のみで実施しました。
テーマは『小学4年生に生徒会長選挙の投票権が必要か』。
令和5年度生徒会長の国広さんが、生徒会が設置した意見箱の投書から採用したものです。「学校の方針やルールといったことではなく、生徒主体で話し合うのにふさわしいという観点からこの議題にした」そうで、どの教室でも活発に意見交換が行われていました。
ファシリテーターとして各クラスに出向き、台本に則って滞りなく進行・記録の役割を果たしていた9年生。直接議論に加わることはなかったものの、クラス全体の様子をよく見て、「発言の機会が一部の生徒に偏らないように」と発言を促していました。
【国広さんの感想】
主催者として巡回していて、5~8年生がしっかり筋の通った意見を交わす姿を見ることができました。しかし、一部の生徒のみでの話し合いになってしまっているのかなと思う場面もあり、9年生や動向を見守って下さっていた先生が声をかける前に、グループ全体で話し合うことができたら、もっと良かったと思います。肯定側と否定側、自分の本意ではない立場になった人もいたはずですが、終わった後に「楽しかった」と言ってくれた生徒もいて、ディベートに積極的に参加してくれたとわかり、今は安心と嬉しさを感じています。
以前、委員会内でのディベートが行われたことがあったと聞いていますが、私自身は新鮮な挑戦として企画し、集中して取り組みました。この1年間に意見箱に寄せられた声、いろいろな意見や考え方に触れられたことは、私を含めた役員、9年生、そして生徒会全体の活動としてとても有意義だったと思います。みなさん、ありがとうございました。
ファシリテーター(9年生)の進行で粛々と進むディベート
各クラスの様子を見守る国広さん
12月2日(土)、「STEAM教育実践発表会」を行いました。STEAM教育は、Society5.0の創造社会に向けて21世紀型スキルを高めようと、本校では2021年から導入しています。発表会は今回が初めてであり、教育関係者と保護者の皆様に、3~8年生(小学3年から中学2年)のSTEAM型授業をご覧いただきました。
【3年】美しい側転にちょうせんだ!
動作解析アプリ「プレポス」を使って、側転の様子を撮影。動画を再生し自分の動きを確認しては、きれいなフォームで側転を成功させられるように練習を重ねていました。
【4年】長野県フェスティバル
半年以上をかけて学習してきた、長野県の風土や食などについてのグループ発表。一人ひとりが「観光PR大使」となってプレゼンを行いました。オリジナルのキャラクターを登場させたり、調べたことを丁寧にまとめたこだわりのスライドも披露したりしました。
【5年】SAIKYO programmers
社会科「日本の工業生産」や自動車工場見学で得た学びと、プログラミング「ブロックで自動運転車を作り走らせる」課題等を合わせた発表で、グループごとに制作した車の走行タイムや軌跡を競いました。
こうした教科横断的な学びも、STEAM型授業の特徴です。
【6年】防災 私たちにできること
1学期、東北への研修旅行で東日本大震災発生時の様子について学習してきた6年生。12月1日は学生ボランティア団体・IVUSAのみなさんが来校し、宮崎先生から防災に関する基調講話を聴いたほか、学生のみなさんと避難所開設の"作戦会議"を行いました。
発表当日は、ダンボールベッドの組み立てのほか、作戦会議の内容を反映させてお年寄りや小さな子どもがいる家族を想定した避難所づくりを行いました。
下の画像は、簡易ベッドを組み立てる6年生。フラップ付きのゴミ箱は、見学のみなさんだけでなく、IVUSAのみなさんも驚くほどの出来映えでした。
【7年】星空プログラミング
単なる星座紹介ではなく、自分たちの思いや注目してほしいポイントをふんだんに盛り込んだオリジナルのプラネタリウムを作成中です。作品は、松本市教育文化センターの施設を使い、13日(火)に実際に投影することが決まっており、そのリハーサルとして、ナレーション練習などを行いました。
【8年】音楽に潜む数学を体験
数学と音楽を融合させ、iPadアプリ「ガレージバンド」を使って美しい和音の構造に理論的にアプローチしました。図形を用いて音を視覚的に捉えることは、音符や楽譜を追うのとは一味違う楽しさがあり、刺激的だったようです。
簡単、便利、そして楽しいインターネットの世界ですが、一方で間違った認識、使い方をしたために深刻な問題に発展するケースも少なくありません。本校でも学習ツールとして「ひとり1台のiPad」が定着して数年。生徒がメディア機器やネットの適切な利用を学ぶための啓発活動を定期的に行っています。
