〖表彰〗
●令和6年度2学期 学校長賞特別賞
三澤桜來さん(5年)、佐藤くるみさん(6年)、上原実桜さん(7年)、新保芙佑香さん(8年)、伏見真人くん(9年)
※校内定期テスト成績優秀者
●第21回クイズ税金百科
第3位 才教学園中学校Bチーム=等々力円果さん、安永理沙さん
※「国税の窓特別番組"中学生対抗 クイズ税金百科"」
●第43回全国中学生人権作文コンテスト長野県大会
優秀賞 山田梨乃さん(9年)
奨励賞 比田井絢翔さん(9年)
※両名とも松本地区予選最優秀賞
●中学生税についての作文
長野県納税貯蓄連合会会長賞 渡邊了介くん(8年)
※昨年に続き入賞
●「小さな親切」運動作文コンクール/中学生の部
金賞 横山祐奈さん(7年)
銀賞 務台紗代さん(7年)
●第25回長野県こども新聞コンクール
奨励賞 湯淺創太くん(3年)
※昨年に続き入賞。今年は「松本タイムスリップ新聞2」として松本にあった『遊園地』にフォーカス
●第23回ドコモ未来ミュージアム
デジタル絵画部門小学校1~2年生の部
ドコモ未来大賞ゴールド 伊藤百音さん(2年)
※昨年(第22回)に続き入賞
◎みなさん、おめでとうございます!
◇ホームルーム
生徒に通知票など大切な書類が渡りました。廊下で短い面談をしながら、また、教室内にてみんなの前で・・・など形式はさまざまですが、先生たちは生徒一人ひとりの努力を認める声がけをして手渡しました。開いて見れば評定に目が行きがちですが、先生からかけられた言葉やコメントを大切にしてほしいと思います。
保護者の皆様も、通知票でここまでの経過を歩みをともに振り返り、3学期のスタートが良いものになるようサポートをお願いいたします。
ホームルームの時間は、学級・学年単位で冬休みを過ごす上での注意事項を確認したり、「2学期に一番印象的だったこと」「3学期に頑張りたいこと」などを発表したり、歌やダンスで楽しむ様子なども見られました。
◇18日のようす
12月18日(水)は令和6年度2学期の最終登校日でした。朝の会のあとは一斉清掃を行い、1時間ほどかけて校内をきれいにしました。
終業式、ホームルームを行い半日で下校となったこの午後から、年をまたぐ休みに入ります。規則正しい生活を心がけ、事件、事故などに遭わないよう気をつけて過ごしましょう。
保護者の皆様には、いつもご理解ご協力をいただきありがとうございます。充実した冬休みになるよう、ご家庭でもお子様方をしっかり見守っていただき、ご指導をお願いいたします。
◇終業式 〖校長講話〗
さまざまな行事、イベントが盛り沢山だった2学期を乗り切りました。冬期休業を経て迎える3学期は、みなさんが1年間学んできたことの結果を示すとき。それに向けて準備を進めて下さい。
さて、先日、本校を3年前に卒業した生徒が難関大に合格したことを報告に来てくれました。私が「将来どんな仕事に就きたい?」と聞くと、その答えの延長線上、「才教学園で学び続けた、"世のため、人のため"になる仕事がしたい」と言いました。本校での学びを礎に進学し、いずれ社会に飛び立っていくたくましさを感じ、とても嬉しくなりました。
そこでみなさんに問います。才教の教育理念にある、『気高い志』とは何でしょうか。世のため、人のため。世の中を正しい方向に導くため。人を笑顔にするため。そのために学びを深める場所が、ここ才教学園です。今日も歌った校歌にあるとおり、みなさんは大地の子であり、光の子であり、希望の子。私は、そんなみなさんが他者の心を大切にし、他者を労わり、将来、世の一隅を照らす人になってくれることを願っています。
そして、受験を控えた9年生のみなさんに伝えたいこと、それは、「絶対に悔いを残すな」ということです。
「一年の計は元旦にあり」といいますが、才教学園で学ぶことの意味、いま自分がすべきことをしっかり考えましょう。
9年生の校歌伴奏も今回が最後。3学期からは8年生が引き継ぎます
12月6日(金)、生徒会ディベートが行われました。
ディベートは5~8年で学級ごとに開催され、9年生がファシリテーター(進行やサポートをする役)を務めました。
『リモート授業は学校での対面授業よりも、学力向上に効果的である』をテーマに、肯定派と否定派に分かれて活発に意見を戦わせました。
◎肯定派(リモート授業が効果的)の意見
・自分のいる場所で集中して取り組める
・通学その他にかける時間を短縮し、学習時間が確保できる
・スライドや画像の共有ができて便利
・先生や黒板が見やすい位置にカメラなどの配信機器を設置できる
◎否定派(対面授業が効果的)の意見
・実験や実技教科はやはり対面で行われるべき
