7月18日(金)は、令和7年度1学期の最終登校日でした。
【校長講話】
4月から始まった1学期。私にはあっという間でしたが、みなさんはどうでしたか。
いよいよ夏休みに入りますが、規則正しい生活を送り、健康に気をつけて充実したものにしてください。
今日の講話は、ホセ・ムヒカという人について話そうと思います。
ホセ・ムヒカ氏は、2010~2015年まで南米ウルグアイの大統領でした。
貧しい家庭に生まれ、働きながら勉強を続けて大学に通い、政治家になりました。
苦学、努力の一方で、過激な思想ゆえに10年以上収監されたこともありました。
ムヒカ氏の本は、学校図書室にもあるので、ぜひ手に取ってみてください。
さて、彼の政治に対する信念はとてもシンプルでした。
「貧困や差別、紛争で苦しんでいる人を助けることが、国が幸せになる方法だ」
「弱き人に手を差し伸べることはゆるぎない正義だ」
こうした考えを、徹頭徹尾、貫きました。
『世界で一番貧しい大統領』と呼ばれたムヒカ氏。
彼の発言と姿勢が注目されたのは、2012年の『地球サミット』でした。
「私は、貧しいのではなく質素なだけだ。
貧しいのは、"多くを持っても満足できない人"。
社会、経済、政治のシステムを大きく変えなければ、
その貧しさも環境も解決せず、地球の未来もない」
我々はどうでしょうか。
あれも欲しい これも欲しい
人にこうしてほしい
自分さえ良ければいい 自分だけ楽しければいい
苦しんだり悲しんだりしている人は関係ない・・・
求めるだけの、心貧しい人になっていないでしょうか。
今の生活に不平不満があっても、どこかで感謝、満足を見出し、
誰かのために行動すること、それが、才教学園の掲げる「世のため人のために尽くす」ということです。
夏休みは普段と比べ、家族や親戚、地域の人とふれあう時間も多くなります。
そうした場でみなさんが、積極的に行動することを期待します。
ところで、彼は、日本が生みだしたあのスーパーヒーローにそっくりです。
それはだれか・・・?
2学期始業式で、この答え合わせをしましょう。
【表彰】
◆学校長賞特別賞
校内定期テストの成績優秀者に贈られます。
5~9年生で各学年1名が、全校の前で賞状を受け取りました。
◆競技かるた部 水無月大会(茅野市で開催)に出場し昇級を果たした部員への賞状伝達がありました。
夏休み前の生徒に向け、非行・被害防止教室が行われました。
7月2日は7~9年生、16日は5・6年生を対象に、松本警察署・スクールサポーターの吉田由紀さんが、非違行為の事例やどのような刑罰が科されるのかを説明してくださいました。
・蹴る、殴る、相手の嫌がることは、友達同士でもしてはダメ
(もちろん、させることもダメ)
・体にも心にも傷はつく
・放置自転車など「自分のもの」とはっきり示せないものに触らない
・花火のような遊びが犯罪になることもある
5・6年生の授業後半に視聴した動画教材では、万引きにフォーカス。
なぜ万引きをしてしまったのか、その理由として、「みんなが持っているから」「スリルを味わいたくて」「さみしかったから」というものがありました。
万引きをしたことで警察で取り調べを受けたり、家や学校に連絡されたり、周りからの信用を無くしたり・・・
最初に被害にあったのはお店ですが、結果として『誰も得をしない』、しかも『万引きをした本人が一番の被害者となる』というお話でした。
夏休みは、いつもより心も体も解放されて隙が生まれやすい時期。
楽しい休みにしたいと思うなら、自分で自分の安全に気を配ることが肝要です。
吉田先生の話を忘れず、自分が傷ついたり、周りの人を悲しませたりするような行動を生徒たちがとらないことを、切に願います。
吉田先生にはこの1学期に計6回来校いただきました。ネット依存や軽率な行動の行き着く先にあるものの怖さを、いつも厳粛にご指導いただきありがとうございました。
7月5日(土)はオープンスクールでした。
全体を2部構成とし、前半は「わくわく広場」と称して小学校生活の様子をご覧いただく時間でした。
来校者のみなさんを2年生が先導し、1階から3階まで、Ⅰ期(1~4年生)のフロアにどんなものがあるか、所々で足を止めて説明しました。
4年生は3階の教室で、計算すごろくや神経衰弱、ブロックを使ったパズルなどで楽しめる場を準備し、就学前のお子さまたちと保護者のみなさまをお迎えしました。
◎ゲーム等を体験したみなさんより
・「1㎏おもさチャレンジ」は、重さのわからない直方体を組み合わせて調整するのが難しそうだったが、いろいろヒントももらえて楽しめた。
・前年度も参加した。わが子が気に入ったパズルのブースが今年もあり、生徒にみなさんの手も借りながら楽しく取り組めてよかった。
◎4年生より
小さな子にも、そのお父さんお母さんにも、ゲームのルールをしっかり説明できた。ゲームでコミュニケーションをとることができて嬉しかった。
後半は、STEAM教育を体験するワークショップ(WS)。
math channel代表で本校のSTEAM教育アドバイザーの横山明日希先生が、「かたち」をテーマに楽しい授業をしてくださいました。
「まる、さんかく、しかく、ごかく・・・部屋の中に隠れたかたちをさがそう」という声がかかると、席を離れ、壁や床、天井を注意深く見て、様々なかたちを見つけていました。
そして、平面から立体へ、ストローとモールを使ってアート作品も作成。できあがった作品を、みなさん嬉しそうに写真に収めていました。
◎WSに参加されたみなさんより
・子どもが夢中で形づくりをしていました。すぐ揃えられる材料なので、家でもチャレンジします。
・「いいね」「面白い形ができたね」と声をかけていただき、子どもが「もっとやってみたい」という気になりました。