今年度2回目、外部講師を招いての「メディアリテラシー講話」は11月30日(木)、7~9年生を対象に実施しました。
「子どもとメディア信州」の関島先生は、情報流出の危険性、SNSをきっかけに起こるトラブル、メディア機器の長時間利用による健康被害と学力への影響について、具体的な事例を上げて説明。事前に行われたアンケートの結果として、才教生が機器をどのくらいの時間、どのような目的で使っているかといったことも示されました。
また、「長時間の使用が常態化しているなら、強制的に時間制限をするなど家族にも協力してもらうとよい。また、リアルを充実させ、デジタルではなくアナログな世界で楽しみや夢中になれることを見つけて」と話されました。そして、「何かあった場合はまず家族に、学校のことは先生に、身体のことはお医者さんに、身の危険を感じたら警察にと、必ず大人に相談を」と呼びかけました。
講話のあとには、代表生徒が「これからの社会を生きていくデジタルシチズンとして、犯罪に巻き込まれてしまう可能性があることを認識できた。『ネットは仮想空間ではなく現実』だという話を心に留め、正しく利用したい」と感想を述べ、全員でお礼のあいさつをしました。
12月4日(月)から、校内1~3階で「さいきょうミュージアム」を開催中です。
この企画は、昨年度より始まった新しい試みです。生徒たちが学年を超えて作品を見合うことを通して感じたことや学んだことを、これからの様々な学習に生かしてくれるように・・・と願い、作品を展示しています。
また、他の人が手がけた作品を見て、自分ではできなかった表現や思いつかないような発想に触れ、「多様性の理解」を深めたり「ひらめく力」を高めたりすることも期待しています。
図工・美術科担当教員からは、「できばえだけでなく、課題に向き合い、限られた時間で完成を目指した作者のがんばり、表現にこめられた思い、こだわり、苦労のあとなどを、それぞれのコーナーや作品から読み取っていただければ」と話していました。
ぜひ、ゆっくりとご鑑賞ください。
生徒会の体育委員会が主催するスポーツマッチが11月29日(水)に開催されました。
競技はバレーボールとドッジボールの球技2種目で、5年生と6年生の回、7~9年生の回に分けて行われました。
運動に親しむこと、体力向上を目的として企画されたスポーツマッチ。異なる学年との対戦が組まれ、「9年生は強いけど、なんとか勝ちたい(8年生)」、「やっぱり優勝を目指します!(9年生)」など、様々な思いで競技に臨んだようです。
ナイスプレーも連発で、その度にコート内ではハイタッチや円陣を組んでいた生徒たち。応援している生徒たちからも感嘆の声が上がり、手を叩いて喜ぶ姿が見られました。
クラスが一致団結した企画、みんな真剣に、そしていい笑顔でチームスポーツの醍醐味を味わうことができたと思います。
運営のためてきぱきと動いていた体育委員のみなさん、おつかれさまでした。
速球を避けたり受けたり・・・ドッジボールに張り切る生徒たち
バレーボールも楽しくプレー。無邪気な笑顔も見せてくれました
5年生の社会科出前授業「トヨタ未来スクール」が、11月28日(水)に行われました。トヨタの技術を学ぶことはもちろん、同社が作るエコカーや私たちのくらし、経済、地球環境のことまで幅広く考える、内容もりだくさんの授業でした。
はじめに環境に関するクイズが出題されたのですが、難問がひしめく中、みんなよく健闘していました。こうした分野の知識は、これからの時代を生き抜くうえでもっと吸収していきたいですね。
そして、講義と合わせて行われた「カー&エコゲーム」は、環境に配慮しつつクルマの開発や生産をして、一番収益をあげるのは誰かを競うもの。みんな夢中で取り組み、社長としての手腕を発揮しました。成績上位者の発表時には、「お金を稼いで環境も守っていてすごい」など様々な声が上がりました。1位の生徒は2000万円以上の利益と環境への配慮もピカイチで、トヨタ販売店の方から経営のコツを問われ、少し照れながらも自身が気をつけたことを発表する一幕がありました。
7月に、宿泊研修でトヨタ産業技術記念館を見学させていただいた5年生。あれから約5カ月になりますが、このスクールで環境と産業のつながりに対する理解が深まり、とても価値ある2時間でした。
楽しい授業を提供してくださったトヨタ自動車販売店と関係者のみなさん、ありがとうございました。
SDGsに対する積極的な取り組みのお話もありました
「カーアンドエコゲーム」1位 おめでとう!
こんなステキなプレゼントまで!