・直接登校することで生活リズムが整うし、対面で集中した方が知識の定着のためによい
・家など学校ではないところでは、集中を妨げるものが多い
・リモートでは疎外感を感じたり、画面の画像を保存(スクリーンショット)して満足したりしそう
それぞれの主張を発表したあとは、質疑応答、自由発言の時間があり、肯定派も否定派も熟慮して自分たちの主張を述べていました。記録係もグループ内での意見を速やかにまとめるなど、それぞれの役割をしっかり果たしていました。
各教室を巡回してディベートの様子を見た現生徒会役員は、「コロナでリモートと対面(の授業)を両方経験したからこそ、どちらの意見も持っていると思う。無作為に肯定派、否定派に分けられた中で一人ひとりが発言の機会を持ち、論破ではなく相手を納得させられる話し合いのスキルが高くなると思う」と話していました。
◆8年生の話し合いを見守る現会長の安藤さん(後列)
12月3日(火)、5年生と7年生を対象に「薬物乱用防止教室」を行いました。薬剤師の髙田弘子先生が、医薬品の正しい使い方、間違った使い方などについて丁寧に説明してくださいました。
酒やタバコ、違法薬物といったものが体内に入ると、脳が委縮したり(一度傷んだ脳は元に戻らない)、「それがないといられない・やめたくてもやめられない」依存症になったりします。髙田先生は、アルコール依存症を経験した方と話したことがあり、その方は「お酒の誘惑はとても身近で、毎日が禁酒との戦い」と言っていたそうです。
また、若年層を中心に増えている「オーバードーズ(OD)」についても話がありました。手に入りやすい市販薬などを、決められた量を超えてたくさん服用するのがOD。異常行動や死亡事例もある深刻な問題です。一時的に辛い気持ちを紛らわしたいとか、SNS上の情報を目にしたなどを理由に気軽に摂取してしまう10代も多い、とうことです。
SNSの問題については先日メディアリテラシー講話でも触れたところですが、同じ年代の子たちがそうした現状にいることを、生徒たちが自分事として考える機会になったのではないかと思います。
・薬は、正しく使ってこそ"薬"
・心身が辛いときに頼るべきは周囲の人たち。薬やSNSではない
・食事・睡眠・運動で体を健康に、自然治癒力を高めよう
・自分を大切にして、小さくても目標をもって前向きな生活を
髙田先生には、薬物の危険性と、自分の心と体を守る方法を教えていただきました。ありがとうございました。
カプセルや錠剤は、成分や効果を考えての形状
濡らした指に簡単につくカプセル。服用時はのどに貼りつかないよう多めの水や白湯が◎
家庭科の授業の一環で11月19日(火)、8年生が実習を行いました。
松本南幼稚園に到着するなり園庭で大歓迎を受け、緊張がほぐれて笑顔になる8年生。幼稚園主任の先生から、「園児たちは、才教のみなさんが来ることを楽しみにしていました。一緒に楽しんで」とおっしゃっていただきました。
教室ではまず、将来の夢を発表しつつ自己紹介。それから、持参した手作りおもちゃの説明をして、一緒に遊び始めました。園児の笑顔と歓声に応えながら、笑顔で声をかけ、自分達よりずっと小さい子ども達に気を配りながら頑張る8年生の姿が見られました。よく考えて作ったおもちゃでしたが、予想外の反応に多くのことを学ぶことができました。
ときに喧嘩をしたり泣き出したりする園児の対応に苦慮していると、担任の先生が助けてくれ、「優しくゆっくり話すと、みんな落ち着いて遊びに戻っていった。幼稚園の先生はすごい」と話す8年生でした。
お別れの会では、幼稚園のみなさんが「とんぼのめがね」「やきいもグーチーパー」、8年生はさいきょう祭で披露した「Tomorrow」を贈り合い、最後に大きな輪を作って「さんぽ」を歌いました。
園長先生から、「楽しく遊べましたか。先日のさいきょう祭で見た『アニー』がすばらしかったことを、今日の歌声で思い出しました。また遊びに来てください」とお話しいただき、8年生は「楽しかった」「また行きたい」と話しながら、ほっとした面持ちで帰校しました。
授業で「幼児の生活と家族」を学習し、7月には学校で「赤ちゃん先生クラス」を実施。これに続く施設訪問として本校生徒の実習を快く受け入れ、貴重な体験をさせてくださった松本南幼稚園のみなさん、ありがとうございました。
社会科で産業を学ぶ5年生。11月29日(金)はNTPトヨタ信州より3名の社員さんに来校いただき、車の製造工程や経済、環境との関わりについて理解を深める出前授業を行いました。
◆クラス全員で三択クイズに挑戦。予想的中なるか!
