3月18日(火)、令和6年度の中学校卒業証書授与式および小学校課程修了式をまつもと市民芸術館で執り行いました。
ひとつの節目を迎えた6年生と9年生。会場に到着すると胸に花をつけてもらい、友達同士、また先生たちと言葉を交わし合って笑顔を見せていました。
小学校課程修了式
小学校課程修了式で生徒代表挨拶を務めた佐藤くるみさん(6年生)は、さいきょう祭について振り返り、「6年生で臨んだミュージカル"魔女の宅急便"では、役割を自覚し、責任感を持って練習に取り組んだおかげで、強い団結力が生まれた」と朗々と話し、1年生のときの演目『みらいへのおくりもの』にも言及。ロボットが主役となった時代をテーマにした劇の内容に準え、「ロボットやAIが活躍するようになる"これから"を生きる私たちは、学んだことを活かしながら自ら考え行動していきたい」と決意を語りました。
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3月10日(月)、長野県が進めている高校再編計画の一端として、本校8年生に対する意見聴取の場が設けられました。
当日は県教委高校再編室の担当者4名がファシリテーターとなり、全体を4グループに分けてディスカッションを行いました。8年生は、自分たちの進路にも直結する大切な話だと、和やかな雰囲気でも真剣に取り組んでいました。
社会の変化に即して高校改革が必要であるということを主軸に、ICT活用を含め学び方が多様化していること、通信制高校を選択する生徒が増えていることなどをふまえ、「再編に関する基準は現行のままでいいのか」がテーマでした。
高校の規模に応じたメリットとデメリット、高校所在地が都市部なのか中山間地なのか、少子化が加速する中での学校規模や複数校の統合の可能性など難しい内容ではありましたが、8年生はワークシートに自分の意見を書き連ねていました。
授業の最後には、ファシリテーターとまとめた意見をグループの代表生徒が発表。
主事の井出先生からは「現役の生徒のみなさんから直接意見を聞く重要な機会を本当にありがとうございました。1年後に高校を受験するみなさんの選択に役立てたのなら嬉しく思います。1年後の高校受験を、ぜひ頑張って」との言葉をいただきました。
【生徒のワークシートより】
○大規模高校について ※
・行事の規模が大きく、部活動も充実している
・多くの人と関われてよいが、一方で広く浅い関係になりそう
・何かと準備が大変そう
○小規模高校について ※
・教員数が少なくても運営でき、生徒に目が届きやすそう
・都市部に住んでいない人も通いやすい
・大勢での生活に弱くなりそう
○高校選びで優先することは何か
・自宅からの距離や通学時間
・学校方針、偏差値、学校設備
・自分のやりたいことが実現できるかどうか
※大規模高校は1学年6クラス、小規模高校は1学年3クラスの設定
令和6年度の終わりまで3週間ほどいうところまできた2月末、7年生と8年生を対象にした生徒指導講話がありました。今回も、松本警察署よりスクールサポーターの吉田さんにご来校いただき、気持ちが揺れやすく多感な時期を迎えた生徒たちに必要な、大切なことをお話いただきました。
【講話より】
○"若気の至り"では済まされない
学校や友達のものを壊したり、勝手に持っていくことは罪になる。「そんなことは当然知っている」と思っていても、実際にやらないでいられる強い心を持っていますか? 法律は社会のルールであり、守らなくてはいけません。勝手な解釈をして「マイルール」にしていませんか? たとえよく考えずにしてしまった行動だとしても、中学生の行為だとしても、相当の刑に処せられ、社会的制裁もうけることになってしまいます。
○知識を得て、大切な人生を失わないで
みなさんの中に犯罪者になりたいと思う人はいないでしょう。周りの人もそのようなことは望んでいないし、警察も同じです。もし犯罪者になってしまったら、失うものは想像以上大きい。SNSで闇バイトなどの勧誘が多くなっていますが、「簡単にお金が手に入るうまい話」はありません。そうした誘いに乗らない、だまされない知識を持って、自分自身を裏切ることのないようにしてください。
