
◎最優秀賞 百瀬ひよりさん(8年)
「未来を共創する―アニメで世界を救う⁉-」
プレゼンは、きりっとした表情と少し緊張感のある声で始まりました。
世界で続く戦争や対立に触れ、「争いの背景には、相手を理解しようとする気持ちの不足もあるのではないか」と真剣なまなざしで問いかける姿が印象的でした。人類の長い歴史の中で争いが繰り返されてきたことを示し、「話し合いだけでは限界があるのではないか」と率直な思いを語った百瀬さん。そして――
「そこで注目したのが、日本のアニメです!」
ここからは声のトーンに一気に弾みがつき、挙動もアトラクティブに。自分の"好き"を語る場面では、自然と笑顔がこぼれます。世界的ヒット作『鬼滅の刃』を例に挙げ、家族愛や友情、登場人物それぞれの葛藤が世界中の人の共感を集めていると分析。アニメには、言葉を超えて価値観を伝える力と、大きな影響力があると力強く語りました。
さらに、自身の将来の夢は「多言語を話せる声優になること」と明かし、ただ翻訳されたセリフを話すのではなく、その国の文化や背景も理解したうえで同じキャラクターを演じたいと熱弁。日本のアニメのすごさと、作品を通して世界をつなぎたいという思いがまっすぐに伝わってきました。
〇優秀賞 畠山孝一郎くん(5年)
「MOF×車」
畠山くんはまず、テレビで知ったMOF(金属有機構造体)について発表。MOFは空気中の気体を取り込み、分けたりためたり変えたりできる素材で、有害ガスを無害化することも可能だそう。砂漠の空気から水を作る技術や、二酸化炭素回収への応用も注目されているそうです。
ここからは学年テーマ『未来の車』に則して、MOF搭載のエコカーのアイデアを紹介。大きなグリルで取り込んだ空気を変換・生成してできた水(水素)で走る設計は、二酸化炭素を出さず、クリーンで革新的な車です。「車が作ったきれいな水をエンジンで水を温めれば、カップ麺も作れる」と、無邪気な面ものぞかせました。「工学やエネルギーを学び、人々の役に立つ発明を考えたい」と結んだ畠山くん。MOFと車を組み合わせた未来の可能性に、期待が高まります。
2月18日(水)、「令和7年度プレゼンテーションコンテスト」を開催しました。
対象は5~8年生で、学年ごとに設定されたテーマのもと、発表内容の詳細は各自が自由に決定し、自ら課題を設定しながら探究を進めてきました。
1月下旬から2月後半の授業参観をクラス内予選と位置づけ、保護者の皆様による審査を実施。それを受けて各学年から3名、計12名の代表がこのたびの本選に出場しました。
当日は、対象学年に加え4年生も観覧。スライドは文字情報に頼りすぎることなく、話し手自身が主体となった見事なプレゼンテーションでした。限られた時間の中で、学びの成果を存分に発揮する姿が印象的でした。
校長・教頭ならびにご来賓4名による厳正な審査の結果、各学年の優秀賞を1名ずつ選出し、その中から最優秀賞を決定しました。
どの発表も、探究の深まりと伝える工夫が見られ、会場からは大きな拍手が送られました。本コンテストを通して、生徒たちの思考力・判断力・表現力の伸長が感じられる、充実した時間となりました。
【審査員講評】
・身近な話題から社会の課題まで視野を広げ、今後も学びを深めてほしい。
・ここでの経験を、将来の入試や社会で生きる実践力につなげてほしい。
・努力と個性あふれる発表に感動した。この経験をこれから大いに生かしてほしい。
・みなさんの発表はとても頼もしく、明るい未来を感じさせてくれた。
★最優秀賞、優秀賞に選ばれた4名の発表概要と本選のようすは、(2)(3)(4)で紹介します。
7~9年生の体育、2月20日(金)は空手の授業を行いました。
今年も、学校法人信学会理事長・小林経明先生を講師としてお迎えしました。9年生にとってはこれで3回目の指導となります。
小林先生のお手本を間近で見ながら、最もポピュラーな型『平安』に挑戦。左右どちらの足を軸にして体の向きを変えるのかに戸惑う場面も見られましたが、姿勢や動きの意味を意識しつつ、全員で繰り返し練習に取り組みました。
授業の後半は2人一組で組手にも。小林先生に助言いただきながら、相手の攻撃を流すように、受けと払いの動きを体になじませていきました。

授業の最後は30本の正拳突きで締めくくり、集中力と力強さを実感する時間となりました。3回分の学びの積み重ねを感じながら、技術だけでなく礼節や心の成長も育む貴重な授業となりました。
令和7年度最後の定期テストが行われています。
↑8年2組
2月10日(火)は5~8年で入試5教科、12日(木)は7・8年で技能4教科という日程。定期テストにはめずらしく、休業日(祝日)を挟みます。
採点された答案が数日内に返却されますが、生徒のみなさんは、その結果を見て、学んだことが自分の力になっているかを点検しましょう。
残り少ない3学期、そして令和8年度の授業にどう臨むか、また、家庭学習や時間の使い方といった生活習慣についても、自ら振り返る契機にしてほしいと思います。
↑7年2組
9年生は、高校入試対策テストが今月中にあと2回。
後顧の憂いなき受験となるよう、願っています。
1月25日(木)、令和8年第1回生徒総会が行われました。
