
7月1日(火)、全校あげて交通安全教室を行いました。
今回、4年生の自転車運転安全教室では警察署、松本市役所の方から直接運転免許証を交付していただきました。
代表生徒は少し緊張したようすも見せながら免許証を受け取り、「自分が事故に遭ったりけがをしたりしないように、また、他の人の安全にも注意して自転車に乗りたい」と話していました。

上の画像:4年生 自転車教室のようす
他の学年でも、道を歩くときに気をつけることや自転車利用のルールをあらためて学び、知らず知らずのうちにルール違反をしていないかなど、自分ごととしてしっかり考えるきっかけになりました。
市交通安全課の方からは、「同じ"みる"でも、受動的に"見る"か、意識して"観る"かが大切。ほんの少しの見落としが、路上では命を奪うことに直結すると自覚して」とお話いただきました。

上の画像は交通安全教室(5~9年生)のようす
上の画像は1~4年生の個通安全教室より
登下校ではスクールバスや家庭送迎の生徒が多い本校ですが、乗車中の安全も運転者任せにはしないこと。また、徒歩通学の生徒も、「車が来ないから道路を横断してもいいや」などと安易に考えないこと。
生徒には、ここで学習したことを忘れず、命を守るための安全な行動を常に心がけてほしいと思います。
もちろん、教職員、スクールバスのドライバーも、今後とも安全に十分注意していきます。
保護者のみなさまにも、かねてよりお知らせしているように、公道の走行はもとより、正門周辺の車両出入りや構内徐行の徹底にご協力をお願いいいたします。
7月18日(金)は、令和7年度1学期の最終登校日でした。
【校長講話】
4月から始まった1学期。私にはあっという間でしたが、みなさんはどうでしたか。
いよいよ夏休みに入りますが、規則正しい生活を送り、健康に気をつけて充実したものにしてください。
今日の講話は、ホセ・ムヒカという人について話そうと思います。
ホセ・ムヒカ氏は、2010~2015年まで南米ウルグアイの大統領でした。
貧しい家庭に生まれ、働きながら勉強を続けて大学に通い、政治家になりました。
苦学、努力の一方で、過激な思想ゆえに10年以上収監されたこともありました。
ムヒカ氏の本は、学校図書室にもあるので、ぜひ手に取ってみてください。
さて、彼の政治に対する信念はとてもシンプルでした。
「貧困や差別、紛争で苦しんでいる人を助けることが、国が幸せになる方法だ」
「弱き人に手を差し伸べることはゆるぎない正義だ」
こうした考えを、徹頭徹尾、貫きました。
『世界で一番貧しい大統領』と呼ばれたムヒカ氏。
彼の発言と姿勢が注目されたのは、2012年の『地球サミット』でした。
「私は、貧しいのではなく質素なだけだ。
貧しいのは、"多くを持っても満足できない人"。
社会、経済、政治のシステムを大きく変えなければ、
その貧しさも環境も解決せず、地球の未来もない」
我々はどうでしょうか。
あれも欲しい これも欲しい
人にこうしてほしい
自分さえ良ければいい 自分だけ楽しければいい
苦しんだり悲しんだりしている人は関係ない・・・
求めるだけの、心貧しい人になっていないでしょうか。
今の生活に不平不満があっても、どこかで感謝、満足を見出し、
誰かのために行動すること、それが、才教学園の掲げる「世のため人のために尽くす」ということです。
夏休みは普段と比べ、家族や親戚、地域の人とふれあう時間も多くなります。
そうした場でみなさんが、積極的に行動することを期待します。
ところで、彼は、日本が生みだしたあのスーパーヒーローにそっくりです。
それはだれか・・・?
2学期始業式で、この答え合わせをしましょう。
【表彰】
◆学校長賞特別賞
校内定期テストの成績優秀者に贈られます。
5~9年生で各学年1名が、全校の前で賞状を受け取りました。
◆競技かるた部 水無月大会(茅野市で開催)に出場し昇級を果たした部員への賞状伝達がありました。
夏休み前の生徒に向け、非行・被害防止教室が行われました。
7月2日は7~9年生、16日は5・6年生を対象に、松本警察署・スクールサポーターの吉田由紀さんが、非違行為の事例やどのような刑罰が科されるのかを説明してくださいました。
・蹴る、殴る、相手の嫌がることは、友達同士でもしてはダメ
(もちろん、させることもダメ)
・体にも心にも傷はつく
・放置自転車など「自分のもの」とはっきり示せないものに触らない
・花火のような遊びが犯罪になることもある
5・6年生の授業後半に視聴した動画教材では、万引きにフォーカス。
なぜ万引きをしてしまったのか、その理由として、「みんなが持っているから」「スリルを味わいたくて」「さみしかったから」というものがありました。
万引きをしたことで警察で取り調べを受けたり、家や学校に連絡されたり、周りからの信用を無くしたり・・・
最初に被害にあったのはお店ですが、結果として『誰も得をしない』、しかも『万引きをした本人が一番の被害者となる』というお話でした。