土砂災害から命や財産を守り、災害防止への理解と関心を深めるための絵画および作文コンクールにおいて、青栁翔子さん(7年生)の作文が国土交通事務次官賞(優秀賞)を受賞しました。
これは国土交通省や都道府県が小中学生を対象に募集したもので、青栁さんは「土砂災害から身を守るために」という題で作文しました。
「犠牲者が出ないよう周囲と協力し、大切な人たちの命を守りたい」
これまで大きな災害に自身が直面はしたことはないものの、家庭で複数個の非常持ち出しバッグを準備していること、避難情報が出たら早く移動すること、その際は周りの人に声をかけるよう心がけたいーーと、作文ではこのように綴っています。
このことについて、3月5日(水)、松本建設事務所より太田所長ほか3名が来校され、賞状伝達式が行われました。
すでに防災士の資格を持つ青栁さん。式後の懇談では、災害現場などでのボランティア活動や防災力を高めるための活動など、命に関わる大きな役割が求められる防災士を目指したきっかけや、防災士としてどんなことをしたいかといった質問を受けました。
防災に関する意識は自然発生的ではあったそうですが、特に2019年に長野市長沼地区で発生した水害で「水に浸かった新幹線の車両を見て大きな衝撃を受けた」と。2023年、防災士資格試験の新聞記事が目に止まり、ご家族の協力のもと、2024年夏に資格取得のための講座を受講。試験勉強を重ね、見事一発合格を果たしました。
青栁さんを指導する先生たちは、「日頃から新聞などをよく読んでいる」、「探究心が旺盛。地域でのボランティア活動に参加したことを報告してくれる。人間関係が希薄になりがちな中で頼もしい」とコメント。
当の青栁さんは、屈託のない笑顔でを見せつつ、「防災士としてのもっと知識を増やしたい」と、貪欲な姿勢をのぞかせていました。
作品は、国土交通省、長野県のホームページにも掲載されていますので、ぜひご覧ください。
2月23日(日)、第22回松本市中学校春の吹奏楽祭がまつもと市民芸術館で行われました。
〈 吹奏楽部顧問より 〉
「春の吹奏楽祭」は、自分たちの好きな曲に振り付けや演出などを加えて自由に演奏するもので、みんな毎回楽しみにしています。いつも筑摩野中学校との合同演奏でしたが、今回はそこに明善中学校も加わり総勢43名の大編成に。楽譜にあるすべての楽器がほぼそろったほか、ハープも入れて演奏に広がりが生まれ、優雅な合奏になりました。
演奏した曲は、筑摩野中学校と合同で「スパークル」、3校合同で「ドラゴンクエスト序曲」です。練りこんだ演出と演奏で会場を盛り上げ、部員だけでなく顧問も合奏に加わり、楽しいステージになりました。
他の団体のステージもすべて聴くことができ、これからの演奏、練習の参考になりました。
筑摩野中との練習は2回、3校合わせての練習は1回と少なかったのですが、様々な練習の仕方などを知ることができたり、演奏だけでなくMCなど演出に関わることにも取り組んだりと有意義な時間を過ごせました。
筑摩野中学校吹奏楽部、明善中学校の吹奏楽部のみなさん、ありがとうございました。
令和6年度プレゼンテーションコンテストの本選が2月19日に行われました。
本選には、1月の予選を突破した5〜8年生の各クラス代表者1名と学年選出4名の計12名が登壇。総合・STEAM型プロジェクト学習の流れをくんで探求してきたことを発表する姿は実に堂々としていて、どれも見応え、聞き応えのある内容でした。
生徒が描く未来予想図、身をもって体験したことや、社会で話題になっていることに自分なりの考察を加えて紡ぎ出される言葉は力強く、ご来賓・審査員のみなさんからは「順位をつけるのが難しいほど素晴らしかった」とお褒めの言葉をいただきました。
テーマ(学年別「 」内表示)と個々のタイトルは、発表順に次のとおりです。
(★・・・学年内優秀賞)
5年「未来の車」
・超音波で走る安全でエコな車
・未来を良くする車
★命を守る車
6年「防災 私たちにできること〜命が繋ぐ笑顔の輪〜」
★3日間を生き延びろ!!
・避難所で質の良い睡眠をとるために
・いざという時のために 〜想定してみよう〜
7年「平和」
・現代につながる優生思想
・温かいご飯でこころをつなぐ! 〜こども食堂はみんなの居場所〜
★守れ、家族の平和!