横山先生、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
赤ちゃん、お母さんと生徒が触れ合う授業「赤ちゃん先生」を7月4日(金)に行いました。
NPO法人ママの働き方応援隊のみなさんにご協力いただき、毎年8年生が命の大切さを学んでいます。今回は、ママディレクターとお子さん計7組が来校し、妊娠・出産や育児についてさまざまな話を聞かせてくださいました。
「家族にどんなことを手伝ってほしいですか?」「楽しいこと、大変なことは?」と質問する8年生に、本音で接してくれるママディレクターのみなさん。妊娠中のエコー写真を見せてくれたり、外出時に必要なものが入ったマザーズバッグを持たせてくれたりしました。
もちろん、赤ちゃん先生もその行動やしぐさなど、全身を使って「いのち」の大切さを教えてくれました。
「マザーズバッグは思ったより重い。赤ちゃん、子どもを連れて出かけるのは大変そう」
「泣くことも自然な反応で、赤ちゃんができる意思表示だとわかった」
「9ヶ月でも、赤ちゃんの力は意外と強い」
「抱っこしたら、あたたかくてとても癒された」
・・・など、8年生の感想は体感、体験に基づくものが多くありました。
赤ちゃん先生とママ先生のみなさん、生きる力を実感する授業をありがとうございました。
本校の生徒とこども園・幼稚園の子どもたちが交流する特別活動が行われました。
6月20日(金)は5年生と信学会やまびこの森こども園、7月3日(木)は4年生と信学会神映幼稚園とがそれぞれ交流会をしました。
学校に来てくれた園児のみなさんと才教生は、まず、手をつないで校内探検。
Ⅰ期(1~4年生の教室があるフロアを一緒に見て回りました。
見学中は教室内外で大きく手を振り合うなど、ほのぼのとした雰囲気でした。
活動場所の講堂では、生徒からのプレゼントとしてびゅんびゅんゴマを渡しました。
そのコマに生徒が名前を書く自己紹介ゲームや、じゃんけん列車で大盛り上がり。
ていねいに優しく接する生徒の頼もしい姿が、垣間見えました。
会の終わりには園児のみなさんからあたたかい歌のおくりものをいただきました。
司会や当日のおもてなしの企画は、ほぼすべてを生徒が担当。
「校内を回っているときに、好きなものを教えてくれた」
「緊張したけど、喜んでもらえてよかった」と、弾むように話していた4・5年生です。
両園のみなさんにも楽しんでいただけたら幸いです。ありがとうございました!
◆5年生×やまびこの森こども園のみなさん(6月20日)
◆4年生×神映幼稚園のみなさん(7月3日)
オープンスクール
日時:7月12日(土)9:45~12:00
場所:才教学園小学校・中学校
内容:1.わくわく広場
2.ワークショップ
対象:未就学児と保護者の方
持ち物:上履き、スリッパ
※いずれも事前予約が必要です。
1.わくわく広場
対象:未就学児と保護者の方
時間:9:45~10:45
未就学児のみなさんに小学校生活の楽しさを体験してもらうイベントです。在校生が催し物を準備してみなさんをお待ちしております。
<予定しているコンテンツ>学校探検、けいさんすごろく、タングラムパズル、パターンブロックパズル、1kgおもさチャレンジ、ペントミノパズル、数字カードで10つくり神経衰弱、CDとビー玉でコマづくり等
2.ワークショップ
「ストローで立体づくりを通して学ぶSTEAM教育」
講師:横山 明日希先生・数学のお兄さん math channel 代表
対象:未就学児と保護者の方
時間:11:00~12:00
図形は幼少期においても学ぶべき大切な分野です。本講座では、ストローとモールを使って平面を作り、そして立体も作ります。最終的にはオリジナルアート作品を作ります。講座の終わりには、保護者向けにお話しをします。
ワークショップ(ストローで立体づくり)
わくわく広場
わくわく広場
6月19日(木)、信濃毎日新聞社の記者・長沼さんに新聞づくりの基本を教わる出前授業をしていただきました。
2時間続きの授業のうち、1時間目は、普段私たちが読んでいる新聞の紙面構成を知ることからスタート。授業当日の新聞が生徒一人ひとりに配られ、題字(新聞の名前)、見出し、リード(前文)、本文などがあるという話に、耳を傾けました。
「読む人にしっかり伝える」には、5W1H=いつ(WHEN)、どこで(WHERE)、だれが(WHO)、何を(WHAT)、なぜ(WHY)、どのように(HOW)をしっかり書くとことが大切だと聞いた4年生。
文章を書くときの基本として、国語の学習とも深くかかわる内容です。
授業進行に伴い、1学期前半から調べてきた「長野県の魅力」の取材メモとワークシートをもとに、大きく3つの記事を書く準備を進めました。
新聞仕様の原稿用紙に書き始めると、長沼先生は一人ひとりの側にいって生徒のメモに視線を向け、より良い紙面づくりのアドバイスをたくさんくださいました。
4年生が「記者」として奮闘した2時間。長沼先生、ご指導ありがとうございました。
在校する6年生と保護者のみなさんに中学校課程について詳しく知っていただくための説明会を、6月16日(月)に行いました。
当日は、3時間目に7~9年生の授業を自由に見学、続く4時間目には学校長からの話とⅡ・Ⅲ期主任からの説明、という内容でした。
いつも通りの雰囲気で英語、数学、美術などの授業を受ける7~9年生。才教生としてあるべき姿を、しっかりと見せることができたでしょうか。
グループで教室をひとつひとつ回り、手元の用紙に感想を記していく6年生。期待や理想が大きく膨らんだでしょうか。
お忙しい中、時間を合わせてご参加くださった保護者のみなさま、ありがとうございました。