夏休みは、いつもより心も体も解放されて隙が生まれやすい時期。
楽しい休みにしたいと思うなら、自分で自分の安全に気を配ることが肝要です。
吉田先生の話を忘れず、自分が傷ついたり、周りの人を悲しませたりするような行動を生徒たちがとらないことを、切に願います。
吉田先生にはこの1学期に計6回来校いただきました。ネット依存や軽率な行動の行き着く先にあるものの怖さを、いつも厳粛にご指導いただきありがとうございました。
赤ちゃん、お母さんと生徒が触れ合う授業「赤ちゃん先生」を7月4日(金)に行いました。
NPO法人ママの働き方応援隊のみなさんにご協力いただき、毎年8年生が命の大切さを学んでいます。今回は、ママディレクターとお子さん計7組が来校し、妊娠・出産や育児についてさまざまな話を聞かせてくださいました。
「家族にどんなことを手伝ってほしいですか?」「楽しいこと、大変なことは?」と質問する8年生に、本音で接してくれるママディレクターのみなさん。妊娠中のエコー写真を見せてくれたり、外出時に必要なものが入ったマザーズバッグを持たせてくれたりしました。

もちろん、赤ちゃん先生もその行動やしぐさなど、全身を使って「いのち」の大切さを教えてくれました。
「マザーズバッグは思ったより重い。赤ちゃん、子どもを連れて出かけるのは大変そう」
「泣くことも自然な反応で、赤ちゃんができる意思表示だとわかった」
「9ヶ月でも、赤ちゃんの力は意外と強い」
「抱っこしたら、あたたかくてとても癒された」
・・・など、8年生の感想は体感、体験に基づくものが多くありました。
赤ちゃん先生とママ先生のみなさん、生きる力を実感する授業をありがとうございました。

雲の陰は期待できない暑い日となった6月7日(土)、校友会保護者会の環境整備作業がありました。
全体集合より早く、つまりは生徒が合流する前に、多くの方が刈払機で除草作業にあたって下さいました。
朝のうちはこのような状態だった、1年生の教室の外は・・・

このとおりです!
Ⅱ期5~7年生と教職員も加わり、3時間ほどの作業を経て、構内がとてもすっきりしました。
日ごろは中々手が回らないところの整備に、「子どもたちのためですから」と汗を流してくださった保護者のみなさん、本当にありがとうございました。
(2回目、8月31日は、おひさまに少し遠慮していただきたいと思います・・・)


ネットの正しい使い方を学ぶ『メディアリテラシー講話』。6月6日(金)は5~9年生、11日(水)は3・4年生を対象に、松本警察署・スクールサポーターの吉田様より学齢に合った特別授業を行っていただきました。
吉田先生は、「今は、パソコンやタブレット、スマートフォンといった機器を使わない生活は考えられなくなった。そういう時代を生きていくみなさんに伝えたいのは、"たかがネット"と考えないで、ということ。SNS上でも、悪いことをすれば犯罪者としてつかめるということを自覚して、適切にネットとつき合ってほしい」と話していました。

「1人1端末」が当たり前となった今、『ネットにつながることで犯罪にかかわる可能性がある』ことを理解し、機器やアプリを正しく使えるようになることは大きな課題です。
なんとなく、だらだらと長時間、使っていませんか?
人に知られたら困る使い方をしていませんか?
「正しい情報」が何か、わかっていますか?
「ネット上で顔の見えないだれか」を「知り合い・友達」と思っていませんか?
Ⅱ・Ⅲ期生の授業の終わりには、主任の先生から次のような話がありました。
「大人の自分でも、この1時間に初めて知る内容が多かった。一番安全なのはネットを使わないことだが、いまはそれこそが難しい。常に危険にさらされているという自覚を強く持ち、トラブルが起こったら、それが小さな芽だとしてもすぐに信頼できるところに相談した方がいいと強く感じた」
吉田先生は、「正しい情報を知るには、ニュースをしっかり読む・聞くこと」ともおっしゃっていました。
フェイクニュースに踊らされることなく、情報はネットでなくテレビや新聞社といったニュースメディアや、公の機関といった信頼できる情報源から発信されるものに触れなくては、ということです。
生徒対象の授業ではありましたが、子どもに日常的に触れる大人も、「手元」の危険性に十分注意する必要があります。ご家庭でも改めて、ネットや端末の使い方を話し合ってみてください。