この50年でわたしたちの生活は大きく変化し、豊かさと便利さを得た一方で環境破壊の問題も深刻化。「二酸化炭素を排出しない」「低燃費」といった特徴を持つ"環境にやさしい車"の開発、生産が進んでいます。
主流のハイブリッドカーや水素を電気に変えて走る車が紹介されると、これらが登場する新しいCM「電気で走るトヨタ」を見たことがある生徒もいました。
『カーアンドエコゲーム』では、一人ひとりが自動車工場の経営者になり、環境問題に配慮しながらクルマ作りをして利益を上げるために奮闘。5年1組では最終的に2000万円以上の利益を上げた生徒がおり、社員さんからは「この金額は中々見たことがない。すばらしいです」とお褒めの言葉をいただきました。
◆アドバイスをもらいながらゲームを進め(↑)、1~3位の発表(↓)
授業の終わりには、自分がすぐに取り組めるSDGs活動を考えました。節水、節電、リサイクル、ごみを減らす、おやつを減らす(⁉)などの"宣言"、ぜひ実践していきましょう。
くらしと密接にかかわる自動車産業に従事する人々の工夫や努力を教えてくださったトヨタ社員のみなさん、ありがとうございました。
〈5年生の感想〉
・水素だけで走る車もあってすごいと思った。空気を汚さない、こういう車がもっとたくさん走るようになったらいいと思う。
・ゲームは、利益を上げることと環境への影響に気をつけること、両方のバランスを取ることが難しかった。
・今もそれなりにむだのない生活を心がけているけれど、今日の授業の内容を家で話し、みんなで少しでも、「むだ」や「もったいない」を少なくしていこうと思う。
プレゼントまで、ありがとうございました
11月28日(木)、7~9年生とこの学年に関わる教職員120名あまりを対象に、学外の先生を招いてメディアリテラシーについての授業を行いました。
「子どもとメディア信州」よりメディアインストラクターの吉崎浩一先生から、「電子メディアを正しく使おう~ネットの怖さを知る~」というテーマでご講話いただきました。
メディアリテラシーとは「正しく使いこなせる力」のこと
「宿題や課題をまったくやらない人」と「勉強もするがネットにもそれなりの時間をかける人」では、テストの点数が変わらないという研究結果がある。学力低下が心配なら、ネット、SNSはやめるべき----
吉崎先生は冒頭から、ネット依存や間違った使い方がもたらす怖さを率直に説き、「被害者、また加害者になる可能性は誰にでもあり、そうしたことが原因で自分や親、周囲の人が不幸になることのないように。行動範囲、生活範囲がどんどん拡大していく前に、正しく、上手にメディアと関わる力を養って」と呼びかけました。
【今回のまとめ】
・真偽や善悪の判断ができないなら、使用・利用を一旦やめる
・他者が嫌がることをするのはいじめを通り越して「犯罪」である
・利用規約をよく理解せず、自分で責任を取れないことはしない
・もしトラブルがあったら、早く相談機関に連絡すること
講話のあと、9年生のある生徒は、「私たちにとって、ネットは切っても切り離せないもの。そうした"社会"の中で生きていくことが当たり前だからこそ、吉崎先生の話は自分事として捉えることができた。情報と機器の危険性を理解し、しっかり考えたうえで使いたい」と話していました。
〈巣山教頭より〉
本校ではメディアリテラシーに関する授業を年2回実施しています。7~9年生のみなさんは、吉崎先生の今日の話をどう受け止めたでしょうか。才教生対象の利用実態アンケートの結果を見ると、少し残念に思うところもありました。
iPadやご家族所有のスマートフォンなどで外の世界と簡単に繋がれること自体が悪いのではありません。本校で学ぶ意義、機器使用に関するルールはどういった目的でつくられたのかを今一度よく考え、正しく活用できる人になってほしいです。
ひとの性について正しく学び、望ましい行動がとれるようにすることをねらいとした性教育授業を行いました。
3~9年生を対象に学年ごと異なるテーマを設定し、今年も助産師の石井美恵子先生が命の大切さを教えてくださいました。
11月26日(火)、5年生の授業では、妊娠と出産についてスライド教材を使った説明が行われた後、等身大の赤ちゃん人形を使い、重さを体感したり適切な抱き方を教わったりました。曲げた自分の腕に人形の首をしっかり乗せ、「意外と重いんだね」「手足がこんなに小さいよ」と言いながら、笑顔で上手にあやすように抱っこしていました。
他の学年でも、「心と体の変化、性の多様性(7年生)」、「お互いを尊重した付き合い方と性被害(8年生)」など、自分と他者を守るために知っておくべきことがたくさん示されました。
ここまで3週かけてすべての授業を行ってくださった石井先生、ありがとうございました。
11月20・21日の2日にわたり、5年生の宿泊研修がありました。
初日、本校でははじめての訪問先となった日本製鉄の名古屋製鉄所では、スラブと呼ばれる厚さ25㎝の鉄のかたまりが切断される様子などを見学。大迫力の製造過程に、生徒たちは興奮している様子でした。
(上:超巨大な高炉マンテルを見学中)
2日目は、トヨタ産業技術記念館へ。動力織機からスタートしたトヨタの歴史と自動車部品の製造工程を見学しました。また、あいち航空ミュージアムでは、飛行の仕組みを学ぶことができました。幸運なことに5年生が到着したタイミングで、その日に展示飛行を終えた「ブルーインパルス」に遭遇しました。
学年主任の先生は、「周囲への思いやりを意識しながら過ごした研修を終え、生徒たちは一回り成長したように感じる。この経験を日々の学校生活の中で活かしてくれることを切に願っている」と話しています。
展示機の中で笑顔を見せる5年生(あいち航空ミュージアム)