
日本の伝統文化に親しむことを目的に、9年生を対象とした恒例の和太鼓演奏の体験授業を1月21日(水)に行いました。講師は本校とゆかりの深い寿台太鼓連のみなさま5名で、熱く楽しい指導で9年生を盛り立ててくださいました。
長胴太鼓、締め太鼓、チャッパ、チャンチキなど、鳴り物はすべて連所有のもので、体験とはいえ本当に贅沢な授業です。長胴太鼓は1尺4寸、1尺6寸、2尺5寸の3種類。腰を落とした姿勢をキープするのは難しそうでしたが、いざ打ち始めるとすぐに夢中で練習に励んでいました。
「手を上に挙げるときはバチで天をさすように」「中心付近を打つといい音が鳴るよ」「打った反動でしっかり響かせてみよう」と声をかけていただきながら、笑顔で取り組む9年生。
今回の課題曲は『夏祭り』。時間は十数分と短いながら、しっかり演奏しきることができたようで、演奏後の顔は充足感でいっぱいでした。
課題曲の演奏が終わったところで、ちょっと特別な時間も設けていただきました。
今は和太鼓を洋楽器のドラムのように使うこともメジャーになってきているらしく、音の高い締め太鼓と胴長太鼓を近い距離に並べ、さいきょう祭の全校合唱で歌った『RPG』を演奏するひとコマも。今年、ドラムを演奏した男子生徒2名がリズムを刻み、ほかの生徒は歌で参加しました。「こんなアレンジもできるのか・・・と、和太鼓の楽しみ方が広がった」という声もこぼれました。
授業終盤には、高校受験に向かう生徒たちに『寿三本締め』が贈られ、講師のおひとりである吉村さんは、「邦楽のすばらしさに触れ、その楽しさを全身で味わってもらえたら嬉しい。体調に気をつけ、日々を健やかに過ごしてほしい」と笑顔で話してくださいました。
寿台太鼓連のみなさま、ありがとうございました。
[生徒の感想]
・「スジがいい」と言ってもらえてうれしかったし、演奏後はすっきりした気持ちになれた。機会があれば、ぜひまた太鼓を打ってみたい。
・同じ長胴太鼓でも、1尺4寸と2尺超えでは打った時の手と腕の振動が全然違った。諏訪で作られた太鼓だということで、地元が同じで誇らしく思う。
・張られた皮の反発する感触がまだ体に残っている感じ。特別に"ドラム"のように演奏させてもらうことができ、貴重な時間になった。
1月8日(木)、令和7年度3学期が始まりました。
【校長講話】
生徒のみなさんおはようございます。そして、あけましておめでとうございます。新しい年の初め、身が引き締まる思いですね。冬休みは、いろいろなことを学んだのではないでしょうか。それらをぜひ、今学期の生活にしっかり活かしましょう。
さて、今年の干支は馬(午)。馬にまつわる格言やことわざ、故事が思い浮かびますか?
「馬が合う」、「馬子にも衣裳」、「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」、「老いたる馬は道を忘れず」などがありますね。
馬は昔からさまざまなかたちで私たち人間と深く関わってきた動物です。そのように切っても切り離せない存在だからこそ、馬に関連する言葉が多いのかもしれません。
その中で、今日、私がみなさんに伝えたい言葉は、『人間万事塞翁が馬』です。
塞翁というのは、人里離れた砦に住んでいる老人のこと。彼が飼っていた馬が逃げてしまい、周りの人は同情したが、老人はあまり悲しむ様子はなかった。何か月か経ち、逃げた馬が別の馬を連れて戻ったが、老人はそれもあまり喜ばない。あるとき、自分の息子が新しい馬に乗ったら、落馬し足を骨折してしまった。しばらくして戦争が始まったが、足を悪くしていた息子は兵隊に取られずに済んだ。人間の幸・不幸は予測不可能であり、何が幸運かはわからない―という話です。
私たちは、嬉しいことがあればどうしたってはしゃぐし、悲しいことがあれば気持ちが沈みます。けれど、悪いことがあればいいことがある、いいことがあれば悪いこともある。常に先を見て備えることの大切さも、この話は教えてくれています。
そして、もし、みなさんに、辛いとき、頑張らなくてはいけない時がきたら、「9頭の走る馬」を想像しましょう。語呂合わせで「馬九行久(うまくいく)」縁起物です。