8年「未来を共創する」
★生成AIの未来〜最先端の技術を体験!〜
・自分らしく過ごすために
・地域との共創 〜妊娠、出産、育児に温かい社会の実現を目指して〜
◇◆◇最優秀賞◇◆◇
加藤純明くん「守れ、家族の平和!」
きょうだいげんかの実態についてアンケートをとり、けんかの理由や家族の対応などを調査・分析した加藤くん。家庭内を居心地のいい場所にするためのエッセンスを、ときにユーモアを交えて届けてくれました。
荻原知香さん「生成AIの未来〜最先端の技術を体験!〜」
めざましい発展を遂げたAI技術について調べた荻原さんは、音声会話型とテキスト生成型、それぞれのAIアプリに同じ質問をして、その返事を比較するなどしました。うまく活用すればさまざまな楽しみ方があるとし、「ぜひ生成AIを使ってみて」と結びました。
最優秀賞に2名が選ばれたのは、才教学園プレゼンテーションコンテスト始まって以来初のこと。あたたかく大きな拍手が贈られました。最優秀賞、優秀賞のみなさん、おめでとうございます!
本選に出場したみなさん、準備や練習がテスト期間と重なり大変だったと思いますが、本当におつかれさまでした。
審査にご協力くださったご来賓のみなさま、また、会場に足をお運びくださった保護者のみなさま、ありがとうございました。
【審査委員長 講評】
12名のファイナリストは、みんな100点満点。年々レベルが上がっていると感じます。すてきなプレゼンをありがとうございました。
この場にいるみなさんにとって多くの学びがあったと思いますが、大切なのは、自分の「なぜ?」をなおざりにしないこと。そして、自分の頭で考え、自分の体を使って経験し、自分の言葉で語ること。こうしたプレゼンテーションの根幹を意識して、ぜひ来年の発表の向上に役立ててください。
今年度の授業参観もこれが最終となりました。
2月4日は2年生の、5日は1年生の参観日。保護者のみなさまには、お忙しいなか足を運んでいただき、ありがとうございました。子ども達は、緊張しつつも、いつも以上に張り切っていたように思います。およそ1年で目を見張る成長した姿を、その目でしっかりご覧いただくことができたのではないでしょうか。
2年生は、自分が生まれたときのことや名前の由来、印象深いエピソードなど、お家の人にインタビューしたことを紹介。「ここまで育ててくれてありがとう。将来の夢に向かってがんばります」と感謝の思いが詰まった手紙も渡しました。お家の方からも、「生まれてきてくれてありがとう」と、たくさんのあたたかい言葉をいただきました。
「学習発表会」と銘打った1年生の参観では、ことわざや漢字、偉人などを調べ、グループ発表を行いました。クイズに正解したときに両手で大きなマルをつくり、百人一首で親子対決もしました。1年生が勝った場合は、ごほうびにおんぶや肩車。笑顔があふれた1時間でした。英語での自己紹介で、"I want ○○○ for my birthday."と言っていた1年生。みなさんの願いが叶うといいですね。
★2年生/「これまでの自分・これからの自分」発表会
★1年生/がくしゅうはっぴょうかい
2月3・4日の授業参観にも、多くの保護者のみなさまにご来校いただきありがとうございました。
さて、いまさらですが、「プレゼンテーション」とは、『①提示。説明。表現。②自分の考えを他者が理解しやすいように、目に見える形で示すこと(出典:三省堂 大辞林)』と定義されています。
3学期の授業参観は、生徒たちが「総合の時間」や長期休みなどを使って調べ、まとめあげたことを、聴く人にわかりやすく伝える場。3年生も4年生も、自分たちが暮らす地域で発見した魅力をより多くの人に知ってほしい、自分なりの工夫やアイデアでもっと良くしたいという願いをもって準備を進めてきました。
生徒による司会進行、教科横断的な学びやデジタル機器の操作、自分が選択した情報の共有といったポイントがクリアできたかは、プレゼンをご覧いただいた保護者のみなさんがお感じになったとおり、です。
★4年生/プレゼンテーション~なぜ?なぜ?長野県のひみつ~
★3年生/総合発表会「松本市のよいところ」