2学期の選挙で会長に選ばれた上原さん(8年生)は、会の冒頭で「この時間を実りあるものにしたい」とあいさつ。各委員会から目標と活動計画案が示され、事前に寄せられた質問には明確な理由を述べつつ丁寧に回答していました。委員会同士の連携プロジェクトも多くあり、自主性と協調性をもってⅡ・Ⅲ期の学校生活が一層盛り上がっていくのではないでしょうか。

小松校長は、「8年生は覚悟と自覚を固め、後輩に最高学年としての姿を見せてください。そして、そこについていく後輩のみなさんには、"自分が誰かに何かをしてもらう"のではなく、"自分はどう貢献できるか"を考えて、所属する委員会を決めてほしい」と激励。
生徒会は9年生から完全に引き継がれ、才教学園を牽引する8年生が各所で役割を果たし、どのように活躍してくれるのか、期待が高まります。
日本の伝統文化に親しむことを目的に、9年生を対象とした恒例の和太鼓演奏の体験授業を1月21日(水)に行いました。講師は本校とゆかりの深い寿台太鼓連のみなさま5名で、熱く楽しい指導で9年生を盛り立ててくださいました。
長胴太鼓、締め太鼓、チャッパ、チャンチキなど、鳴り物はすべて連所有のもので、体験とはいえ本当に贅沢な授業です。長胴太鼓は1尺4寸、1尺6寸、2尺5寸の3種類。腰を落とした姿勢をキープするのは難しそうでしたが、いざ打ち始めるとすぐに夢中で練習に励んでいました。
「手を上に挙げるときはバチで天をさすように」「中心付近を打つといい音が鳴るよ」「打った反動でしっかり響かせてみよう」と声をかけていただきながら、笑顔で取り組む9年生。
今回の課題曲は『夏祭り』。時間は十数分と短いながら、しっかり演奏しきることができたようで、演奏後の顔は充足感でいっぱいでした。
課題曲の演奏が終わったところで、ちょっと特別な時間も設けていただきました。
今は和太鼓を洋楽器のドラムのように使うこともメジャーになってきているらしく、音の高い締め太鼓と胴長太鼓を近い距離に並べ、さいきょう祭の全校合唱で歌った『RPG』を演奏するひとコマも。今年、ドラムを演奏した男子生徒2名がリズムを刻み、ほかの生徒は歌で参加しました。「こんなアレンジもできるのか・・・と、和太鼓の楽しみ方が広がった」という声もこぼれました。
授業終盤には、高校受験に向かう生徒たちに『寿三本締め』が贈られ、講師のおひとりである吉村さんは、「邦楽のすばらしさに触れ、その楽しさを全身で味わってもらえたら嬉しい。体調に気をつけ、日々を健やかに過ごしてほしい」と笑顔で話してくださいました。
寿台太鼓連のみなさま、ありがとうございました。
[生徒の感想]
・「スジがいい」と言ってもらえてうれしかったし、演奏後はすっきりした気持ちになれた。機会があれば、ぜひまた太鼓を打ってみたい。
・同じ長胴太鼓でも、1尺4寸と2尺超えでは打った時の手と腕の振動が全然違った。諏訪で作られた太鼓だということで、地元が同じで誇らしく思う。
・張られた皮の反発する感触がまだ体に残っている感じ。特別に"ドラム"のように演奏させてもらうことができ、貴重な時間になった。
1月8日(木)、令和7年度3学期が始まりました。
【校長講話】
生徒のみなさんおはようございます。そして、あけましておめでとうございます。新しい年の初め、身が引き締まる思いですね。冬休みは、いろいろなことを学んだのではないでしょうか。それらをぜひ、今学期の生活にしっかり活かしましょう。
さて、今年の干支は馬(午)。馬にまつわる格言やことわざ、故事が思い浮かびますか?
「馬が合う」、「馬子にも衣裳」、「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」、「老いたる馬は道を忘れず」などがありますね。
馬は昔からさまざまなかたちで私たち人間と深く関わってきた動物です。そのように切っても切り離せない存在だからこそ、馬に関連する言葉が多いのかもしれません。
その中で、今日、私がみなさんに伝えたい言葉は、『人間万事塞翁が馬』です。
塞翁というのは、人里離れた砦に住んでいる老人のこと。彼が飼っていた馬が逃げてしまい、周りの人は同情したが、老人はあまり悲しむ様子はなかった。何か月か経ち、逃げた馬が別の馬を連れて戻ったが、老人はそれもあまり喜ばない。あるとき、自分の息子が新しい馬に乗ったら、落馬し足を骨折してしまった。しばらくして戦争が始まったが、足を悪くしていた息子は兵隊に取られずに済んだ。人間の幸・不幸は予測不可能であり、何が幸運かはわからない―という話です。
私たちは、嬉しいことがあればどうしたってはしゃぐし、悲しいことがあれば気持ちが沈みます。けれど、悪いことがあればいいことがある、いいことがあれば悪いこともある。常に先を見て備えることの大切さも、この話は教えてくれています。
そして、もし、みなさんに、辛いとき、頑張らなくてはいけない時がきたら、「9頭の走る馬」を想像しましょう。語呂合わせで「馬九行久(うまくいく)」縁起物です。
9年生の高校入試を筆頭に、みなさんが自分たちの成長を周りの人たちに示していく3学期は、やはり1年の中で特別な期間。その3学期には、いいこともあればよくないこともあるでしょう。そういう時に『人間万事塞翁が馬』、『万事うまくいく』を思い出して、才教生としてどう努力していくか考えつつ、日々を過ごしてくれることを望みます。