9年生の高校入試を筆頭に、みなさんが自分たちの成長を周りの人たちに示していく3学期は、やはり1年の中で特別な期間。その3学期には、いいこともあればよくないこともあるでしょう。そういう時に『人間万事塞翁が馬』、『万事うまくいく』を思い出して、才教生としてどう努力していくか考えつつ、日々を過ごしてくれることを望みます。
今年10月に始まった新人戦(個人戦)は、12月21日(日)に県大会が行われました。8年生の丸山由真くんは、この県大会出場に目標を定めて日々練習を重ね、昨年と今年、2年連続で県大会への出場を決めました。
卓球部顧問の先生が、ここまでの歩みをまとめてくださいましたので、ご紹介します。
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〈10/19 中信大会/松本会場〉
第6シードで2回戦からのスタートでした。ここから5回戦まで順調に勝ち上がって準々決勝へ進みましたが、このレベルともなると、対戦するのは他校の強豪選手。練習でも顔を合わせるライバル同士、勝ったり負けたりを繰り返して手の内を知り尽くしている相手でもあります。終始相手のペースで試合が進み、準々決勝で敗退しベスト8で終わるも、上位32名が進む中信大会出場を決めました。
〈11/15 中信大会〉
新人戦では、「お互いのレベルがわからない状況」も珍しくない新人戦。1、2回戦を順調に勝ち進み、3回戦で相まみえた第1シードの選手は、丸山くんが苦手としている変則ラバー(ツブラバー)の使い手でした。自分の打球と逆の回転をかけられても、日頃の練習の成果を発揮し、3-0のストレート勝利という快挙を成し遂げました。
準々決勝では、過去何度も対戦しなかなか勝てなかった相手に、4セットまでのカウントは2-2。最終セットはスタートで少々つまずき、ポイントは2-9とリードされました。ピンチから10-10の同点に追いつくも結果は惜敗、ベスト8となりました。精神的にも安定し、力はついているけれど、「惜しい試合をものにできない」という課題が見えました。
〈12/21 県大会〉
2回戦前半は、相手のペースで2ゲームをとられました。今までであれば0-3で負けてしまう所、コーチのアドバイスをもとに相手の弱点をうまく分析し、そこから3ゲームを取り返して見事逆転勝利。窮地に立たされても、冷静に状況を見極めて試合をひっくり返したた由真くんに、プレイヤーとしての成長を感じました。
3回戦、第2シードの戦いは相手の強打とサーブに苦しみました。接戦を落としましたが、昨年度に続き長野県ベスト16に入り、本人の自信につながったようです。
振り返れば、丸山くんは他団体の試合を含め、様々な大会で結果を出し、賞状も多数手にしています。学校部活動のゼッケンをつけて出た大会成績としては、「松本市小学生大会 優勝」「テレビ松本カップ団体戦 3位入賞」等があります。しかし、コロナ禍で全校の前で表彰される機会はなく、応接室で伝達式をすることが主でした。今年の新人戦の結果をもって、先の終業式において全校の前で初めて表彰され、「とても嬉しかった」と言っていた丸山くん。 来期、中学生として最後の大会は他団体からの出場ですが、高い目標を掲げて取り組んでくれるだろうと期待しています。
卓球部顧問
笑顔で賞状を受け取る丸山くん(2学期終業式・2025/12/17)
学校・入試説明会
本校の概要と、入学選抜試験についてご説明いたします。
日時:令和8年1月10日(土) 10:00~11:30
場所:才教学園小学校・中学校
対象:本校への受験を検討されている方
学校・入試説明会お申し込みはこちらから
<第3回 入学選抜試験(最終試験)>
日程:令和8年1月25日(日)
対象学年:新1年生~新9年生
出願期間:1月13日(火)~1月16日(金)
合格発表:1月31日(土)
入学願書の請求、お問い合わせはこちらから
(12月26日~1月6日までは休館となりますので、1月7日以降の発送となります。)
出願方法等ご不明な点がございましたら、才教学園事務室(0263-58-0311)までお問合せください。
校長講話に続いて、賞状伝達式。2学期後半も、うれしい報告がたくさんありました。
みなさん、おめでとうございます。
【表彰・個人】
●2学期学校長賞特別賞
校内定期テストの成績優秀者5名(5~9年の各学年1名)に、校長から賞状が手渡されました。
●令和7年度中信地区学校体育大会(卓球 /松本会場)
個人戦 第5位 丸山由真くん(8年)
※11月の中信大会も勝ち上がり、12/21に県大会(長野市で開催)に出場予定
●第44回全国中学生人権作文コンテスト長野県大会
松本地区 優秀賞 新保芙佑香さん(9年)
●中学生の税についての作文
長野県租税教育推進協議会長賞 畠山久奈さん(7年)
●第48回長野県読書感想文コンクール
金賞4名
山﨑茉綾さん(7年) 三澤桜來さん(6年)
吉村高連くん(4年) 吉村騰堂くん(3年)
●第41回高円宮杯日本武道館書写大展覧会
硬筆の部 日本武道館賞 池田匠之介くん(2年)
【表彰・団体】
◆卓球部
第1回塩尻桔梗ライオンズクラブ卓球交流大会
団体戦小・中学生の部
Gリーグ 第3位 才教学園中学校
Hリーグ 第3位 才教学園クラブA
Jリーグ 第3位 才教学園クラブB
暑さに辟易としながら始まった2学期も、今日で終わり。生徒、教職員みんなで励んだ大掃除のおかげで、学校は隅々まできれいになりました。
生徒のみなさんには、たくさんの行事を経験する中で得られた学びを糧とし、「結果を求められる3学期」に向けて有意義な冬休みを過ごしてくれることを願います。
【校長講話】
2026年を迎えるにあたり、みなさんの未来に関する話をしようと思います。
みなさんは、シンギュラリティという言葉を知っていますか? 今から20年前にアメリカの発明家・実業家であるレイ・カーツワイル(Ray Kurzweil)が提唱したもので、「人工知能が人間の能力を上回り、人類の在り方が根本的に変わる転換点」を意味します。カーツワイルは、このシンギュラリティが、遅くとも2045年までにはやってくると予測しましたが、もしそうなったらどうなるかを考えてみましょう。
まず、いいこととして、人類の生産性が飛躍的に向上するといいます。例えば、いま、1人が1日に作れるスマホが5台だとして、それが20台、30台にもなるくらい効率がよくなるということ。医療をはじめとする様々な分野でも、さらなる進歩が期待されます。
一方で、好ましくないことも起きそうです。今から50年以上前、スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)が作った映画「2001年宇宙の旅(2001:A Space Odyssey、1968年公開)」では、木星に向かう宇宙船の中でAIが暴走し、人間が翻弄されるさまが描かれました。これが現実になるかもしれません。
そして、AIの発展は、いま人間が行っている仕事・職業の6~7割を奪うとされ、アメリカではすでにその影響が出始めています。大学を卒業しても就く職業がない...そんな未来が現実味を帯びています。
では、そうならないために、「AIに負けない」ために、どんな力が必要でしょうか。
テクノロジーを知り、扱えることは当たり前。それに加えて、次のような力が必要とされます。
膨大な情報の真偽を見分ける「判断力」。集められた情報を論理的、体系的に積み上げる「思考力」や、「課題発見力」。その先で到達した考えを他者に正確に伝える「表現力」。ゼロからイチをつくるための「想像力・創造力」。 これらは私たち人間が経験から学び、体得できるものであって、AIが同じようにできることではありません。。
AIの知識は「データ」に過ぎませんが、人間は「本物」に触れられる。自分の五感を通じて感じたこと、悩んだこと、考えたことなどを、自分の言葉に置き換え、自分の中に積み上げていくこと。こうした体験が、人間のみが持ち得る力の源です。
私が、今ここで手にしているスマートフォン。とても便利ですが、世界のすべてはこんなちっぽけな機械の中にありません。
空を見る。風の流れを感じる。土のにおいをかいでみる。自分の体で、スポーツを楽しむ。自分の足で旅をして、感じたことを心に留める。本物の芸術に触れ、感動を覚える。本物の人間関係の中でもまれ、いろいろなことを考え、悩む。
どうか、さまざまな「本物」を経験してください。学校の教育理念である『未来を創造する力』は、みなさんが日々を過ごす中で得られ、蓄えられていきます。
シンギュラリティの訪れまであと20年...いえ、もっと早まるかもしれません。未来を生きるための力をつけられるよう、時間を大切に過ごしてください。